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製造業とIT業界

こんにちは。きんちゃんです。
エンジニアのみなさん、キャリアの設計してますか?
私はエンジニアの皆さんのキャリア支援活動をしています。

私の自己紹介です。よかったら見てやってください!
そしてスキいただけると、めちゃくちゃうれしいです!

今回は「製造業とIT業界」というテーマでつづります。

近いようで遠い両者

私は人材会社でエンジニアと日々一緒に仕事をしています。私の主力のフィールドはどちらかといえば「製造業」です。とんでもなく広大な敷地にドーンと聳え立つ歴史ある工場、各社各様色とりどりの作業着、昼休みのレクリエーション・・・そんな景色が真っ先に思い浮かびます。
いっぽう、いわゆるIT業界にもエンジニアはいます。私も少なからずお仕事させていただいています。
製造業のエンジニアとIT業界のエンジニア。
どちらもエンジニアですが、近いようで遠い、どこか別の職種のような気がしています。(製造業はどちらかといえば土木建設業に近いのかも。)
製造業やIT業界に携わらない方々からしてみると、「どっちもエンジニアでしょ」と思われるかもしれませんが、やっぱりそこに違いはあるはず!
ということで、独断と偏見で違いを述べていきたいと思います。

なお、私は製造業のエンジニアもIT業界のエンジニアもどちらともお仕事させていただいておりますし、優劣や上下をつけることが目的ではありません。エンジニアを目指す方々に、業界の違いを感じ取ってもらえればという目的で綴っていきます。

何が違うのか?

今回は業界とビジネスモデルの違いをみていきます。

業界が違う

・・・当たり前ですね。でも一応整理してみましょう。
国勢調査の産業分類では、産業をAからTまでの20の大分類で分類しており、そこには「E製造業」「G情報通信業」の記載があります。
ちなみに人材業界は「Rサービス業(他に分類されないもの)」に入ります。

引用 平成27年国勢調査に用いる産業分類

製造業という言葉を紐解くと以下のような説明が出てきます。

製造業(せいぞうぎょう、英: manufacturing industry)は、原材料などを加工することによって製品を生産・提供する産業で、鉱業・建設業とともに第二次産業を構成する一大分野である。
工業の中でもさらに重工業から軽工業までと幅広く、各国の産業構造によって異なる分布を見せ、概して経済活動において主要な位置付けとなる。
家庭用電気機械器具(家電)、自動車といった工業製品から、コンビニエンスストアで販売される弁当や飲料(加工食品)を調理・製造する産業までが製造業に含まれる。

Wikipedia 製造業 より引用

原材料を加工することで製品を生産する産業を、一般的には製造業と呼ぶようです。色々調べてみてわかりやすいのが株式会社Regnioさんのホームページのコラムに記載のあった以下の「産業3類型による分類」です。
経産省のホームページが原典のようです。

引用 https://www.regnio.co.jp/contents/434

私たちが一般的に思い浮かべる製造業というと「加工組立型産業」が多いのではないでしょうか?自動車とか家電とか、様々な部品同士を組み合わせたり、加工して最終製品をつくるかたちですね。

では情報通信業を紐解いていきます。

情報通信業の範囲は、公的には日本標準産業分類で定められている。日本標準産業分類は、情報通信業を通信業、放送業、情報サービス業、インターネット付随サービス業、映像・音声・文字情報制作業の5つに分類している。つまり情報通信業はIT関係の事業とマスメディア関係の事業を指す。一方でハードウェアの製造や新聞の印刷など製造に属する事業は除外されている。
一般的な意味での情報通信業は、IT関係の事業のみを指す。マスメディア関係の事業は広義においての情報通信業とされる。製造を含むIT関係の事業は、総称としてIT産業と呼ばれる。
なお東京証券取引所が定める33の業種にも情報通信業がある。これは日本標準産業分類を参考に決定されている。

Wikipedia 情報通信業 より

ITエンジニアに関わりそうなものを拾うと、通信業、情報サービス業、インターネット付随サービス業の3つがあります。
通信業:固定電話、携帯電話など
情報サービス業:ソフトウェア業など
インターネット附随サービス業:ポータルサイト、サーバー運営などインターネットを通じてサービスを提供する企業全般

情報通信業は、どちらかというと、無形の商材やサービスを扱う印象が強いですね。

ビジネスモデルが違う

製造業とIT業界って、ビジネスモデルというか、価値観というか、目指す方向性が違う感じがするよな、と常々思っていましたが、「ソフトウェア・ファースト」の著者及川卓也さんとハイヤールー の葛岡宏祐さんの対談で、それをうまく言語化されている箇所がありました。

葛岡:(前略)
だけど基本的にソフトウェアというのは、さっきテスラの例がありましたが、最近はSaaSという言葉があったりしますけど、基本的にはずっとアップデートをして良くしていく。そこの認識の違いがあるのかなと。納品してお金をもらって終わりじゃなくて、アメリカでは事業会社などは基本的にプロダクトはずっとアップデートされるもの。そういう認識の違いとかも、国力が低くなっている理由のひとつにあるのかなと思っています。

及川
:そうなんですよ。それって背景が2つあって、1つは日本が強かった産業は製造業、もしくは設備産業的なところでした。どちらも基本的には作って終わりでよかったところなんですよね。あと製造業は、家電にしても車にしても、その同じものの原材料費が、ほぼコストなわけですよ。その原材料費が、今見てもわかるように、ウクライナの問題があったり何かの問題があったりすると、これが上下するわけですね。
それをいかに平準化するかに知恵を絞らなきゃいけなくて、モノ自身は同じものでいいんですよ。同じクオリティのモノをそのプロダクトのライフサイクルの間にずっと作り続けていくことこそが、大事だったんですね。コストコントロールが競争力だったんです。設備産業も一緒じゃないですか。

でもプロダクト、今我々の言っているITを使ったプロダクトは、違うんですよね。

引用 https://logmi.jp/tech/articles/328303

・製造業は、作ったモノを、平準化して同じように安定して作り続けていく方向性であるのに対して、ソフトウェアは、作ったら、それを作り続けるのだけど、アップデートさせいく方向性。

・製造業は作って売るまでが勝負で、ソフトウェアは作って売ったあとが勝負。

・製造業はコストコントロール力が勝負で、ソフトウェアはユーザーのニーズに合った実装力が勝負。

こういったことなのですね!
ちなみに、つい先日、及川卓也さんが、ハイヤールーさんに出資を決めた、というニュースが話題になりましたね。
記念の対談も行われるとのこと。みてみたい!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000059.000075726.html

今回は、製造業とIT業界の違いを、業界とビジネスモデルという点で見てみました。次は人の観点で比較できたら面白いな~なんて思っています。

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