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スキーはシーズンスポーツではない。

久しぶりの投稿になります。

4月中頃に、2022/2023シーズンを終えました。
新しいチャレンジをしたシーズンでしたが、振り返ってみても充実したシーズンでした。

選手とのコミュニケーションはもちろん、大会の戦略、移動等のロジスティクス、プランニングetc。。。

それもサポートしてくださる皆様のおかげであり、心より御礼申し上げます。

さて、表題にあります”シーズンスポーツではない”ということについて話していきたいと思います。

日本では、スキーシーズンは11月終わりから5月の連休までが大体の方がイメージするスキーではないでしょうか。

しかしながら、オーストリアには365日オープンしている氷河のスキー場があります。
場所は、チロル州のhintertuxです。

以前のnoteにも書きましたがここ数年は、氷河の状況があまり良くなくトレーニングの立案が難しかったです。

さて、今回はと言うと、5月の終わりに渡欧し、6月頭からhintertuxにてトレーニングを行いました。

4月中頃にシーズンが終わったわけですから、約1ヵ月半後には新しいシーズンが始まっていたわけです。

もちろん、選手それぞれのレベルによって過ごし方は変わるわけです。
シーズンの終わる時期や、スキーブランドとの契約やテスト、支援先とのコミニケーション、ファンイベント、陸上トレーニングにどれだけ焦点を置くか、など全員が一緒と言うわけにはいきません。

今回私がヨーロッパに行ったのは、選手のマテリアルセッティングのテストです。

7月〜8月が良い状況を望めないと言うことを考えると
6月中にテストを行うことで、次のトレーニングキャンプに向けて良い準備ができると言う想定の下で行いました。 

条件としては、地元のオーストリアのコーチたちが驚く位、最高であり、素晴らしい条件の中でトレーニングができました。

標高3000メートルでの雪かき

気温が低い日が続き、降雪も時折あるなど初夏とは言えない状況でありました。

写真にあるように、レースライン上の雪をどけなければいけない作業を行い、コンディションを整える日もありました。

快晴だが気温が低い。最高のコンディション。

このように、物理的に氷河のあるスキー場が365日空いていれば、いつでもスキーを滑ることができるわけです。

もちろん、夏の状態では、なかなか最高の条件を求めるのは難しいと思います。

そのため、インドアスキー場等でトレーニングを行う人もいるわけです。

しかしながら、スキーレーシングであったり、スキー愛好家の人の中には、スキーを滑りたいと気持ちが常にあるわけですから、氷河スキー場は存在しない日本ではとてもうらやましい環境ですよね。

まぁないものはないわけですから、工夫をしなければいけないです。

その工夫の方法と言うのは、これからもっともっと求められていくと思います。

じゃあどのようにやるんだと言われていても、それはコーチたちのオリジナリティーが求められますし誰かの真似ばっかりしていても意味がないことでしょう。

何を言いたいのか分かりづらくなってしまったかもしれませんが、結局のところ、日本の常識であるスキーシーズンが 11月から5月連休までと言う事は、世界ではもはや通用しないということです。

やはり私たちは雪の上で戦うわけですから、スキー技術を向上させる、同時に体力も強化すると言うことが求められます。
ですので、体調管理や追い込むトレーニング等を考えて、常にトレーニングをしなければなりません。

先程の工夫すると言うことも含めて、そこには答えがないので、指導者は選手をよく見てプッシュすることが重要になりますし、とても大事だと私は思っています。

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