キャリアを取るか、子供を取るか、という選択がありますが(2/100)

何事も成さないまま四十路になって思うことの一つに、まあいわゆる女性のキャリアというものがあります。今から10年前は、女性のキャリアの転機は結婚と言われていましたが、今の30歳であれば出産が転機にあたるでしょう。女性は迫られます。キャリアを取るか、家庭(子供)を取るか。

結論、私は出産を悩んでいるのであれば産んだ方がよいと思います。

理由その1、出産&子育てで生活は一変するでしょうが、実はキャリアの行きつく先は変わらないんじゃないかな、ということに気付いたからです。

私は30歳初めの頃、欧州駐在員の妻をしておりました。経済的に何の不安もなく残業もほぼない夫と二人して健康で、出産&子育てするには恐らく理想的な環境であったと思います。でも、私は自分のキャリアップをのための準備(MBA取得)を選んだのです。子供はもう少し先、キャリアに自信がついてからと。

では果たしてこの選択はキャリアップに繋がったのか?

答えはもちろんYES。不得意な英語を何とかビジネスレベルまで持っていき、今現在、海外営業を行っています。ここまでのルートで、海外MBAが有効でなかったとは当然思いません。プラスに働いたでしょう。

とはいえ、じゃあ子供を持っていたら、今の様に海外を相手に仕事をしていなかったか?と言われると、きっとNOです。何らかの形で海外に関わる仕事をしていたでしょう。もちろん、今の様に1月近く出張行きっぱなし、土日は移動であれ実質休みなし?という生活はできません。でも、近い仕事には時間がかかっても辿り着いている様に思うのです。

同年代の友人女性を見ていても思います。子供がいようがいまいが、結局なんだかんだとみんな自分好みの仕事をしています。専業主婦を選んだ女性は元から割と家庭優先です。キャリア優先の女性は、子供がいつつも仕事への情熱は消えていません。やっぱり人間好きなことしか長続きしないのです。起きてる時間の大半を費やす仕事、それにはやっぱり個人の好みが反映されています。

そして理由その2-

「キャリアを優先したとしても女性は結局出世しない*」。

*注:日本企業前提

そうなんです。それ???と自分でも悲しくなってしまうのですが、そう、一人の女性として人生の選択をしたにも関わらず、結局ね、まあ、日本企業は男性優先。女に子供がいなかったとしても、男と同じではないから出世コースに乗ることはないのですよ。男と同じに扱われたとしても、それは出世コースとは別なんです。それに乗れる人はスーパーウーマン。圧倒的な実力で子供がいてもきっと出世する。

そんな現実がある中で、家庭(子供)を諦めてキャリアを取る意味が果たしてあるか?ということです。出世しない=給料が上がらない、ということです。子供いなくても女性の給与の頭打ちは早い段階で来ます。これ、事実。男性が部長にまでなるなら、同等の実力の女性は課長まで。そんなもん。そしてその事実に気付き、あ、私のキャリア落ち着いたわ、と思った頃には生物学的に時間切れ・・・

四十路の女として思うこと、なんだかんだと女性を取り巻く社会的圧力は多いけれども、無視して良し! 社会的圧力=男勝手な理屈。男性からの女性への無茶ブリです。

キャリアを取るか、子供(家庭)を取るか。

悩む必要なく、本来どちらも手に入るべきことなんです。現時点ではキャリアを取ること自体がそもそも難しいので、むしろ悩んでいる女性には「子供がいつか欲しいなら産める時に産んで!」と伝えたい。

日本企業で女性の出世が難しいのは社会の問題です。それはあと数年で変わるものではありません。第一線で働きつつも子育てすることが普通な社会になって初めて解決されるのだと思います。きっとすごく大変でしょうが、一人でも多くの働く女性が出産&子育てをしてくれること、それが一番の解決策であろうと思います。

さて、私も、それに貢献できるよう婚活&妊活やる、か、なぁ~・・・

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