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読書ノート2024 (その8)

タイトル:処刑台広場の女
著者:マーティンエドワーズ

小学生の頃、遠足で国鉄奈良駅に行った記憶があります。

駅には蒸気機関車が止めてあり、明治100年記念といった看板が掲げられていました。

今年は昭和で言うと99年と言うことになりますので、ずいぶん私も歳をとったもんだなぁと感じている今日この頃です。


さて、今回読んだ処刑台広場の女と言う小説は1930年代のイギリスを舞台とした推理小説です。

裕福でミステリアスな女性レイチェルを中心とした様々な登場人物が事件の当事者(加害者、被害者とも)になったり、事件に巻き込まれたりといった話が進められます。

謎解きと言うよりも、これらの事件の背景となる話を解き明かしていくと言うストーリーで、レイチェルに翻弄される新聞記者が謎を解き明かそうとするのですが、なかなか一筋縄にはいきません。

海外の小説に出てくる登場人物の名前はどうしても覚えにくいので、なかなか物語に入りにくいのですが、登場人物の名前がしっくり理解できるにつれて、どんどんどんどん物語に引き込まれていきました。

主人公レイチェルが怪しい人なのか、正しい人なのか、彼女を取り巻く様々な人々のこれまでの背景には、何があったのかなど引き込まれる要素たっぷりの小説でありました。

ところどころにレイチェルの姪の日記がゴシック体で挿入されているのですが、最後まで読んで謎が解けると、この日記の意味がわかるという仕掛けもあり、なるほどねと唸らされました。


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