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ほぼ初心者女子ゴルファー~100切りへの道~part9

ご覧いただきありがとうございます、荒野弘道です。
先日、本シリーズの主人公である栄子と練習に行ってきました。
ここ数回は、全体的なレベルは上がってうまくなってはきたものの、成長としてはほぼ平行線状態が続いていました。
しかし、先日の練習でもう1ランク上に行ける兆しが見えてきたのでそのことを書いてみたいと思います。

栄子のスイング(ショット)の問題点

このシリーズの中で何度も出てきていますが、今一度栄子のスイング(ショット)の問題点を挙げてみたいと思います。
まず、一番大きい問題点としていえるのは「ダフリ」です。それでも随分減っては来ていますが、ダフリといってもボールの少し手前をダフっているわけではなく、ひどいときは右足斜め前くらいにヘッドが落ちているときもあります。
これは、クラブが寝た状態で降りてきて重力に耐え切れないヘッドが落っこち、ヘッドがボールに向かっていかないことが原因と考えています。
しかし、クラブが寝るということ自体はそんなに悪いことではないと考えており、問題なのは寝た状態のまま振ってしまうことだと思います。
ここでフェースターンや腕のローテーションといわれる動きを入れることで、重力に少し逆らうことができてヘッドがボールに向かっていく、というのが私の感覚です。
で、栄子の場合はローテーションが無い、または非常に少ないがゆえにヘッドがボールに向かう前に重力とヘッドの重さの相乗効果でヘッドが落ちてしまう、というのが私の仮説でした。

腕の振りを教えてみる

私は、初心者や初級者またはスライスに悩む人が、一番簡単にボールが打てるようになる方法として腕だけでクラブを振ることを推奨しています。
このほうがダフリは少ないですし、スライスも簡単に治るからです。
当然、栄子にも腕の振りを教えたことはありますが、なぜかうまくいかないので別の方法を試していました。
この別の方法を試していたことが最近の成長が平行線だった原因でもあると今は思っていて、非常に反省しています。やはり急がば回れで、すぐにはできなくても一貫した教え方をしたほうがよかったと思います。

ですので、もう一度腕の振りを教えてみることにしました。
そこで一つ気が付いたことがありました。よく見てみると決して腕が振れていないわけではなく、腕を振るタイミングが遅い、腕を返すタイミングが遅いということに気が付きました。
単純に言うと、腕を返してフェースがまっすぐに戻った時にボールに当たる、または体の正面にフェースが戻った時にフェース面がまっすぐになっていればいいわけです。
しかし、栄子の場合はそのタイミングが遅く、手がボールを過ぎた後に腕が返っているように見えました。
「もっとボールよりも右側で腕を返して」と言っても、なかなか感覚としてわかりづらいようでした。

ですので、伝え方を変えるようにしました。
何をしたかというと、クラブを逆さまに持って風切り音を鳴らすように振ってもらい、その風切り音が体の右側でなるようにしてもらいました。
風切り音を出すには手首や腕をうまく使って腕を返しながら振らないと音が鳴りません。もちろんただ右側で鳴らすだけなら腕は返さなくても音は鳴りますが、ゴルフスイングとして実践するには腕を返さないと絶対にうまくいきません。
また、この練習のいいところは風切り音を鳴らすこと自体は難しいことではなく、あまり運動が得意ではない方でも簡単に実践することができることです。

まずはこの練習で腕を返すことを感覚的そして強制的に覚えてもらいました。この練習を繰り返して右側で音が鳴るようになったら、今度は普通にクラブを持って先ほどと同じ感覚でボールを打ちます。
結果はどうだったかというと、圧倒的にダフリのミスが減ってむしろトップボールが出るようになりましたし、本人も自覚したようですが、しっかり当たった時は球の勢いが変わり強い球が打てるようになりました。この日はフック系の球しか出ていませんでしたが、これでいいんです。
桑田泉さんの言葉を借りれば、手打ち(腕の振り)はフックの要素、ボディーターン(体の回転)はスライスの要素です。
先日の栄子はフックの要素のほうが強いので、フック系やひっかけが出たっていいんです。
ここに体の回転を入れればいずれ球はまっすぐ飛ぶようになります。
この動きを継続して行えば、また1ランク上のゴルフスイングに変わると信じていますので、次回はこの動きに体の回転を加えたスイングを教えたいと思います。

ここまでご覧いただきありがとうございます。
もしよろしければスキやフォローなどいただけると幸いです。
それでは、またの機会に!!




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