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若狭敬一さんのメディアでの発信論について

若狭敬一さん。

中日ドラゴンズファンにとっては、メディアの中日ドラゴンズファン筆頭とも言うべき方です。中日ドラゴンズ愛が身体中に満ち溢れている方です。

何せドラフト会議の前には当たりくじを引けるように、滝行に行き、

ドラフト1位指名予定選手の記者会見場所にいると当たりくじが引けない、と言ういわれのない風評被害から、ドラフト当日には社内待機を命じられ、

それでもドラゴンズが当たりくじを引いた際にはガッツポーズをして喜ぶ。

ドラゴンズファンなら誰でも知っている、有名なアナウンサーの方です。


若狭敬一さんにまつわる、忘れられない出来事があります。

2011年シーズンだったかと思いますが、シーズン途中首位を独走していた東京ヤクルトスワローズとのゲーム差は10ゲーム。

「もうこのまま諦めるしかないのか」

と途方に暮れていた矢先、サンデードラゴンズの司会をなさっていた若狭さんがこのようにおっしゃっていたのが今でも忘れられません。

「夏場以降、終盤のドラゴンズは強いんです。だからここから調子を上げてくる」

その言葉通り、終盤のドラゴンズは怒涛の勢いで東京ヤクルトスワローズに迫り、そして追い越しました。

リーグ優勝時のビールかけで、監督在任時はメディアの前で鉄仮面のように表情を変えなかった落合監督から、「えらいぞ!!」と満面の笑みでビールをかけられた方。

その方こそが若狭敬一さんです。

そんな若狭敬一さんのラジオ論について記載していきます。

(本文書は、ドラゴンズ昇竜祭の後に行われた、若狭敬一さんのLINE LIVE放送を元に記載しています。なお引用部分については発言意図を変更しないよう留意し、表現を変更している点についてご了承いただけますと幸いです)

メディアは伝えてこそなんです。知らないことを調べてまとめるのが、メディアだと思っています。

若狭敬一さんはこの姿勢を実践されており、特に選手へのインタビュー記事は、独自の着眼点を持って選手に質問なさっていることが感じられます。最近公開された記事だと、野球情報メディア『Full-Count』様の祖父江投手へのインタビュー記事がとても印象深かったです。

記事タイトル:「査定は一緒でいい」 敗戦処理から最優秀中継ぎに成長した中日右腕の“傷の結晶”

引用元メディア:『Full-Count』様

TVは関わる人も多いから、仲間と一緒に戦うイメージ、ラジオは自分が投手だけど、チームで戦っているイメージ。だから僕はどちらも好きですよ。

TVとラジオの違いについて、このように語られた若狭敬一さん。

TVは関わる人の人数が増えるから、その人達と協力して放送を作り上げるイメージ、ラジオは野球のピッチャーのように自分が話す言葉が注目されるけれど、放送を作り上げるためにチームで戦うイメージで放送に臨まれていると感じました。

私は若狭敬一さんが実況として出演されているTV・ラジオのどちらも視聴したことがあります。しかし「自分の言うことを聞いて欲しい」という押し付けがましさはあまり感じず、ゲストの方がとても楽しそうに解説されている理由は、若狭敬一さんのチームで戦う姿勢が反映されてのことではないかと感じました。


ラジオで実況するときは、音声で映像をつけていくイメージ。例えば「1アウト1・3塁、客席は大勢のお客さんが詰めかけています」というように、自分の声で、映像にしていくようなイメージです。

この「音声で映像をつけていくイメージ」でお話をなさっているというところが非常に印象深かったです。若狭敬一さんが実況しているラジオで「状況が映像として見えやすいな」と感じることがよくあったのですが、若狭敬一さんご自身が気をつけて発信なさった結果なのだと、この放送を通して知りました。


若狭敬一さん。

素敵なメディア論を聴かせていただき、誠にありがとうございました。

文中には掲載しきれませんでしたが、若狭敬一さんの言葉から滲み出る、湧き立つようなドラゴンズ愛に、1ファンとして胸を躍らせながら拝聴していました。

素敵な未来でお会いできることを心待ちにしております。



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