本気で考えるべきことを見失っている
精神が伸び切っている。あるのは解消されない原始的な欲求だけ。
哲学史の本は読んでいる。ただそれだけ。命を燃やす命題は見つかっていない。
睡眠薬がまだ体に残っている。ぼんやりとした眠気。憂鬱と退屈、あたたかい感覚。行ったり来たりしているような。
生きるべき原理論がなくたって、生は続く。死の条件がそろうまで。
人格を備えた神様なんて存在するとは思えない。人間には知覚できない次元に神様がいるとも思えない。
のっぺりしているむき出しの生。なんの加護もない生。
意味も価値も自分で見出していくしかない。
たった一人、自分一人の生。
どこかさみしい。
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