他人のほとんどがおかしいと思えたなら、きっと。

この一年で友人が減った。

付き合いが悪くなったとか、会う機会が減ったからとかではない。


なんというか、この一年間の色々な出来事で、価値観というものについて考えさせられた。倫理観。倫理感。細かい感覚の違い。

何に重点を置くのか。貴重な時間をどこに割くか。


友人たちからサヨナラを告げられたわけではなく、自分から線を引いた。他人に期待することをやめた。

元々、他人に少し期待し過ぎるところがあった。色々な意味で。自分の悪いところだった。

ただ少なくとも自分にとっては、期待と信頼は表裏一体の意味を持っていたように思う。期待することをやめた瞬間、友人が「他人」になったような感覚があった。自分側にあったものが、外側に置かれるようになった。線を引くというのはそういうことだと思う。


考えが凝り固まり、意固地になり、いじけているだけだとも思う。ただ、自分が周りの人々に抱いた違和感は、少なくとも自分の持つバランス感覚を基準にする限り、間違っていないような気がしている。


最近、周りの人々の感覚が狂っているように見える。それは、高速道路を逆走する老人が見る景色みたいなものかもしれない。

他人のほとんどが狂って見えたなら、きっとそれは自分だけが狂っている。

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