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【ゴルフ】ウェッジ3本のすすめ~スコア100切りの先へ#21~

一度100切りを達成したとしても、いつも100切りとはいかないアナタにアドバイスを贈る本コラム。今回のテーマはクラブセッティングの悩みどころ、ウェッジです。おすすめはウェッジ3本の組み合わせ。その理由と使い方をご紹介します。

100切りが目標なら50度と56度で

20年前はアイアンセットを購入するとウェッジもセットになっていました。しかし最近はウェッジは別売りというのがほとんど。当然、アナタも親や友人からゆずりうけたウェッジを持っているはず。いや、一度でも100切りを達成している人なら、ウェッジはすでに購入しているかもしれませんね。100切りが目標であればおすすめは50度のAWと56度のSW。ロフトが立っているからミスが少ないし、なによりウェッジが3本もあると練習が大変。アプローチはすべてAWでやり、SWはバンカー専用という使い方がおすすめです。

しかし、本コラムを含むマガジンのテーマは「いつも100切り」を達成するだけでなく、近い将来「90切り」、つまり80台で回ることを見据えてゴルフをやっていきましょう、というもの。先を見据えて、ウェッジ3本体制の導入を検討いただきたいと考えています。

おすすめロフトは48・52・58度

女子プロでもウェッジ3本体制はとても多いです。例えば黄金世代の勝みなみ選手・畑岡奈紗選手のウェッジは50・54・58度。これはPWがロフト46度で、アイアンからのロフトピッチ4度の流れに沿っているためです。

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従ってウェッジを3本にするとき、多くはPWのロフトがキモになります。最近の多くのアイアンセットはPWが43度だったり44度が多いみたい。となると、ロフトピッチを4度刻みにするには、48・52・56度になります。ただ、せっかくウェッジを3本にするなら、SWのロフトは58度にしたい。将来80台でまわるためにSWを使いこなす必要も出てきます。

ちなみに私は48・52・58度での3本体制にしています。ただし、52度のウェッジは1度だけ開いて53度にしています。まぁロフトピッチを5度ピッチにしたいからです。ここはちょっと好みの世界です。

3本体制におけるメリット

プロやトップアマでない限り、技術的にムラがあるため(ミスショットする確率が高い、飛んだり飛ばなかったりする)、3本あると使い道に困るという考え方もあります。それ、実際に当たっていると思います。ただ、将来的にショットのムラが取れて技術が安定してくると、3本の役割を明確に分けることによって、得られるメリットがあるのも確かです。

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私の場合もともと飛ぶほうではないので、短めのパー5や距離の長いパー4の3打目で50~100Yの距離が残ります。その時に選択するのは、PW、48度、52度のウェッジ。残りの距離で判断します。ウェッジはフルショットするとラインが出せないので、だいたい8、9割ぐらいの感覚でショットします。48度で最大90Y、52度で最大75Y。必ずこの通りにはなりませんが、ひとつのクラブで距離感を作るより全然楽で確実。ちなみに58度はショットで使うイメージがありません。ロフトが寝すぎてちゃんと飛ばないからです。

48度は転がしアプローチで

アプローチも48度・52度・58度で使い分けます。グリーンの脇までうまく運べたけどパターで打てるほどではない場合。グリーンエッジからピンまで距離がある場合。ここは確実に48度です。ボールの近くに立ち、ヒール側を浮かせてトゥ側で打つぐらいのイメージ。一時、内藤雄士プロコーチが「絶対に寄る転がし」として紹介し、一世を風靡したアプローチです。

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58度はピンが近い場合限定

ピンがグリーンエッジから近い場合、48度の転がしだとピンをオーバーしてしまうので、58度の出番です。フェイスを開き低い位置から高い位置へ振る。フェイス面は自分に向けて。別にプロみたいにスピンがかかるとは思っていません。足がでないようにしたいだけ。私の場合の基準はだいたい7足、7Y。気持ちよく、何も考えずに打って7Y。これより距離があるときは、もうちょっと強いほうがいいかな、程度でやりくりしています。

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これ以外ではバンカー専用として使用しています。だから使用頻度は48度と同じぐらい少ない。でもいいのです。そういうもんだと割り切っています。SWで全部やりくりするのは、プロ・全国レベルのアマの世界ですから。

52度はアプローチ万能クラブ!

48度と58度を使わない場合、当然残された52度のウェッジを使うことになります。この52度の守備範囲が一番広い。アプローチのキモになるクラブです。

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75Y以内でおおよそ35Yまでは52度。この距離だけは振り幅で調整します。75Yはイメージ11時~1時。55Yは9時~3時、35Yは8時~4時ぐらい。練習場ではこの3種類の振り幅を整える練習を行います。そしてこの練習をするときは、自宅からちょっと遠いですが、ボール単価の安い練習場へ出向いています。打ち放題だと時間制限があるため。時間制限があると1球1球がどうしても雑になってしまうからです。

ちょっと話がそれました。52度のアプローチの話に戻ります。

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ピンを狙うアプローチのときは転がせる幅(グリーンエッジからピンまでの距離)で考えます。ピンに近くもなく、遠くもないときが52度の出番。必然的に52度の出番が多くなります。だからこそ、安定して100切りを達成するのに必要なクラブがAWだという話になりました。さらに90切りを達成するには、ウェッジ3本を使い分けようという話になるのですね。

まとめ~アプローチは2パットのために~

100切りを達成するかしないかのアベレージは、どうしても予期しないミスが起こります。バンカーから出せなかった、ティーショットでOB。。。そういったミスが起こることを前提に考えると、第一目標は「ボギーで上がる」こと。第二目標としてダボは9ホールまで許容できると考えましょう。予期せぬミスがなければ、90。スコアカードとしてはこんな感じになりますね。

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では、ボギーで上がるためにはなにが必要か。パットは2パットを前提とすると「グリーンに確実にボギーオン」すること。パー4なら3オン、パー5なら4オンする必要があるわけです。そのために重要なショットは、ティーショットでもセカンドでもなく、最終的にグリーンを狙うアプローチ。その場合大半が100Y以内になるはずです。そして残り距離・グリーンエッジからピンまでの距離によって使うウェッジを決めておく。そうすることで、グリーンを狙うショットが安定してくるはずです。

いかがでしょうか? ウェッジ3本体制のメリットを感じていただけましたか? 多くゴルファーは52度・58度を持っているはず。PWのロフトを確認いただいたうえで、48度を加えることで、ウェッジ3本体制へ移行してみませんか?

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最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。私自身は単なるサラリーマンゴルファーでしかないのですが、アマチュアなりに気が付いたことを書かせていただいております。引き続き、よろしくお願いいたします。

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