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外資系の会社で培った経験について

以前こんな記事を出しました。

今回は外資系企業に入って良かったことにフォーカスした記事を書きます。

新卒で外資系金融に入社。人生でここまで濃密だった時間は無い。

外資系金融に勤めたことは”良かった”ことであり、その後の人生に大きすぎる影響を与えたトップ3に入ります。

確かに環境はとてもタフです。競争は激しいし、業務量も膨大です。
新人だからと言って特別扱いされるのは入社後3か月まで。

本社の新卒研修から戻ったら他の同僚と同じフィールドで戦っていきます。

あとは自分のスキルをどれだけ伸ばすことができるか。
刻々とダイナミックに変わる金融市場の波に乗りながら求められているパフォーマンスを出すことができるか。

立ち止まってゆっくり考えている暇はありません。

ひたすら頭を使い、知識と経験を積んだ2年間だったなと思います。

人生を生き抜くスキルセットをここで学んだ。

先に言ってしまえば
学校で学んだ知識は特に使いませんでした。

入社前に金融を勉強しようかとも思いましたが、
結局実践で学んだ知識や経験でサバイバルするほうが効率的です。

特にこの会社で学んだのは、社会に出てどのように生き抜くかということ。

そんなこと学校で教えてもらうことでもない。

実用的なエクセルから、多くの出会い、人生観、キャリア観の気づき

スキルセットを具体的にいうとここら辺かなという感じ。

まずエクセルですが、この2年間でゴリゴリ鍛えられました。
今の職場でもこのスキルが重宝されています。

また採用に携わったおかげで人事の物の見方を学べたり、
部署のトップとも対等に話し合うことができる度胸が身につきました。

あとは前の記事と重複しますが、この仕事をしなかったら今の人生観やキャリア観には到達しなかった自信があります。

自分が人生で本当に大切にしたいものが分かったし、
どのようなキャリアを築きたいかについても経験が無いなりに一生懸命考えました。

考えた結果、転職が最適解だと思ったので今は別の場所にいますが、
それは仕方のないことだと思います。

前職で所属していたチームは、ほかのどのチームにも負けないくらい仲が良くて仕事がデキる方の集まりでした。

そこで切磋琢磨することができたことは私の宝物です。

あともう一つ大切なこと。それは”失敗を引きずらない”。

社会人1年目はある意味大きな特権です。
分からないことは何でも聞けるし、失敗が許される大きな1年です。

個人的には、この1年目でどれだけ質問をし、どれだけ失敗をするかでその後が大きく変わると考えています。

やはり外資系金融の場合は特殊な環境上、ストレスも大きいし、ミスをするとそのインパクトは大きいです。

でも私はチームの先輩から一度も怒られたことがありません。

失敗は誰にでも起こることです。避けることはできません。
ここでポイントとなるのは、
ミスをした時にいかにそれを早く周りに伝え、サポートを得られるか。

ミスを自分で何とかしようとすると、大抵後に大ごとになって自分に帰ってくることが多いです。パニックになるので冷静な判断はまず無理です。

ミスをした理由は知識・経験不足か、集中力が足りないかのいずれか、またはその組み合わせであることが多いので、自分だけで対処できるなんてそんな甘いこと考えないほうがいいです。

それよりも、いかにそのミスをエスカレート(上司に報告)し、指示を仰いだほうが賢明です。なぜならその先輩方は既に似たようなミスを過去に犯したことがあるか、そのミスに対処したことがあるはずだから。

ということで、チームの先輩からは入社直後にこんなことを言われました。

「ミスをしても、それをすぐに周りの先輩にエスカレートしたなら怒られることはない。何故ならエスカレートした時点で、そのミスはチーム全体で取り組むべきことになるからあなただけの責任にはならない。でもエスカレートが遅れれば遅れるほど周りからの自分やチームに対する信頼を失ってしまうよ。」

だからどんなに小さなことでもミスをしたと思ったら教えてほしいと。

そしてミスをしても引きずってはいけない。とも言われました。
ミスは重要な学びの機会なのだから、落ち込んでる暇があったらそのミスから一つでも多くのことを学んで次に活かすこと。

ミスに対して責任を感じることも時にはあります。
でも責任を取って終わりというわけにはいきません。そんなに仕事は単純なものじゃないです。

責任を取ったうえでそのミスから学び、二度と同じミスを繰り返さないようにする。特に若手のうちはこれがとても大事です。

どんな仕事でもチームで取り組む。~チームワークの必要性。

外資系に入ると(特に金融の世界で)いやというほど”チームワーク”という言葉を聞くことになります。

チームワークは人によって得意な人苦手な人がいますし、私は入社前までかなりこのチームワークが苦手でした。

でもあの会社に入って思ったのは、「外資系金融の仕事は、チームでやらないととても太刀打ちができない」ことです。

とにかく求められるレベルが高く、業務量も膨大。

それを一人で抱え込もうとすると最後につらい経験をするのは自分です。

自分だけでこなすことのできない仕事があったら、
恥ずかしがらずに周りにヘルプを求めましょう。

抱え込んで締め切りに間に合わず、チームに迷惑をかけたり全ての作業がおざなりになってパフォーマンスが落ちるよりも、自分ができる作業に全力を注ぎ最高のものを出すことのほうがよっぽど大事。

逆に自分のキャパシティに余裕があれば積極的に周りのチームメートに声をかけて手伝えることがないか聞きに行く。

私がいたチームでは、特にマーケットが動いたときやチームメイトの人数が少ないとき、いつもトップマネージャーが全員を集めてその日のタスクを若手からマネージャーにまで満遍なく振り分けていました。

マネージャー同士でも「これが締め切り近いんだけど自分は別の作業があるから誰か手伝ってくれないか」と話し合っているのをよく耳にしました。

全てを自分で完ぺきにこなす必要はないのです。
自分がパンクしないように周りにはチームメートがいます。

とかっこよくまとめてみたものの、
ここまでオープンにタスクシェアが出来るのは珍しいのではないかと思います。自分が将来マネージャーの立場になったら、自然にこんなことができるチーム作りを目指したいという意味も込めてここに記しておきます。



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