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ゴルフセンスや練習量に依存しないスコア安定のためのマネジメント論

※2022年9月10日初版
※2022年11月30日ティーアップについて加筆

こんにちは。ごる犬=RYOです。

最近の私のツイートを見ていただいている方はわかると思いますが、90台前半が安定して出るようになってきております。(80台も出ました)
私自身ゴルフを始めてから去年までの5年間、100切れない芸人として100以上、ひどい時には120以上叩いていましたので急成長しています。

スコアが急に良くなりそれが安定してきた訳は、単純にスイングが上手くなってきただけではなく、他に理由があります。

それはコースマネジメントです。

コースマネジメントを意識し始めてからは明らかにスコアが安定してきております。

幾度となくスイング改造をしており、上手くいったものいかなかったものありますが、マネジメントについては一貫して意識し続けた結果、スコアのブレはそこまで大きくありませんでした。

すなわちコースマネジメントを意識する=スイングに依存せずスコアを安定させることになります。

本記事では私が普段意識しているコースマネジメントの全てを書いていきます。

以下のような方は読んでいただくことでスコアが良くなる可能性が高いです。

  • 練習やラウンドに頻繁に行けないけどスコアを良くしたい

  • 練習してもなかなかスコアが良くならない

  • ラウンドに慣れてきてそろそろスコアを気にし始めた初心者

  • 100切りしたい

  • 90台安定や90切りをしたい

  • ベストスコアは80台だが100前後叩くこともあり、安定しない

スイングに依存しないと言いましたが、さすがにシングルレベルの方と比べるとマネジメントの仕方も変わりますので以下のような方には不要な情報かもしれません。

  • 70台や80台が安定している

ただゴルファーのボリューム層は100前後なので大半の方には価値のある記事になっているかと思います。

その辺の内容については100切りの記事に書いてありますので読んでない方がいましたら無料ですので読んでみてください。

また本記事を読んで実際にベストが出たというご報告も受けておりますのでクオリティや再現性については保証できます。

ゴルフにおけるマネジメントとは

各コースに対してどのように攻略していくのか戦略を立てていくことを指します。
どの方向を狙うのかどのクラブを使うのかどのように打つのかなどを複合的に考えます。
私の中では【ショットを打つ前に決めておくこと】を丸ごとマネジメントと考えています

マネジメントの重要性

前述した通りスコアの安定において重要となります。
ゴルフの実力は平均スコアで決まりますし、極端な話パーを取る実力があればそれを18回安定して続ければシングルです。
そんなに上手くいかないのがゴルフですが、とにかくゴルフ上達に置いて安定が重要ということです。
ゴルフをやっていれば調子が悪かったり、スイングが分からなくなるなどして一気に崩れることがあります。
その際、スコアを崩さないようにするのがマネジメントです。
なぜならマネジメントはスイングのように調子に左右されず、一度学んでしまえば一生崩れることはないからです。

マネジメントが効率よくゴルフを上達させる理由

マネジメントの重要性は分かったと思いますが、「それよりも技術を高めた方が良くないか?」という意見もあるかもしれません。
技術を高めることはもちろん重要ですが、マネジメントを学ぶことは以下の理由からゴルフ上達においてすごく効率がいいです。

・再現性がある

技術のノウハウを取り入れて実践しようとしても、スイング中のわずか2秒弱で意識できることは限られているし、なかなか思ったような動きはできないものです。(動画で自分のスイングを撮影してみるとわかると思います)
そのノウハウを身につけるにはセンスや練習量がかなり必要です。
それに比べて、マネジメントはノウハウさえあれば誰でも実現可能です。
なぜならどこを狙うか、どの番手を使うかなどは、ショットの前にゆっくり考えられますし事前の練習も不要だからです。

・即効性がある

ゴルフの前日、YouTubeとかでゴルフの動画見ますよね?
そこで見たスイングノウハウをぶっつけ本番で実践して上手くかというと難しいと思います。
しかしマネジメントの動画などを見てみてください。どの場面でどのような攻め方をするかなど、当日に学んだとしてもすぐに実践可能で、スコアを縮めることもできます。
もちろんこのnoteを見ていただいてもOKです。

いかがでしょうか。
これらの理由から、マネジメントを学ぶことはスコアを良くする上で非常にコスパが良いことだと分かります。
次章以降では具体的なマネジメントについて記載していきます。
かなりのボリュームになりますが、図解付きでできるだけ分かりやすくしていますのでぜひ最後まで読んでいただき、実践していただけますと幸いです。

前提となる考え方

どこに向かって打つか、どの番手を選択するかなどの具体的な話の前に、コースマネジメントについて、前提となる考え方をここでご紹介します。
ここに書いている内容を前提とし、次章以降に具体的なマネジメント方法を書いていますので必ず読んでください。

・「攻め」ではなく「守り」のゴルフをする

100切りレベルであれば、パーを狙うのではなくダボを打たない意識でラウンドをした方がスコアは安定します。プロでも安定して稼ぎ続けているのはバーディが多い選手ではなくボギーが少ない選手です。
目の前のパーほしさに無理した結果大叩きなどはよくある話です。基本は「守り」を徹底しましょう。
※例外としてプロでも最終日優勝を狙うために攻めのゴルフをするパターンがありますが、初日二日目などは基本守りです。

・ナイスショット前提のゴルフをしない

真っ直ぐ想定した距離のショットを前提にするのではなく、ミスしたらどのような結果になるか(ミスの幅)を考えて番手や方向を選びます。
プロでもミスショットはするので、アマチュアや100切りレベルであればたくさんミスショットはでるでしょう。それを前提とした番手選択などをすることで、前述の「守り」のゴルフをしていき、大叩きを避けます。

・結果オーライのショットはマネジメント的にはOK

2打目にトップしてしまったが、たまたまグリーンに乗ったなど、結果オーライの経験があると思います。
マネジメント的には結果オーライショットはOKです。前述の通りミスの幅を考えてゴルフができていたからこそ、ミスしたのに結果がよかったのです。
逆にショットが良かったのに結果が悪いというパターンは良くないです。
よくあるのがドッグレッグのホールでドライバーを使ったら突き抜けてOBなどです。これは距離を見誤ったマネジメントのミスになります。
この事象が起きるとメンタル的にも凹みますし、逆に「ナイスショットだしいいや」と反省しないのもよくありません。

・フルショットベースで考える

軽く打つ、カットで打つ、マン振りするなどで距離を調整するのはミスショットの確率を高めるのでやめましょう。
もちろんそれらの練習を普段からしていて自信があるのであれば別ですが、100切りレベルであればそこまで練習できないと思います。
大抵はフルショットで15y刻みなどのクラブセッティングになっていると思うので、10y5yレベルの細かいマネジメントは捨ててシンプルに考えましょ
う。(ファストプレーにもつながる)

前提となる考え方は以上です。
次章からは場面ごとに何を意識してゴルフをすべきかを具体的に書いていきます。

具体的なマネジメント論(ティーアップ前)

まずはゴルフ場に到着してからティーアップまでのマネジメントについて記載していきます。

・コースレイアウトの確認

ゴルフ場にもよりますがナビなどでコースレイアウトを確認できるかと思います。
まずは全体の距離やハザードの確認を行い、どのように攻めるか考えます。詳細な攻め方は後述します。
またティーグラウンドに立って目視で確認するのも大事です。
レイアウト上は広く見えるけど、実は崖になっていたり、木が生い茂っているなどよくある話です。

・ハンディキャップを確認する

各ホールには1〜18までのハンディキャップがあり、スコアカードなどに記載されています。
ハンディキャップを簡単に説明するとそのホールの難易度です。
1が一番難しく、18が簡単です。
ハンディキャップが1で距離が長くてハザードが多いなど、分かりやすければいいですが、簡単そうに見えてなぜかハンディキャップの数字が小さい場合は警戒した方がいいです。フェアウェイの傾斜がきつい、グリーンが難しいなど何かしら難しい要素がある可能性が高いので、スタート前にハンディキャップを確認しましょう。

・何打で上がるか決める

100切りであれば基本ボギーを狙います。
ただ前述したコースレイアウトの確認とハンディキャップの確認結果から、難しいホールであると判断した時点でダボで上がるなど決めてしまった方がいいです。なぜなら難しいホールで無理にボギーを狙うと大叩きする可能性があるからです。
難しいホールであればボギーで上がれればラッキーぐらいに考えましょう。

・ティーアップ前まとめ

特に何も考えずにティーグラウンドに上がるのはやめましょう。
余裕があれば前日や当日のラウンド前にこれらを確認しておくとさらに良いです。

具体的なマネジメント論(ティーショット)

1打目を打つ際のマネジメントについて記載していきます。
とりあえずでドライバーを持つのはやめましょう

・避けるべき優先順位を決める

ティーアップ前にコースレイアウトやハザードの位置を確認したと思いますので、大叩きしないためにどこを避けるべきかをまず考えます。
避ける優先順位は「OB>池=ワンペナ>バンカー=ライが悪い」が基本です。
OBは言わずもがなダボ以上が確定するのでまず避けます。
その他についてはあくまで一例ですので、バンカーが苦手とかアゴが高いとかであれば池の方がマシというパターンもあります。
自分の実力やコースの状況に合わせて、避けないと大叩きしそうな場所を探し、優先順位をつけてください。

避けるべき優先順位を決める

・大叩きしない落とし所を決める

優先順位が決まったところで、どこに落とすかを決めます。
基本的には避けるべき優先順位が高いハザードから遠いところ、理想を言えばハザードに入らないところ(広く使えるところ)を狙います。
合わせて崖や斜面も見ておきましょう。斜面の方がボールが返ってきやすいです。
また、自分のミスの傾向を考慮することも重要で、フックが多いのかスライスが多いのかによって左を広めに取るのか右を広めに取るのか決めます。
例えば以下の図のホールで仮にスライサーだとします。ミスが出ても避ける優先順位の低いバンカーに入るだけで済むので丸の箇所を狙います。
自分のミスの幅を考えて落とし所を決めましょう

ハザードを避けて落とし所を決める

・ティーアップする場所を決める

まずティーイングエリアは傾斜がある箇所がありますので、平らなところを探してティーアップします。
そしてできれば、ティーイングエリアに対して垂直に構えます。(下図を参照)


ティーイングエリアに対して垂直に構える

垂直に構えることによって打ち慣れている練習場の状況をティーイングエリアに作ります。
ただティーイングエリアがターゲットと違う方向に向けられている場合は無理に垂直に立つ必要はないのでターゲットに向いて打ちやすいところにティーアップします。
また、ある程度ゴルフをやっている人であれば対角線に構える(下図を参照)ことがあると思いますが、慣れていない方にはお勧めできません。
一つ目の理由としてはしっかりとターゲットに向けない可能性が高い。
二つ目はコースに逆らった方向に向くと、左の場合フェースが返しにくく、右の場合は過度にフェースを返してしまい、大きい曲がりのミスになりやすいです。
なので、慣れるまでは垂直に構えることをお勧めします。


ターゲットの対角線上にティーアップ

・何ヤードずつ打ってグリーンに乗せるかのプランを決める

ハザードが複数あって落とし所が絞られていればいいですが、広いコースやハザードが少ないコースでは何ヤードを何回打ってグリーンに乗せるかのプランを決めておきます。(落とし所が決まっていても2打目以降のプランを決めておくといい)
例えば300ヤードであれば230+70や150+150といった選択肢があります。
仮に後者であれば7番アイアン2回でグリーンオンが可能ですので1打目にドライバーを使ってOBになるリスクを減らせます。
これを消極策のように思われるかもしれませんが全くそうではなく、2打目にミドルアイアンを持つというリスクを負っています。
「守り」のゴルフは全体のリスクを鑑みてリスクの総量が少ない方を選択します
ですので、逆にドライバーが得意でミドルアイアンが苦手であれば前者のプランが正解です。
自分の得意不得意を理解した上でプランを組み立てていきましょう

・ティーショットまとめ

これらの考えを基に番手や方向を選択すれば、大叩きの確率を下げることができると思います。
100切りレベルであれば極端なチョロは別ですが、ティーショットはコースに残っていればOKの気持ちでいきましょう。

具体的なマネジメント論(セカンドショット以降)

セカンドショット以降のマネジメントについて、記載していきます。

・ライを確認し球筋やミスの幅を考える

セカンドショット以降では平なところは少ないです。
自分のボール付近に行って一度構えてみてまずは傾斜を確認しましょう
あくまで一般的な話ですが、傾斜ごとに以下のようなショットが出やすいです。
つま先上がり:フック、ダフリ
つま先下り:スライス、トップ
左足上がり:高い球(距離が出ない)
左足下り:低い球、ダフリ、トップ
この辺は諸説ありますし、スイングタイプによっても変わるので、実際に自分がどういう球筋やミスになるのかを把握しておきましょう。

・グリーンを狙うかどうかの判断

無論、残り距離を確認して自分の飛距離で届かなければ狙いません。(無理矢理狙うのはミスに繋がります)
具体的な判断方法ですが、まずはティーショットの時に行った「避けるべき優先順位を決める」を再度実施し、打とうとしている距離が打てる番手のミスの幅と照らし合わせ、リスクがどれぐらいあるか判断します。
例えば「残り180ヤードでグリーン手前にバンカー(アゴ高)、グリーン左がOB、狙うなら番手は4Uでフックとダフリがよく出る」であればダフってグリーンまで届かずバンカーIN、フックが出てOBなどリスク盛り盛りなので狙いません。(下図を参照)
またミスの幅は前述したライの状況や障害物の有無などにも影響されます。
傾斜がキツければ飛距離は落ちますし、曲がりやすさも上がります。目の前に木があれば当たるリスクもありますのでそれもミスの幅に含まれます。
ティーショットに比べて考慮すべき要素が多いですが、自分のショットの特性とコースレイアウトをよく分析して、狙うかどうかの判断をしてください。
基本的に100切りレベルであれば、長い距離は刻みがいいです。

無理に狙おうとしてミス


・グリーンを狙わない場合は残り距離のプランを決める

ティーショットの章で書いた「何ヤードずつ打ってグリーンに乗せるかのプラン」をここでも考えます。
先ほどの例で残り180yだとして狙わない判断をした時に、できるだけ近くに行こうとして170+10と考えることもできますが、長いクラブはOBになるリスクが高いですしグリーン手前にバンカーがあれば入るリスクもあります。なのでここでは130+50で考えて大叩きになりそうなショットを回避します。
もちろんグリーン周りが広いとか、ロングアイアンが得意とかであればアリかと思いますので、これも臨機応変に判断が必要です。

大叩きを回避した2オンのプラン

・とりあえずピンを狙うのはやめる

グリーンを狙うと判断したとして、まずピンを狙っていませんか?
ここでも自分のミスの幅やハザードとの位置関係を考慮して、狙う方向や番手を選択します。「守り」のゴルフにおいては確実に乗せる>ベタピンの考えでまずは安全に乗せることを優先しましょう。
簡単な例を出すとピンが端に切ってあった場合、そこを狙うのではなくセンターを狙えば広く使うことができます。(赤丸がミスの幅)

ピンを中心に狙うとミスした場合グリーンを外してしまう
グリーンの中心を狙うことでミスをしてもとりあえず乗る

・グリーンは手前から攻める

前述したように大叩きを避けるためにはまずグリーンのセンターを狙い、乗せることを優先しましょう。
それである程度乗るようになってきたら、次はピンよりも手前を狙うようにしましょう。
なぜかというと上りのパットやアプローチを残したいからです。
※上りを残したい理由はパッティングの章で書きます。
グリーンの形状は様々ですが、大抵は手前が低く奥が高いです(受けている)。なので手前から攻めると必然的に上りが残ります。
また、奥がOBのことが多いので、ピン奥を狙うようなショットを打ち、トップしてしまうとOBになります。
手前がバンカーだったり極端な砲台グリーンだったり狙いにくい場面もありますが、まずは手前から行けるかどうかを検討し、番手を選びましょう。

ピンではなく手前の範囲を狙うことで上りのパットを残す

・トラブルは2打で解決する

ティーショットと違いセカンドショット以降は平らなところから打つことはほとんどありませんし、場所によっては色々とトラブルに見舞われるでしょう。
その際に意識して欲しいのは、トラブルは2打で解決することです。
よくあるトラブルでいうと、林の中に入ってしまいグリーン方向に打つのが難しい、傾斜がきつくてまともに打てないなどです。
そこで欲をかいてグリーン方向を狙い木に跳ね返される、傾斜地から距離を稼ごうとしてミスをし、傾斜地から抜けられない、というのはスコアを落とす原因になります。
もちろん上手くいくこともあるかもしれませんが、スコアを安定させることが目的なので、100回やったらどちらの方が平均的にスコアが良くなるか考えましょう。
前提である「守り」のゴルフを常に意識してください。

2打で勝負することを意識してまずは打ちやすいところに

・グリーン近くではとにかく転がす

2打目以降で残り距離があれば、トップのミスは結果オーライになりやすいのでOKです。しかしグリーン近くでは全体にダメです。
なぜならピンを超えてしまうと止めにくい下りのアプローチが残りますし、下手したら奥のOBになります。またトップし続けると行ったり来たりで一生グリーンに乗りませんので大叩きになります。
トップの原因は色々ありますが、球を上げようとしたか、もしくは近くだからとりあえずウェッジを持った結果、刃に当たってトップするパターンが多いです。
なのでまずはグリーンの近くではパターを持てるかを考えてください。
ラフなどでパターが厳しいようであればショートアイアンもしくはミドルアイアンでも構わないのでロフトが立っているクラブを使用して転がしてください
勘違いされやすいですが、ウェッジは結構難しいです。
理由としてはロフトが寝ている分当たる面積が狭く、刃に当たったり下を潜ったりしやすいからです。
またロフトが寝ているということはその分振らなければ打ちたい距離を打てないのでトップした時にかなり飛んでしまいます。
ロフトが立っているクラブではその心配は少ないのでできるだけミスをしてもケガが少ないクラブを選択しましょう。

ロフトが寝ているウェッジは当たる面積が少ないので難しい


・セカンドショットまとめ

ティーショットと違い様々なことを複合的に分析して、判断しなければいけないのでかなり難しいと思います。
ただ毎回のショットでなぜ自分はこの番手でこの方向に打ったのかを説明できるように癖をつければ、マネジメントの精度は上がっていきます。

具体的なマネジメント論(パッティング)

ここではパッティングのマネジメントを記載していきます。
パッティングではそこまで大叩きすることはありませんが、少しでもいいスコアにするために、しっかりとマネジメントを意識しましょう。

・グリーンを一周確認する

パッティングにおいて、グリーンの傾斜を知ることはかなり重要になります。上手く打てても読みが外れれば、寄りませんし入りません。
上り下り、フックスライス、それぞれ傾斜を読んで打つ方向や強さを決める必要があります。
その際に打つ方向からのみの確認だとなかなか上手くいきません。
なぜならグリーン上では周りの景色やグリーンの色味で目の錯覚が起きてしまうからです。
なので反対側や横からの確認も大事ですし、グリーン全体の傾斜も合わせて見ることで、目の錯覚に騙されなくなります。
グリーンに足を踏み入れる前に全体の様子を見てみましょう

・上りのパットを残す

パッティングに関して、上りのパットの方が簡単です。
理由は上りのパットであればオーバーしても止まりますし、強めに打てるので傾斜の影響を受けにくいです。
逆に下りであれば、打った以上に転がりますのでオーバーした際にはどんどん加速してグリーンの外まで出てしまうこともあります。また傾斜の影響も受けやすく、上りより大きく曲がる予想をしなければいけません。
なのでまずはセカンドショットの部分でも書きましたが上りのパットが残るようにグリーンを狙う、そしてファーストパットは下りならオーバー、上りならショートするように打つのがいいです。

・パッティングまとめ

比較的やることはシンプルですが、ゴルフにおいて300yも30cmも同じ一打なのでパターに至るまでにどんなにスコアが悪くても、一打を大切にしましょう。
とりあえず初心者は1ラウンドの合計パット数を40パット以内、慣れてきたら36パット(平均2パット)を目指しましょう。

1ショットあたりの負荷を減らす考え方

最後に集中力や体力的なマネジメントを書きます。
最初にナイスショットベースで考えないと書きましたが、その通りで渾身の一打は不要です。
ゴルフはトータルスコアですし、その日だけの話でもありません。
無理にナイスショットを狙うのは、4時間〜5時間以上かけてやるスポーツの集中力継続や体力の観点からも良くありません
なのでナイスショットを無理に打ちに行かないように、ティーショットからの流れをシンプルに考えます。
仮にパー4だとします。
①ティーショットは生きていればOKです。OBにならないクラブを持ちましょう。
②セカンドですが、グリーンの近くまで行けばOKです。乗せなくていいので無理のない範囲のクラブを持ちましょう。
③グリーン近くからはとにかく転がします。寄せなくてもいいのでとにかく次にパターを持つためにグリーンオンさせます。
④ここからツーパットで上がればいいので、入れにいかずに寄せましょう。
⑤入れてボギーです。
このように考えると100切りであれば、ナイスショットはいらないですよね?
仮に2打目がグリーンに乗る、アプローチが寄る、パターが入るなどでパーになりますし、今までのマネジメントを踏まえれば、ミスしてもダボで収まるでしょう。
このように考えれば無理に力みのあるショットを打ちにいく必要がないので、肩の力が抜けて1打あたりの負荷を減らせます

まとめ

長くなりましたがここまでがゴルフをやる上でスコアをできるだけ安定させるマネジメント論です。
ここまで読んでお気づきかもしれませんが、スイング論的な話は全く書いていません。(その辺は上手い人に任せます)
YouTubeやブログなどもスイング論だらけで、マネジメントについてまとめているものはなかなかないです。
あったとしても、プロだったり技術がある人ばかりで、100切りレベルだとあまり参考にならないことが多いです。
今回はゴルフセンスや練習量に依存しないマネジメント論ということで、イマイチ練習しても上手くなれない人や練習にあまり時間を割けない人、向けに書かせていただきました。
ただ内容によっては技術がある人でマネジメントをあまり意識してこなかった人(センスや練習量でゴリ押ししている人)にも参考になるのではないかと思っております。
ここまでの内容を実践して、少しでもスコアが良くなれば書いた甲斐があります。
またマネジメントを意識するとそのゲーム性からゴルフがもう一段階楽しくなりますので、ぜひ意識してみてください。
こんな自己満の長い文章を読んでいただきありがとうございました。
ではまた👋

おまけ・・・なぜ私がマネジメントにこだわるのか

ここからは自分語りなので興味ない人は読まなくて良いです🙇‍♂️
なぜ私がここまでマネジメントについてこだわるかというと、単純にスイングが下手だからです笑
6年間それなりに練習してるし、いろんなノウハウを学んでいるし、レッスンにも通っていますが、本当に下手です。
同伴した人に聞いて貰えばわかりますが、4人で周って唯一ドライバーがまともに打てなかったみたいなことも多々あります。
もちろん調子いい時はいいですが、波が酷くて叩くときはかなり叩いていました。(ひどい時は86の後に125を叩きました笑)
そこで悟ったのが、センスがなかったりある程度の練習量を継続的にできないと、右肩上がりにスイングが上手くなることはないということです。
私の中でいいショットを打てばいいスコアになるという考え方でしたので、この事実に気づいてから、結構モチベが落ちました。
そんなある日、同伴者の方でその日はたまたまミスショットが多い方がいました。自分のミスの量と変わらなかったと思います。しかし終わってみればその方のスコアはそんなに悪くなく、私は惨敗でした。
そこでそのラウンドを思い出すと、「ここは狙わず3打目勝負だな」「とりあえず横に出そう」などの発言があり、あとはグリーン周りでは7番アイアンを持っていました。大叩きしないように立ち回っているのです。
それを見て私は「守り」のゴルフを考えるようになりました。
今まではとりあえずナイスショットを目指したり、遠いところから狙ったりしていましたが、リスクと天秤にかけて冷静に判断できるようになりました。
もちろんリスクを犯して打った勝負の一打が上手くいけば気持ちいいですが、それよりも自分の計算通りのスコアで上がれた方が気分が良かったので自分はその後もマネジメントについて考え実践していきました。
そうすると以前よりスコアは安定し、ショットの調子が悪くても、スコアの波が小さくなりました。
ゴルフの楽しみ方は人それぞれなので、この考え方を強要するつもりはありません。
とにかく飛距離を飛ばしたい、色んなゴルフクラブを使いたい、自然の中で非日常を楽しみたい、インスタに載せたい、なんでもいいです。
ただスコアを安定させたいという目的であればマネジメントを学ぶことをおすすめします。
私もまだまだ勉強不足な部分もありますので、同じ志を持っている方がいましたら、一緒に学んでいきましょう。



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