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オースティン・バトラーのあの瞳が忘れられません【エルヴィス感想】

伝説のスーパースター″エルヴィス・プレスリー″の生涯を描いた映画「エルヴィス」を鑑賞。

ぶっちゃけて言うと、準主役として出演しているトム・ハンクスが目当てだったんですが・・(エルヴィスのマネージャー役)

主役のオースティン・バトラーがすごかった!!
「本物が憑依しているんじゃないか!?」と思ってしまうほど魅力的すぎました。

特に魅力が爆発していたのは、ライブシーン。
なかでも印象的だったのが、マネージャーとエルヴィスが初めて出会うライブ。

まだその存在が全世界へ知れ渡る前。
地方の小さなステージの上。
「帰れ!!」というヤジを受けながら、ボソボソと歌いだすエルヴィス・・。
みんなが「大丈夫か??」という視線を向けるなか、突然スタンドマイクを強く握りしめ、大声で歌い始める。
それまでの自信なさげな様子がうそだったかのような挑発的な表情でリズムに合わせて腰をくねらせる。そんな彼に触発されたかのように、興奮し叫びだす観客の女性たち・・。

このシーン、正直初めは笑いました(笑)
腰のくねりがすごすぎて、一歩間違えたら気持ち悪いぞ!って。
でも、な~んか様になってる・・。
自信満々な表情。瞳。歌声。
臨場感のある音に包まれながら、まるで本物のライブを観ているような感覚で、オースティン演じるエルヴィスに引きこまれていく・・。

待てよ・・?ちょっとかっこいいかも・・??


そんなわたしの心情とリンクするように、初めは観客の女性たちも戸惑ってるんです。
でもだんだんと魅了されていく。
そして気づけば立ち上がり、叫びだす。
そしてその熱は会場全体へと広がっていく。

庶民的な雰囲気の女性たちが、一人の男に向かって雄叫びをあげる様はなかなか衝撃的。
「タガが外れると人間こうなるのか・・」と思わず笑ってしまうと同時に、こうも思った。
この興奮は「なにかに抑圧されていた反動」なんじゃないか?
そして、その抑圧から解放させたのがエルヴィスだったんじゃないか?と。


あまりにもセンセーショナルな表現。
これを楽しんではいけないんじゃないか?
そんな罪悪感と背徳感。
「でも・・この人についていけば、違う世界を見せてくれるんじゃないか?」
そんな、どうしようもない予感。

現実世界でもありません?
アブノーマルな世界に、ちょっと惹かれてしまう・・みたいな。
違う自分になりたい。知らない世界をしりたい。
そう思うのに、見えない何かに縛られて動けない。そんななか「危うくて魅力的すぎる存在」が現れたら、だれだって夢中になってしまうんじゃないか?
そしてその「抗えない魅力」をオースティン・バトラーは見事に表現していた。
シンプルにかっこよかった!!

今回紹介した以外にも、かっこいいライブシーンがたくさんあります!映画館で思わず動きたくなっちゃうほど臨場感のある音!映像!
そしてオースティン!!!
ライブシーンだけでも観る価値ありです!
気になった方は是非観てみてください〜


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