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新型コロナウイルス対策-ナチュラリストの医者が本気でやってみた〜消毒薬編

 新型コロナウイルスが流行し始めたこの日本で、2020年2月20日頃までは消毒用70%エタノールは薬局で売られてました。その頃、500mlボトル2本のみ手に入れました。しかし、実家の家族にも分けるとすぐに足りなくなりました。仕方なく、その後は無水エタノール(100%エタノール)を薬局で手に入れ、水で70%に希釈して使用を始めました。さらにその3日後ぐらいで無水エタノールも店頭からなくなりました。手元の無水エタノールの在庫も限られてます。新型コロナウイルスとの戦いはは長期戦になるでしょう。さぁ困りました。😨消毒薬無しでは手を洗うか煮沸する以外ほぼウイルス除去困難になります。もちろん、病院でも不足しており、融通してもらえません。そこで、消毒薬を自力で自作することを考えました。色々普段から気をつけているナチュラリストの医者が、家庭でどうやって消毒薬を手に入れて作ったかのお話です。

 新型コロナウイルスに有効性が高く、安全に使用できそうな消毒薬はアルコール系と塩素系があります。両方を作ることにしました。理由はアルコール系、塩素系それぞれで適した消毒があるため(前者は手指、スマホやキーボード、後者は便器内など)と貴重なアルコールの消費量を抑えるためです。

 まずは、アルコール系です。無水エタノール500ml4本が手元に残っていました。これを最もコスパ良くたくさんの70% エタノールを作成するにはどうしたら良いか考えました。あなたならどうします。(u_u)

 普通にに無水エタノール500ml+水200mlで薄めると、71%=約70%のエタノール700mlぐらいができます。(実際は少し体積が減ります。)これ以上を目指してみました。水よりも、、、、❓❓❓

ビックマン

 そこで酒屋さんに出かけて、不純物があるほど、使用後のベタつきや消毒作用低下が心配なので、最も濃度の高い醸造アルコールを探しました。水とエタノール以外の成分なしで、当たり前ですが飲むこともできるぐらい安全です。店頭にあるものは、ほとんどが20%醸造アルコールでした。濃度が高いほど作成できる消毒用エタノールの量は増えます。もっと高濃度が欲しい!!😍やや諦めてかけていましたが、店の片隅に40%のビック○ンの2リットルボトルを2本発見しました。👍嬉しくて満面の笑みでレジに行ってしまいました。😄昼間から飲酒するアル中と思われたかもしれませんが気にしません。帰宅後すぐに、無水エタノール500ml+40%のビック○ン500mlで、約70%エタノール1000mlを作れました。、2つの容器に分けて、ラベルして500mlの消毒用エタノールのスプレー2本が完成です。出来上がった量は300mlも多くなりました!!これでとりあえず数週間は充分でしょう。まずは一安心です。😊作った過程も危険はほぼありませんが、こぼすと手荒れがします。また、衣服、家具などにかからないように気をつけました。

70%エタノール

 でも1ヶ月もすれば足りなくなりますよねー。それでさらに、2020年3月5日頃に、もう一つの消毒用アルコールを作る計画をしました。昔の病院は消毒液臭かったの知ってますか?これはイソプロパノールの匂いなんです。知名度もまだ低く、アマ○ンで注文して、五日ぐらいで届きました。😁

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 値段もエタノールよりかなり安いです。エタノールと違い、飲めないからですかねー。100%イソプロパノールが14kg、18リットルで4900円でした。もっと少ない容量も売ってますが割高になります。水で70%に希釈して(100%イソプロパノール350ml+水150ml=70%イソプロパノール約500mlまた100%イソプロパノール500ml+水200ml=71%イソプロパノール約700ml)、揮発性があるため、灯油用のポンプを利用してガラスの瓶(ワインや日本酒などの空き瓶)に入れて、蓋をして、消毒用アルコールのラベルを付けました。昔から病院で使用されていますので、安全性、消毒効果も充分ですが、エタノールより手荒れしやすい欠点があります。後から手荒れ防止にグリセリンを少量2~5%程度加えました。(グリセリンは薬局で手に入ります。)扱いもエタノール同様で大丈夫です。18ℓを手に入れたので、家族にも一年ぐらい供給できそうです。😄

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 いよいよ最後に残る塩素系消毒液の次亜塩素酸ナトリウムの作成になりますが、簡単です。まず塩素系漂白剤のブ○ーチを買いました。

ブリーチ原液改

原液はだいたい5〜6%です。開封後は徐々に低下しますが、それほど気にしなくて大丈夫です。残りは蓋をして、保存しておいてください。薄めて容器に詰めるだけなんです。まずは汎用されている0.02%次亜塩素酸ナトリウムを作りました。容器に付属してるキャップを使用して薄めても良いです。僕は家にあった、ピペットを使用しました。先に容器に水500mlを入れ、ハ○ターかブ○ーチの原液2.5mlを加えてラベルして出来上がりました。(新型コロナ対策に0.05%を勧めている自治体もあり、その場合は倍量の原液5mlにしてください)ドアノブ、衣類、調理器具、机の上、玄関フロアなどに使用してます。ノロウイルスの消毒にも使えるのは知ってますか?

Iハイター1

 ところで、トイレ個室空間は大便やおならからウイルスが飛散しやすく、エアロゾルが空間に浮遊したりや便座、取手などでは数週間も生き残りやすい場所です。便や汚れがあるとウイルスはしぶとくなり、トイレの便器内のウイルス除去には0.1%以上の次亜塩素酸ナトリウムが必要です。アルコールも濃度の低い塩素系も効果不十分です。これとっても大事なポイントなんです。☝️作るのは簡単です。容器に水500ml入れて、ハ○ターかブ○ーチの原液10mlを加えて、ラベルして出来上がりました。吐物や便失禁の処理にもこの濃度を使用します。金属に付くと錆びやすいのでふき取りをしてます。床に使用すると滑りやすくなりますので転倒しないように床もふき取りをしてます。塩素に過敏な人は、換気をして作ったり、使用してくださいね。皮膚刺激性があり、皮膚についたときは洗った方が無難です。色物の衣類にかけない、塩素ガス多量発生防止のため酢やアルコールと混ぜないようにしてます。間違って飲まないようにラベルと容器は超重要で、必ずスプレー容器に入れてください。(飲んだら、緊急で病院行きになります。😫)

*注意喚起:塩素を吸入すると危険なため、スプレーで使用を勧めない報告が見られます。スプレーでの使用は便利ですが、自己責任でお願いします。(個人的には、便器内の消毒に使用するのにスプレー以外での使用は難しいので、換気しながら使用して、消毒後早めにトイレから出るのが現実的か?)

濃い次亜塩素酸Na

 他に製品として売られている次亜塩素酸水も塩素系ですが、有機物に触れると数秒で効力低下してしまい、紙や布、綿に含ませての使用はできません。紫外線でも効力低下してしまいますので容器も遮光用が必要です。スプレイで直接吹きかけるのみの使用方法になります。手指にも使用可能ですが塩素に弱い人は使えません。😵もちろん短時間で効力低下しやすい分、安全性は高いですので空中の撒布にはいいかもしれません。しかし、消毒手順は、よくお掃除してから、撒布して、乾きにくいので、その後拭き取る作業も床などで必要になると面倒くさいかなー。短所をまとめると、汚れがあると効果不安定になりやすく、効果時間が短く、開封後の使用期間も短く、コスパが悪い。このため僕は使用してません。

以上で消毒用アルコールと二種類の濃度の次亜塩素酸ナトリウム消毒液を使用して、コスパ良く消毒できるようにできました。

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