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せめぎ合い

行く場所行く場所で昔の感情が想起されてしまう。自分の心がなかなかアップデートされない。僕が浮気をして別れてしまった元ツレとの記憶は供養した(今とは違う場所に住んでいたからってのもある)が、生きている記憶が積み重なれば重なるほど、忘れたくは無いものが増えていく。
今はどこへ行っても元嫁との過去の姿を追いかけている。死ぬまで一緒にいれば、そんなことはないだろうが、同時に生命を終えることもほぼ無いので、老人になったときには、またこんな状態に陥ってしまうのかもしれない。
そう考えると、僕の今は連れ合いが先に死んでしまった老後の人生のようなものと言えそうだ。
そんなことを忘れるほど熱中出来る人や物が出来ればいいのだが、なかなか簡単には行かない。ポジティブにならなくてはいけない気持ちと、それを食い止めようとする過去の記憶と、もう何がなんだか分からない。
心の底には沸々とした情熱は眠っているはずなのだけど、それを燃やす対象もない。
何かをやってやろうとしても、何のために?なんてことを思ってしまう。青空なのにどこか物悲しい空の色と、葉っぱの落ちてしまった木を見ていると余計にそんなことを思う。
やはり自分自身の心のバランスの問題なのだ。
いつまで経っても、こうネチネチとした感じが続くと気が滅入ってくる。
仕事が嫌過ぎるというのが、最大の原因というのは分かっている。
やれば出来ることは分かっているけど、やろうとしないから出来ない。
やろうと思い立っても、これは誰のためになるのだろうか?とやっぱり思う。
そういう面で折り合いがつけられなくなってきている。
心がざわざわしている。今日は風が強い。

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