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【ゴルフ】ゴルファーとしての価値はスコアだけでは量れない

橘です。私はスコアを1打でも縮め、HCを減らす努力を続けていますが、一方でこんな目標を持っています。一言でいえば「グッド・ゴルファーであれ」です。一緒にラウンドして楽しいと思ってもらえること。ゴルフをするにふさわしい人間であり続けること。その意味をちょっとご紹介します。

ゴルフは社会性を問われるスポーツ

ゴルフの練習はひとりでできても、ラウンドは一人ではなく、常に複数人で行うものです。そこには必ず対人関係が発生します。仕事もそう。とくに会社組織も。私は年収が低く出世とも無縁。部下もいないし、座席も文字通り壁沿いの窓際。なにより人望がありません。だからといって会社において価値がなくても、人として価値は別のはず。せめてゴルフ場においては、価値ある人でありたい。価値ある人、それはグッド・ゴルファーです。

ときどき一人予約でラウンドします。その日、初めましての方とプレイします。するといろんな方に遭遇します。ひとりでゴルフ場に来るぐらいですから、ゴルフが好きというのは分かります。しかし「あれれ」と思うことは少なくありません。思うのです。私も同伴者に対して「あれれ」と思わせているのではないか? 婚活でゴルフがいいとされるのは、ラウンド中に人としての本質が垣間見れるからです。いや、いかん。他人様はともかく、私自身は相手に「あれれ」と思わせないグッド・ゴルファーであるべきだ。

「ありがとうございます」を伝える

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同伴者がティーショットでナイスショットします。「ナイショ~」とか、「ナイスボール」とか、声がかけられます。相手は返事をしません。でもグッド・ゴルファーは違います。声をかけられたら、必ず「ありがとうございます」といいます。「あざ~す」とか「ます」とかいいません。相手が聞き取れるように丁寧に言葉を発します。相手が返事をしないには、理由があるでしょう。ボールの行方が気になる。プレイに集中している等。でもグッドゴルファーは、相手とのコミュニケーションを大切にします。だから、同伴者がホールアウトしたあとに次のティーイングエリアまでカートを運転してくれたら「ありがとうございます」。ボール拭きを手渡してくれたら「ありがとうございます」。感謝の気持ちを、その都度伝えます。

「私、歩き派なんで」

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ある日、こんなことがありました。ひとりラウンドでのことです。A氏は冒頭「私、歩き派なんで、カートには乗りませんので」とのこと。私を含め他のプレイヤー3名で順番にカートを運転します。A氏はキャリーバックに多めのクラブを入れてどんどん歩いて行きます。ただ、私を含めた他のプレイヤーもトラブルでカートよりも離れた位置でプレーすることもあります。位置的に見てA氏がカートを運転してグリーンサイドまで運ぶべきシーンもあります。でもA氏はカートを無視してグリーンサイドまで歩いて行きます。最初に「カート乗りません宣言」したからです。仕方なく誰かがカートを動かしに駆け足。かなり後味の悪いラウンドになりました。

カートを使うコースにおいて、A氏のような「私、歩いてラウンドします派」で「カートは運転しません派」は、グッド・ゴルファーの対極にいる人です。なによりA氏のゴルフクラブのうち、キャリーバッグにつまれていないクラブは、カートによって運ばれます。要するに、A氏以外の3人でA氏のゴルフクラブを運搬しているわけです。もちろんA氏から「私の分のゴルフクラブをカードで運んでくれて、ありがとうございます」という一言は最後までありませんでした。たとえA氏がストア70台でも、私は彼をグッド・ゴルファーとして認めません。

マナーの「一歩先」を実践する

「同伴者がティーイングエリアでアドレスに入ったら静かにする」「グリーン上で同伴者のラインを踏まない」「同伴者の打球を見て、見つからない場合は一緒に探す」「他のプレイヤーがいそうな場所にボールを打ってしまったら『ファー』と声をかける」「クラブを2、3本持ち歩く」。これらのマナーは、ゴルファーとしては当たり前で当然のことです。しかし、グッド・ゴルファーは、このマナーの「一歩先」を実践します。

グッド・ゴルファーは努めてカートを動かします。プレー全体を俯瞰で見て、必要があれば他人のクラブをピックアップし走って届けます。ホールアウトしたら、グリーン上にあるボール拭きを回収する。必要があれば水分を加えて常に使いやすい状態を維持します。前の組との間隔が空きぎみになれば、ホールアウトして次のティーイングエリアへ着く前に「ちょっと急ぎますか」と軽く声をかけてパーティ全体の進行が速くなるよう促します。改定されたルールを学び、ロストボールやペナルティエリアでの処置に関して同伴者から質問があれば丁寧に応えます。当たり前のことを当たり前にやり、その先も実践するのです。

身なりを整え、道具を愛する

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グッド・ゴルファーはゴルフの王道を知りながら、トレンドにも敏感です。流れを知っているといってもいいでしょう。ダボダボのパンツを履きません。ちょっとタイトめのパンツを履きこなします。流れを知っているからです。だからといってポロシャツの裾を出すようなことはしません。王道を知っているからです。ハイソックスを持っています。王道を知っているからです。しかし着用を義務化されていないコースでは、ショートソックスを履きます。流れを知っているからです。

なによりクラブがいつもキレイに保たれています。ラウンド中に汚れを丁寧に拭き取るだけではなく、自宅でお手入れしていることがうかがい知れるレベルです。もちろんパターカバーや使用しないアイアンを投げたりしません。丁寧に地面に置きます。他のプレイヤーに影響がでないように、です。

グッド・プレイヤーのスタイル・所作には、ゴルフへの愛情しか感じません。

いつも全力でプレーする

OB。ナイスショットなのに木がスタイミーになる。連続して3パット。気持ちが切れて雑なラウンドになってしまう。ゴルフにおいてはよくある事です。しかしグッド・ゴルファーは、たとえ調子が悪くても、ふてくされたり投げやりなプレーはしません。日没や大雨、強風でまともにプレーできなくても、立ち止まることなく、全力でプレーします。私が目指すゴルファー像とは、こんなグッド・ゴルファーです。

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スコアはゴルフの一面でしかない

私が知る数少ないグッド・ゴルファーたち。往々にしてよいスコアであがってきます。だから私もゴルフの技術向上に向けて研鑽の日々です。しかし、といってハンディキャンプが少ないからグッド・ゴルファーなのかというと、必ずしもそうではありません。

もう一度いいます。ゴルフは基本的に複数でプレーするものです。常に他者が存在し、良いも悪いも他者に受ける影響は少なくありません。スコアが悪くても楽しいラウンドは確かに存在し、スコアが良くても後味の悪いラウンドも存在します。もちろん他者の人格をコントロールすることは不可能です。だからこそ、まずコントロールできる存在である私自身が、まごうことなきグッド・ゴルファーでありたい。ゴルフが好きだからこそ。

一方でこうも思います。会社において窓際で人望もなくグッド・会社員でないのは、会社が好きじゃないからなんだろうな。仕事はきらいではないのですけど。

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橘ダイスケのマガジン一覧

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