【ゴルフ】3球連続打ちでアイアンの振り過ぎを防止しよう~いつでもスコア80台への道#17~
橘です。スコア90台のアナタが80台へ突入するための道標を示す本コラム。今日のテーマはバーディチャンスを狙える100ヤードショットです。バーディチャンスともいえるこの距離でのミスは致命的。アナタはミスなく打てていますか?
残り100ヤードならピンに絡めたい
アナタはパー4のホールにやってきました。総距離は320ヤード。いわゆるサービスミドルホールです。パーはもちろんバーディも狙いたいこのホール。ティーショットは当たりが薄いものの220ヤード飛びました。そして2打目地点。状況を整理しましょう。
ピンはセンター。グリーンのエッジまでは100ヤード。50ヤードや60ヤードみたいなコントロールショットよりも断然打ちやすい状況です。クラブはPW、フルショットでOKでしょう。絶好のライですが、左手前は深めのバンカー、手前にはふたつの大きなマウンド(山)みたいなものがあります。サービスミドルとはいえ、視覚的にプレッシャーを感じます。
深呼吸したアナタ。サッと構えてフルスイング。しかし! 大きくダフって目の前のマウンドでボールが止まりました。あぁ、アプローチも打ちにくい。結果乗らず、寄らず、入らずのダボ。チャンスホールでバーディどころがダボです。これはキツイ。いったい何が悪かったのでしょうか?
これぞ「振り過ぎ症候群」です
ゴルフという競技は飛ばしっこではなく、狙ったところにボールを運ぶゲームです。そんなことはスコア90台でラウンドできるアナタは十分に分かっているはず。しかしアイアンでもついつい全力で振っちゃう。それこそドライバーと同じような勢いです。フルスイングを超えたフルスイングをしてしまうこと、これを私は勝手に「振り過ぎ症候群」といっています。
例えばウェッジ。フルショットするでしょうか? ウェッジなら最大でも10時~2時ぐらいのコントロールショットで打っています。なのにアイアンに持ち替えたとたん、大きく振る。実はアイアンだってフルショットするクラブではありません。フィニッシュで首に巻き付くほど強く振ると、軸がずれて正確かつ一定の角度でインパクトできない。ところが普段練習場で打つときはマットの上だから、多少打点がズレてもクラブのヘッドがマットで滑って打ててしまう。だからアイアンで「振り過ぎ症候群」になってしまうんですね。
これはもう、小さなスイングの練習をするよりほかありません。しかしいざボールを目の前にしたら、ついつい強く打ってしまう。ここはひとつ、練習の仕方を変えてみませんか?
ボール3つ、連続で打てますか?
アイアンの振り過ぎ症候群を治療しましょう。まずいつものようにボールを置きます。そして手前にも2つ、ボールを置いてください。間隔はボールが間に1.5個ぐらい入るイメージです。
はい、これを手前から順番に連続で打ってください。一度もスイングを止めてはいけません。
スイングする際のイメージはこんな感じ。重心を左に置いて、テイクバックでクラブが午前2時ぐらいまでとして、午後10時ぐらいの位置まで振り抜きます。打ち終わったら止めずに再びテイクバックに入り、左足を半歩ほど前に動かしながらダウンスイングし、真ん中の位置のボールを打ってください。続けて同様に自分から見ていちばん遠い3つめのボールを打ちます。これ、やってみたらお分かりいただけると思います。相当に難しいです。(実践する際は、周囲に十分ご注意ください。ときどきボール2つを同時に打ったりして周囲にすごい迷惑をかける可能性を否定できません)
仮に前に飛んだとしても、打感がものすごく悪いことに気が付くでしょう。実際私もうまくできていません。打球痕を確認してみたら、極端にトゥ寄りになっていました。う~む。やっぱりちゃんと打てていないのですね、PWですら。ムズい。
これ、なかなか気持ちよく打てるには至りません。でも続けていけば、次第にちゃんとフェイス面に当たるようになります。距離も出るようになるでしょう。そしてここからが大切。この力感、振り感こそが、PWでの最大の振り幅。この打ち方こそが、アイアンでのフルショットなんです。
慣れてきたら、ボールをずらして置くのも効果的です。常に一定の高さや距離で飛ばないですが、この方法でヘッドをボールに当てにいく感覚、俗にいう「当て感」を養うことができます。
「そんなの簡単だよ」というアナタ、素晴らしいです。次のステップとして、フェイスをわざと大きく開いて極端なスライスを打ってみましょう。
あるいは、わざと被せ気味にしてドヒッカケフックなど、様々な球筋を試してください。3回連続で球筋を変える必要はありません。この3球はわざとスライス、次の3球はわざと低めのフックを打つ。こんな調子で続けていけば、当て感をさらに磨き上げることが可能になります。ちょっと難しいけど。。。
サラッと運ぶ感覚を身に着けよう
いかがでしょうか? 「振り過ぎ症候群」とその治療方法。80台を目指すアナタにとっては簡単なことかもしれません。軽く小さなスイングで打つことに抵抗感がある人もいるでしょう。確かにマン振りの練習も大切なこと。しかしアイアン、ウェッジに関しては「狙うクラブ」です。一度調子を整えるという観点で、ボール3球連続打ち、試してみていただけませんか?
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