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はじめてイノシシを見た日

はじめてイノシシを見た日

先日昼間、普段通らない道で自転車をこいでいました。
ゆっくりこいでいると、隣のしげみからガサガサ、と作り物みたいな音が聞こえてきました。
(ほんとうに素材のように美しい音でした)

おや?なにかかわいい動物さんがいるのかな?そんな期待を胸に自転車を止め、乗ったままのそのそと後退しました。
どこかな?とぼんやりしげみを見つめていると、ガサリ、とまた音がし、そこに視線を送ると。

ふたつの目が、まっすぐとこちらを見ていました。

熊?熊がでた?その瞬間、0.2秒くらいで思いましたが、0.7秒くらい経ったあとに「イノシシだ」と悟りました。
(離れろ、行け)脳がそのような警告を出し、私はすぐに自転車をこぎだします。

その町には、最近イノシシ注意の貼り紙がされているのです。見たことあったので、すぐにイノシシと結びつきました。
しかし、初見「熊」だと思うほどにおおきなイノシシだったので、命のきけんを感じました。小さくはない野生の動物を目撃したのははじめてだったように思います。

そのあと、すぐに散歩のおじいさんとすれ違ったので、イノシシがいたからあの道は気を付ける旨を伝え、少しだけ見送ってからその場をあとにしました。
もしもあのあと、あのイノシシが人を襲ったらどうしよう。あのおじいさんは無事にあの道を通れただろうか。
イノシシの生態について知らない私は、しばらくの間悶々としていました。

次の日になっても、町のニュースはなにもなかったので、今のところ被害は無いように思います。
なにかしらの生物の注意喚起がなされている町は、じゅうぶんに注意したほうが良さそうです。あーこわかった

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