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速報レビュー!君たちはどう生きるか

この作品は「宮崎駿の『ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)』」


今までに観たことのない冒険活劇ファンタジーを観に行きたい人にとって、この作品はまさに魅力の塊です。宮崎駿監督の真意は一般的な冒険活劇とは異なるため、普通の人には理解しにくいかもしれませんが、それがこの映画の魅力です。

この作品は、スタジオジブリの過去作品のすべてを見事に融合させたエンターテインメント作品であり、アニメ業界全体に衝撃を与える神の集大成と言えるでしょう。宮崎駿監督はこう言っているのではないかと思います。

「各位、私の仕事の集大成をここに残しておきます。探してください。ぼくの仕事のすべてをそこに置いてきました。どうかこれをしっかり見て、私の真似をしてください。」


実際、この映画には、カリオストロの城、風の谷のナウシカ、天空の城ラピュタ、魔女の宅急便、となりのトトロ、もののけ姫、紅の豚、千と千尋の神隠し、ハウルの動く城など、これまでの宮崎駿監督作品の要素が散りばめられています。

たとえるなら、お菓子にバニラの風味を加えるバニラエッセンスの原液を樽ごと浴びているかのような感じです。しかも、バニラ風味だけじゃなくてチョコ、ストロベリー、抹茶、キャラメル…いろんな味を同時に味わっているかのような。普通、こんだけ全部入りみたいな味付けしたら料理どころじゃなくなると思うんです。でもちゃんと料理として成立しちゃっているところが本当にすごいです。

こんか感じで様々な要素が絶妙に調和し、それぞれが際立って存在している点も、まさに神の仕事と言えるでしょう。

さらに、映画を観るうちに不思議な感覚にとらわれます。作品を堪能ればするほど、ますます空腹になっていくのです。観れば観るほど、「もっと見たい」という欲望が湧いてきます。そして、作品を観終わった後には、これまでの宮崎駿監督作品をもういちど観たくなる衝動に駆られます。幼少期にビデオテープが擦り切れるくらいに何度も再生したトトロのあのシーン、かっこいいなあと感心した紅の豚のあの演出、そんな話だったの?!と驚いた魔女の宅急便のあの設定など、ジブリ作品を夢中で観たあの頃の思い出がよみがえります。まさに最高のノスタルジーに浸ることができるのです。


一般人の僕にとってもこんなに感動するのだから、宮崎駿監督の影響を受けてアニメを制作してきたクリエイターたちにとっては、何十倍、何百倍もの感動を与えることでしょう。この作品は一般の観客だけでなく、むしろアニメーターたちに向けて制作されたものと言えるほど、アニメーション表現がスタジオジブリの真髄を体現しています。そして、今注目を浴びているトップアニメーターたちに対して、「アニメはこんな風に描くものだよ。わかるかい?」と言わんばかりに、美しく緻密で圧倒的なアニメーションを惜しみなく描き切っています。

これまでのジブリ作品は素晴らしかったですが、今作品はその全ての「素晴らしい部分」を一つのパッケージに凝縮して贈りものにしてくれたかのような作品です。この映画は間違いなく、今後のアニメ界において聖典として語り継がれ、後世に影響を与え続けるでしょう。

以上の理由から、私は心からこの映画をおすすめします。みなさん、ぜひ映画館で「宮崎駿の『ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)』」を体感してください。

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