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仕事が与えてくれるもの

イチゴが部屋の中でたわわに実っているのがおもしろい。形はきりっとお店で売られてそうな美形も、ずんぐりしてしまっているものも。同じ株でもいろいろある。甘くなるまで待ってぽいとそのまま口に放り込む。イチゴは常温がおいしいと思う。

ご無沙汰してます、Goldriceです。


今日は何にもない土曜日。早く起きて洗濯をし、掃除機をかけたら眠くなる。ここ最近副業のほうが忙しくなっている。週3で本業の後行っている掃除と料理の仕事のお宅とそのお隣に週1で掃除。2週間ほど前だったか、週5日分の4人家族の晩御飯を作ってくれる人を探しているという、これ以上ないお話が。シェフサイトに載せていた私のプロフィールを見ての依頼。私は調理師で、本業では料理のみしています。一度見に来てほしいというので面接かと思っていたらもう向こうは決めているようで来週トライアルに行く。私に会ってもいないのに「知り合いのシングルファーザーも料理してくれる人が欲しいと言っている」などと言ってくれて嬉しい。

さて、本業は辞めない。それではどう時間配分していこうか。週3で行っているクライアントさんにはレファレンス(推薦)になってもらったので今は辞められないし、うまくいっているので辞めることもない。そのお隣さんは特に約束しているわけでもなく出来る時に来てくれればというスタンスなのできつくなったら考えればいいかもしれない。ここは祝祭日も多いんだけどそれは本業では支払われない日なのでそういった日に稼げるところがあるのはいいことだろう。

求めよ、さらば与えられん。とは本当のことと実感する。掃除の仕事は社会的にあまり評価されない仕事なんだと思うけれど私には作業自体あまり苦ではないし、頭をそう使わなくていいので本業の後でも淡々とできるのがいい。クライアントさんがみんな私に良くしてくれるのも大きいし、家がみるみるきれいになっていくのを見るのは思っていたより精神衛生上とてもよい。家事全般私は得意なんだろう。世の中ビックリするほど家事のできない人たちは存在する。

さて今私がすることは何だろう。料理の評判を上げることじゃないか?新しいクライアントさんの最初のリクエストはチキンカレーと牛肉のポットローストだったので、昨晩チキンカレーをうちで作ってみた。私はスパイスから作るいいレシピを持っているんだけれど、分量が150人分とかだから(笑)、家庭サイズで器具もあるもので、把握しておきたかった。乳製品使いたくないというリクエストなのでココナツミルクで仕上げたカレーはとてもおいしくできた。低温調理機も買ってみた。こういう姿勢はとても大切だと思う。


人様の家にお邪魔する仕事を始めて9か月になるけれど、お金を払って人に家事をしてもらおうという発想のある人というのは皆それなりに稼いでいる人たちだ。第一にお金がないとそういう発想にはならない。あとは加えて時間がない、ということとおそらくやりたくない、ということも人によってはあると思うけれど、第二理由以降は必ずしも共通しない。稼いでいる人は家が汚くなってしまっていても素敵な家に住んでいるし、とても良く働く。コロナでリモートで一日中働いていたら、家が綺麗であることは今まで以上に意味のある事なのかもしれない。

私はお世辞にも稼ぎがある方とはいえないだろう。私とそういった稼いでいる人との間にある『芯の違い』みたいなものを日々見せてもらって、私が得ているものはもしかするとお金以上のものがあるのではないかと思う。私は頑張ってこなかった。何事も頑張ってこなかった。恥ずかしいけどそうなんだ。与えられた仕事をきっちりこなしてはきたけれど、私の言っている頑張りはそういったことではなくて、人生においてきちんと向き合ってきたかというようなことだ。




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