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思わぬところで鉢合わせ

こんにちは、アラブ人豪邸で家政婦してますGoldriceです。


時間というのはあっという間に過ぎるもので、私のアラブ人豪邸通いもふたつきを数えるほどになり、週二回顔を合わせているとご家族とも馴染んできます。コロナで子供さんたちも家にいることも多いのです。

私の仕事内容もだんだんによりプライベートな部分をママは私に振ってきて、お掃除するだけだったのがお洗濯とお片付けもするようになりました。

他人の引き出しを開ける権利を与えられたというのはそれなりに信用を得たということなのかもしれないですね。倉庫や洗濯室の片づけをしたのでそのスキルを買われたことは間違いないと思いますが、ここしばらく洋服の片づけもしています。

洋服というのは非常に個人的なアイテムです。各人どんな生活をしているかというのは私の知る由もなく、また興味をもつべきものではないのですが、同時に整理していく上において使用頻度、生活動線を考えて配置していった方がただ並べておくより便利なことは明らかですし、あまりにも『踏み込んでませんよ』を強調した使い勝手の悪い仕上がりにしてしまうとわたしがバカだと思われかねません。まあそれはいいとしても使い勝手が悪いのは意味がないし、次整理する際にとても散らかってしまっていると思われます。

こちらとしては置き場所が決まったところへ補充していく感覚だと楽ですけれど、それができていないから人にしてもらいたくなるレベル =自分ではもう見たくないわ= になっているんでしょう。私も自分のものがしっちゃかめっちゃかになっているのを片付けるのはキツイですけどお仕事なら朝飯前です。・・・朝飯前ではないかな、昨日は数百枚のアイテムを畳みましたから。私は自分の洋服の数が少ないのでアパレルショップの棚卸をした気分でした。

『踏み込んでませんよ』と言いましたが。探偵ではありませんが、人の引き出しの中というのは兎に角たくさんのことがわかってしまうものなのです。柔道着があれば柔道してたんだな、ってな具合に(アラブ人宅で柔道着を見かけたことはありません)。隠されたモノ、なんとなく放り込んで忘れられてしまったモノたち、スヤスヤ眠っていたところまさか私に見つかるなんて思ってなかったでしょうから驚きましたね。私だって驚きましたとも!

数年前友達が親の遺品整理をしていたらキレイなお姉さんのビデオがいっぱい出てきてね。。。なんて言ってましたけど、ホントに言えないものは友達には言わないからね。

私だって見たくて見てるわけじゃない。本人だって忘れてるかもしれない。勝手に捨てるわけにはいかない。「どうしましょう?」なんて聞くのは野暮だ。ものすごく大事なものとか見られたら困るものは鍵をかけていたり私に見えないようにするだろうから(そうであってほしい)見られて困るというよりみられて恥ずかしいもの・後ろめたいものに分類されるモノ。他の家族の目に触れないようにされたモノ。

そういったモノたちはひっそりとまた同じところへ戻され、あるいは隠されたりします。例外もありますけど。

なかったことのように取り繕う反面私の中ではなかったことにはしづらいもので、できれば私の来る前に何とかしておいてもらいたいものだけれど、それができるなら片付けなんて頼まれてない。片付けを断ることはできるだろうけれどそれを含めて私の仕事なんだろうし、彼らからすれば何でもないことなのかもしれないね。


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