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【ゴルフ】必要なクラブは5本だけ~スコア100切りの先へ#29~

橘です。一度スコア100切りを達成しても、毎ラウンドそうはいかないのが、ゴルフの難しいところであり、楽しいところですよね。今日も月末のコンペに向けて練習しているアナタに向けて、今日は練習すべきクラブ、100切りに必要なクラブについて、お話しさせていただきたいと思います。

そもそも14本必要ないですよね

スコア100前後を行ったり来たりしているアナタ。基本的な技量があるのに、いつも100切りが達成できない原因はどこにあるのでしょうか? スイング、ギア、コースマネジメント……正直いって、要素は無数にあり、だからこそ、ゴルフという競技は楽しいもんです。やるべきことがたくさんあるわけですから。

今日のテーマは冒頭に書かせていただいた通り、100切りを安定させるために必要なクラブはなにか? ということにフォーカスを当てさせていただきます。結論からいえば、必要なクラブはドライバー、ユーティリティ1本(おすすめは22度)、8番アイアン、AW(アプローチウェッジ)、パターの5本です。それだけあれば、なんとかなります。そもそも、14本も必要ないというか、使いこなせないと思いませんか? この5本を集中的に練習する。それが100切りへの道しるべだと思っているんです。

飛ばせる距離から使用番手を考える

ではなぜその5本なのか。この表を見てもらえますか?

分析

いつも例にあげるのが「リバーサイドフェニックスゴルフクラブ」で恐縮です。同コースの白ティー(ベントグリーン)の場合のヤーデージ、目標スコア、使用クラブを表にまとめてみました。いくつか前提があります。

◎100切りに必要なのは、ハーフ50未満。ただしバンカーやパッティングなどでのミスをあらかじめ想定して、ハーフ45を目標スコアにしつつ、4回までのミスは許容する(それを織り込んで49で上がることを目標にする)

◎ドライバーで180Y、4UTで160Y、8Iで125Yはあくまで平均値。いつもこの平均飛べば苦労はないんですが、多少の結果の可否は飲み込みながら番手構成を考えてみました

◎グリーン上のパットが常に2回というのもすこしポジティブすぎるかもしれませんが、それも4回のミスの想定に入れておきます

一度も100切りを達成したことがない人なら、ユーティリティは外すところですが、アナタはもはや初心者ではありません。だからこそ、ユーティリティで160Y飛ばすのは無理ともいえないと考えています。

①ドライバーの安定は不可欠

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まずドライバー。まずはOBにならない程度の技量が必要です。計算上は180Yとしています。もちろんアナタは当たればもっと飛ぶ人です。しかし、大切なのは飛距離ではありません。安定して前へ飛ぶこと。ここからすべてが始まります。

もし安定度合がいまいちだなって人は、上記記事を参考に、練習あるのみ!ですね。そもそもティーイングエリアからティーアップして打てるのですから、距離を考えなければ、ドライバーは14本のなかで一番簡単なクラブなんですよ。(でも距離が欲しくなるから、難しいクラブになってしまうんですよね、それは分かります)

②アイアンより飛ぶ中距離砲のUT

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シミュレーション上では、9ホール中6回使用することになる大切なクラブ、それがユーティリティです。160Y安定して飛ぶことを目標としたいと考えています。実際、アイアンで160Y飛ばそうと思うと、6番アイアン以上が求められるのですが、現在のロフトが立った6番アイアンは、けっして簡単に打てるクラブではありません。

私のおすすめは、ロフト22度。アイアンなら4番に相当するロフトですが、ロフトそのものの立ち具合がオーソドックスに見えること、どのメーカーでも必ずリリースしていることなどから、おすすめしています。ここもドライバーと同じ。別に200Y飛ばしたりする必要はありません。

③アイアンは8番だけでいい

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短いパー4の2打目、長いパー5の3打目など、ミドルレンジを攻略するうえで欠かせないのはアイアン。通常のセッティングなら5番~PWと7本あるクラブです。考えてみてください。アイアンが安定して飛ばせる最も低い番手は何番ですか? 7番? なら、7番でもいいです。しかし最近のアイアンは総じてロフトが立ち気味。練習場のマットなら滑って打てても、コースの芝の上で7番アイアンを安定して飛ばせること、本当にできますか? おすすめはちょっとロフトの寝た8番アイアンです。

ここでもシミュレーション上で大切なポイントがあります。それは、アイアンでグリーンまで届く距離を打とうと思っていないこと。それはパー4に限らず、パー3であっても、です。

パー3は距離が短いが上に、ワナがたくさんしかけられています。グリーンを見てください。ガードバンカーといわれるバンカーが行く手を阻みます。このバンカーに入れてしまうと、100前後のプレイヤーは出すのが精いっぱい。状況次第では出すこともままなりません。

考えてみてください。パー3の1打目でバンカーに入れて、2打目が出すだけ。3打目でグリーンをキャッチできたとして、最高で2パット。するとあれ? ダブルボギー。いわゆる素ダボ。これを避けるために、パー3では、バンカーに届かないクラブでティーショットを打つべきなんですよね。

④アプローチはすべてAWでOK

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安定してハーフ50未満を達成するため、シミュレーションではグリーン上でのパット数はすべて2打で仮定しています。パット数はグリーンの大きさや難度によって大きく左右さえるものですが、一方で、ショットでも大切な仮定があります。それはパーオンすることを前提にしていないことです。

実際にプロやトップアマでもない限り、パーオンする必要はありません。実際、私の師匠筋であるシングルの人でも、パーオンするのはよくて1/4。一日に3~4ホール程度。スコア100切りを安定させるためには、パーオンさせることより、バンカーなどのハザードを避けたうえでボギーオンすることのほうが、よっぽど大切です。

そしてアプローチとなると、手元にあるサンドウェッジでやろうとする人が大半ですが、サンドウェッジはむしろバンカーに最適化されたクラブ。われわれアマチュアであれば、アプローチはアプローチウェッジで転がすことでほぼ対応ができます。ピンに向かってバンカー越えといった特殊な状況であればサンドウェッジでボールを上げて止めることが求められます。しかし目標としたいのは、そういう状況を作らないことです。

➄パターは水モノとして割り切る

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シミュレーション上でもパターを打つ回数は18回。試算通り45で上がったとして、パットを打つ回数は全体の40%、つまり5回に2回はパット打っていることになるのですね。だからこそ大切ではあります。

ただ、大切といってもそうそうパター練習に割ける時間、ありますか? いやいや、まだドライバーを安定させたり、アイアンをダフらないようにする等、ショット側でやることがたくさんありますよね。

だからこそ、いまは「真っすぐ打てているかも」といった状態になる程度にとどめておきましょう。傾斜はともかく、芝目やロングパットの距離感など、パットの精度を高めるには、それ相当の時間とお金がかかります。アベレージでパッティングの技術が向上したら、その分、スコアへの貢献度も上がるんですが、ただ、ここはなかなかしんどい。パッティング技術の向上は、100切りが安定し、いよいよ80台のスコアが目指せる状態になったと自信が持てるようになる日になってから。

まとめ~5本から始めましょう~

14本を使いこなせるにこしたことはありません。でも実際、14本をまんべんなく仕上げるのは、とても根気がいることです。というかプロでもない限りほとんど無理でしょう。であれば、重点的に練習するクラブを5本に絞って取り組んでみませんか? そして実際に5本を中心にラウンドすれば、おのずと100切り達成が見えてくると思います。さぁ今週末、練習場で5本だけ練習してみましょう! 健闘をお祈りいたしています!

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