監査法人1年目の成功体験談(現監査法人マネージャー)
こんにちは。ゴルファー会計士です。
前回の記事で、「監査法人1年目の苦労+失敗体験談」を紹介しました。
詳しくはこちら↓
今回は、逆に、1年目で成功したことを紹介したいと思います。
1年目だからと言って、失敗ばかりではつまらないですよね?
1年目からでも成功体験は味わえます。
小さな成功体験が積み重なって、自信が付きます。自信がつけば、さらに勉強します。勉強すれば、成長できます。成長すれば、クライアントに価値を提供できます。結果、仕事が楽しくなります。
私の1年目での成功体験を紹介します。
どのような成功体験か、どのように仕事に取り組めば、小さな成功体験ができるのかを紹介します。
是非、この記事を読んで、成功体験を数多く経験していきましょう!
■1年目でも仕事の楽しさは味わえる
1年目だから、仕事は楽しくない。
そんなことは絶対にありません。
私は1年目から仕事が楽しかったです。もちろんつらいことも多くありましたが。楽しさがないなんて嫌ですからね。
私の結論は、1年目でも仕事の楽しさは味わえる。です。
ただ、何も意識せず、何も努力せず、楽しさは味わえません。
ポイントは、1年目でもイニシアティブをとる。
つまり、どんな仕事でも自分が責任を持ち、リーダーの意識を持つことです。
具体的には、私の成功体験を紹介しながら、解説していきます。
■1年目での成功体験談
①内部統制での成功体験
製造業での内部統制の検証の話です。
私は、大学在学中に会計士試験に合格して、卒業しそのまま、監査法人に入社しました。22歳です。顔が童顔で、いかにも若者という印象を持たれがちでした。
これが私にとっては、かなりのコンプレックスでした。
クライアントはみなそれなりの年齢の方々が多いので、若者と思われて、なめられたくないと常に思っていました。
なので、眼鏡を変えたり、ふるまいを常に気を付けていました。
ふるまいについては、新人と思われる態度はとらないようにしていました。
会社からの質問に対しても、分からなくても、あきらめず、しっかりと調べて、回答する。
クライアントに質問するときは、事前に家で準備を万端にして、経験したことがあるかのように質問する。
など、新人らしからぬ態度でいるように努力しました。
その、製造業での内部統制では、必ず、内部監査室の方が同行してくれます。工場に往査して、会社担当者に内部統制の整備状況について、ヒアリングを行います。
かなり事前にしっかりと準備していたので、ヒアリングを滞りなく行いました。
また、会社の出荷業務に一部、整備状況が微妙な箇所があったので、講評会の際に指摘を出しました。
講評会では、演技も入っていましたが、自信満々に、はっきりと発言をしました。
このような光景を見て、内部監査室の方が帰りの車で、
「ゴルファー会計士さん、今日は指摘ありがとうございました。ところで、おいくつですか??」と聞いてきました。
あまり年齢のことは言いたくなかったのですが、嘘をつく必要もないので、「22歳です」と答えたところ、
「え??そうなんですか??中堅のイメージでした。」と言われました。
その後、色々聞くと、自信満々でしかも、指摘まで出していたので、新人とは全く思わなかったとのことでした。
内心かなり嬉しかったです。プロとして、クライアントから評価されたので、かなり嬉しかったです。浮かれた表情していたと思いますが、すぐに平然を装っていました☺
ここでの成功体験のポイントは、以下です。
①1年目でもプロという意識を持つ
②プロなので、事前にしっかりと準備する
③指摘がある場合は、はっきりと自信を持って発言する。
1年でもクライアントから見れば、ひとりの公認会計士。それなりの対価を払っています。プロ意識を持ちましょう。
プロなので、事前に分からないことは準備しましょう。
また、発言は自信をもって言いましょう。これは、最初は演技で構いません。次第に演技しなくても、すむようになります。
②包括利益での成功体験
ちょうど1年目の時に、包括利益の新基準が導入されました。
そのクライアントは一番往査する会社さんだったので、主任から担当を任されました。
まずは、クライアント向けに勉強会を行うことになりました。
そのために必死に基準の読み込みを開始。
最初は、包括利益=純資産の変動額なので、単純でしょと思っていました。チームメンバーもそう思っていました。
しかし、基準を読んでいくと、これは難しい。。。。。ということが判明。非支配株主持分がある場合は調整が必要。子会社でその他有価証券評価差額金があると調整が必要などなど、一筋縄でいかないことが判明。
これはやばいと思い、猛勉強。本屋で包括利益の本を自腹で購入し、勉強。
さらに、勉強会のためのテキストを作成。当時、まだ新基準だったので、参考になるような資料も少なく、自分なりに図を駆使して、勉強会資料を作成。
そのクライアントの場合は、どういう点に留意する必要があるのかもまとめました。
勉強会当日。かなり準備してきたので、それなりに自信をもって、講師をしました。その場では、クライアントにすべて理解してもらうことはできませんでしたが、難しい基準で事前にしっかりと検討が必要だということは理解してもらえました。
勉強会の甲斐もあって、そのまま、基準導入に向けてクライアントと一緒に検討することになりました。
会社担当者と一緒に、あれやこれや話し合いを重ねて、事前に準備して、包括利益初年度の期末決算では、無事、包括利益の算定を行うことができました。
クライアントとはこれをきっかけに仲良くなり、相談を受ける回数がかなり増えました。かなり、信頼を置いてくれて、監査部屋に先輩がいても、1年目の私に質問をしてくれるようになりました。
信頼されるというのは、かなり嬉しい体験でした。
ここでのポイントは以下です。
①1年目でもイニシアティブを持つ。
②ここでは、包括利益の担当、責任者は自分だと思う(包括利益リーダーと名乗っていました)
この包括利益の導入を通じて、事務所内でもゴルファー会計士は、包括利益に詳しい、分からないことはあいつに聞けという雰囲気になりました。
結果、事務所の先輩から質問を受ける機会が増えました。
クライアントだけでなく、事務所内でも評価されることは嬉しい体験でした。
■1年目からからでも仕事を楽しくする方法
①1年目でもプロという意識を持つ
②プロなので、事前にしっかりと準備する
③指摘がある場合は、はっきりと自信を持って発言する。
④1年目でもイニシアティブを持つ。
⑤ここでは、包括利益の担当、責任者は自分だと思う(包括利益リーダーと名乗っていました)
1年目だからという概念は捨てて、どんな分野でもいいですが、この分野だけは負けないというものを持ちましょう。
私の場合は、包括利益でした。
そして、一生懸命勉強しましょう。
その分野の知識ではだれにも負けないという自信を持ちましょう。
その分野では、イニシアティブをもって、仕事に臨みましょう。
クラインアントから質問されたら、チャンスと思って、しっかりと答えましょう。
イニシアティブをもって仕事をすることは、自分主導で仕事ができるということです。それが仕事の醍醐味。さらに、クライアントに価値を提供できればさらに楽しいです。
会計基準や開示は知っているかどうかの知識の問題です。
勉強量が多ければ、年次関係なく、強みになります。
是非、そのような分野を作って、仕事を楽しくしていきましょう。
監査法人スタッフ、シニアスタッフ向けの会計士の教科書を書いているので、こちらも参考にしてみてください!!
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