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JALカード家族プログラムを同性間で登録しました

 僕たちカップルは、年に1、2回のペースで、海外に旅行しています。

 これまで、二人ともメインで乗る飛行機をJALに絞って、JALマイルをそれぞれ貯めていましたが、先日、二人のマイルを、「JALカード家族プログラム」を通じて合算してもらいました。

 事の始まりは、2020年の年始。
 正月休みのだるんだるんに緩みきった気分で次の旅行計画を立てている時、JALマイルのHPを見てみると、お互いのマイルの有効期限が近づいていることに気がつきました。

 最近は海外出張も少なく、ほぼ陸マイルを貯めるばかりでしたが、それでも数万マイルずつ、それなりにマイルが貯まっていました。
 マイルの有効期限を考えると、次の夏休みのタイミングの海外旅行でドカンと使わないと、ごっそり消失してしまう。それは勿体無い。
 ですが、僕の所持マイル数の方が若干少なくて、特典交換できる旅先が限られてしまい、「ANAみたいに、同性パートナーでもマイルが合算できればいいのにね〜」なんて話をしていました。
 
 ANAだと公式ホームページで、マイルを合算できる「ANAカードファミリーマイル」の登録については、同性パートナーもできることが明記してあります(※登録の際には、住民票もしくは自治体発行の同性パートナーシップを証明する書類が必要らしい)。

 「ANAでできるなら、JALでもできるんじゃ…」と思ってJALのHPを隅々まで読んでいたのですが、「JALカード家族プログラム」のページには、家族となりうる要件としては「親会員と生計を同一にする配偶者」としか書いておらず、同性に関しての記載はありません。
 一方、「JALマイルを特典に換える際のご注意・ご案内」というページを見ると、特典を利用できる範囲として「会員ご本人、会員の配偶者(同性パートナーを含む)」と記載してあり、同性パートナーでもマイルの共有ができそうな書きぶりでした。

 絶賛正月ボケ中の頭でホームページを見ていても埒が明かないので、えいやっ、とひとまず申し込んでみました。
 家族プログラムの申し込み方法については、「親会員と姓が異なる子会員の登録の場合」は、郵送での申し込みです。

 申し込み用紙を送って数日後、JALカードから留守電が入っていました。メッセージを確認すると「確認したいことがあるので、折り返し電話して欲しい」とのこと。電話してみると、やはり姓が違うことについての確認で、僕は同性カップルであることを伝えました。
 電話対応してくれたJALカードの方から「同性パートナーシップ制度の証明書類は持っていますか」と聞かれ、ありませんと答えると、しばし沈黙。
 うーむ、やっぱり何かしらの公的な証明が必要なのかな、と思いつつ、せっかくの機会だから聞いてみようと思い、
   僕:「長年同居しているのですが、それぞれの住民票の送付では
     どうでしょうか?」
 と僕が切り出すと、「ちょっと確認します」と言われ、そのまま電話を繋いだまましばらく待っていると、
   J:「それぞれの住民票をお送りください。それを以って受付します」
との返答をもらい、マイルを合算してもらえることになりました。

 電話が終わって、僕が電話している様子を見守っていた彼も、ニコニコしていました。
 5分程度の通話時間でしたが、iPhoneを持つ僕の掌はびっしょり汗で濡れていて、そこで初めて、「あぁ、緊張していたんだな」と気が付きました。
 これまで、家族や学生時代の友達、職場の同僚にも、誰にもカミングアウトしてこなかった僕にとって、電話口ではあったけど、初めて「自分はゲイです」と、自分の言葉で人に伝えた瞬間だったのです。

 今思えば、どのような基準で認められるのか聞けばよかった…と思うけど、電話の最中はそんな余裕は全くなかったので、「こんなケースもありました」という、参考程度にしかならないかもしれません。
 ・住民票記載の住所が同じ(パートナーと証明できる公的書類はない)
 ・JALカード所有(長年クレジット使用実績有、住所も登録している)
 ・同居8年目
という僕たちのケースは合算してもらえました。

 ちなみに、翌々日くらいにJALマイレージのサイトを見ると、早速お互いのマイルが合算されていました(仕事早っ)。
 実は、「マイル合算できるANAカードに浮気しようかな…」などと考えていたのですが、今回合算してもらえて移行する理由もなくなったので、引き続きJALで各地に旅に出ようと思います。

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