自分で決める

自分に自信がない子どもだった。今でもその自信のなさは根っこにあるだろうけど、自分で決める経験を何度も何度も繰り返してきて、自分が思えばそうなのだろう。という変な自信というか鈍感さというかは身についたような気がします。(その鈍感さで誰かを傷つけたかもしれないという自省をときどきして闇に堕ちます)

着る服を選ぶ、習い事を決める、ランドセルの色を決める、進学する中学校を選ぶ、などよく考えれば限られた範囲で、でも親の意見100%ではなく自分で決めたんだ。と自信を持てる経験は小さい頃から何度もあったなあと思います。

そんな中で、これはすごく選択の機会だ!!という思い出としてあるのが、生け花。10歳の頃から社会人になるまで草月流の生け花を習っていたのですが、最初は先生が用意してくれたお花を使っていました。次第にテキストのテーマに合うお花をお花屋さんで自分で選んで買うように。最初はお花の長さや差し込む場所も決められた場所に入れていたのが、だんだん上達してくると自由な発想で入れられるように。

基本的な知識がないと自由な形にはなかなか進めないのですが、子どもながらに自分の選んだ花を(決まった予算内で)お店で買う、というのはすごく良い経験だったなぁと思い出しました。

初めてのおつかいほど小さな頃から一人で、というのはなかなか難しいけど、自分で決める機会をできるだけ多く経験できる場を子どもたちにも持ってもらいたいなぁと思うのでした。

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