塩抜き
こんばんは、Goldriceです。
塩を食べないよう、言われました。
マッサージに行ったんです。腰を悪くしているのですが痛みが大きくなってきたのでもう来られない、とアラブ人ママに言ったところ紹介してもらったのがロシア人マッサージ師。
免許のあるマッサージ師ではあるのですが、どうやらそれはちょっとしたおまけみたいなもので本業はエネルギー治療をされているような、ママに言わせると ロシアンウィッチ(ロシア人の魔女)だそうで、そういうものが大好きな私はホイホイと訪ねてみたのです。
ロシア人魔女は私の想像を超える経験となりました。いろんなものが視える人だとか、エネルギー治療の類は数多く経験しているんですけれど、普通のアパートの一室で看板も掲げず、「誰に聞いてきたの?」と朗らかに話すロシア人のおばちゃんはちょっと昭和を思わせる片付けきれない薄暗い部屋にマッサージテーブルを置いてユーチューブでマントラみたいな画面から音楽をかけているなかなかに怪しい人物でありました。ママの紹介で、それも医者であるパパが定期的に行っているという情報がなければかなり身構えたかも。
ロシア人魔女は私を椅子に座らせ、右手で手を握り、左手をろうそくの炎にかざしながら私をリーディングします。わお、やっぱりこの人読めるんだ、とちょっとワクワクしながら座っていると、いろんな体の問題を指摘する。腰が痛いんですがー、、、というと、「それは大した問題じゃない」と言い切り、あれもこれもと問題を連ねてくる。塩の取りすぎ、ポテトチップスどのくらい食べたの?あれはダメ。3週間塩を抜くようにといわれ、整体のようにボキボキ身体を鳴らされたら、むくみが取れ、姿勢がよくなって鼻も通るようになった。びっくりした。
脱ぐって言われてたんですけど、脱がなくていいんですね?って言ったら、「体の状態が悪いから今本当のマッサージはできない。2週間塩を抜いて、水をたくさん飲んでデトックスしたらまたいらっしゃい。」ということでした。自覚はあったのでわかっていながらできなかったことを今しなければならないとその日から頑張っています。ずいぶんむくんでいたと3日塩を抜いただけでもわかります。野菜と卵と魚をオリーブオイルとレモンで、という食事もひもじくはないし、味的にも物足りないわけでもないので続けられそう。習慣にするべきなんだろう。仕事で味見しないといけないのは良くないけれども、最低限のことはして、あとは同僚に味見してもらおう。
帰り際料金も少なくていいという。それは違う、大丈夫、と置いてきたけれど、アラブ人パパとか裕福なクライアントがいっぱいいそうだし、この人は私のこと全てお見通しに思えるから何とも複雑。どうして?ってきいたら「あなた一人で誰も頼る人いないでしょう?」って心配してくれている。「寿司作れるでしょう?ロシア人寿司好きだから買ってくれる人探せるよ」とまで言ってくれて、このおばちゃんいいひとだなあ、また会いたいなあと思う。視えているんだから私が払えることも、払いたいこともわかっているんだろうに、優しいんだ。頑張って塩をデトックスしてほんとのマッサージに挑みたい。人のことが視えてしまう人は普通の人が経験しなくていい辛いこともあるんだろうなと考えたりする。
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