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ゆっくり休もう。

まだなにも起きていない。
けれど、つい
わるいほうに
想像してしまう。
夜中目が覚めると、
やり取りを何度も
シミュレーションしている。
決戦は月曜日でして。
とても気が重い。

考え方としてはシンプルでよい。
そもそもシンプルな話なのだ。
たぶん10年くらい後で考えることが
早くきただけ。

シンプルな話だと自分に言い聞かせる。

沈黙は金なり、
夫からのアドバイス。
なかなか良いことを言う。



疲れると本屋に行く。
今の心にふさわしい本はなにか
雑誌はなにかと探す。

ながめる。
手にする。
これにしよう。

手に取った雑誌は「kiitos.」

フィンランドが子どもの頃から
好き過ぎて、念願かなって
一人旅した若かりし頃。
その思い出は今も
私を励ましてくれる。
フィンランド語はしゃべれない。
唯一、キートスキートス言ってた。
ありがとうありがとうと。
雑誌のタイトルだけで、
そんな思い出がよみがえる。

ページをひらく。
抱きしめたい雑誌だ、こりゃ。
今の私にぴったりでうれしくなる。

少しずつ読む。

読みたいページを少しずつ。



子どもがぬいぐるみと
一緒に寝るように、
この雑誌と寝たいと思った。
昨晩、枕元に持って行った。

表紙をながめているだけで、
そんな気持ちになれるのだから。
この雑誌をつくられた方々に
感謝を伝えたい。

雑誌はいいな。
そんな仕事してみたかったなあ。
私だったらどんな雑誌を
つくりたいだろう。
なんて考えるとすごくたのしい。

今日、コタツを出した。
ぬくぬくコタツに当たって
雑誌を読むなんて
なんて幸せなんだろう。

明日の仕事も
決戦の月曜日も
なんとかなるって!
そう思えてきた。

今晩もこの雑誌を枕元におく。

パラパラめくろう。

ゆっくり休もう。

おつかれさま。