介護現場の人間関係、どうやって良くする?
皆さん、こんにちは。本日はゴールデンケアの取り組み「エンゲージメントサーベイ」についてご紹介します。
介護職の離職理由
まず初めに、令和4年度介護労働実態調査結果をご覧ください。
毎年、この2つの理由が上位に挙がっています。入社しても職場の雰囲気が悪くて耐えられずに早期離職してしまう人が多いのではないでしょうか。そのため、新しい就職先を探す際に、人間関係を気にする介護職が多いと予想されます。
また、事業所の経営者や管理者は、今の職場の人間関係をどう改善すれば良いのか悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
このブログでは職場の「人間関係」を含む組織の課題をゴールデンケアがどの様に改善しているかご紹介いたします。
エンゲージメントとサービスの質の関係
弊社では「wevox」というサービスを導入し、従業員のエンゲージメントを定期的に調査し、可視化しています。
エンゲージメントが高いとサービスの質(生産性)が上がり、低いと離職率が高くなることがわかっています。エンゲージメントスコアを上げることは、会社や従業員、顧客にとって非常に重要です。
月に1度、スマホから16問の質問に答えてデータを集計し、毎月公表しています。このサーベイには「人間関係」や「理念・戦略」に対する質問が含まれており、スコアが明確に示されます。組織の長所や課題が明確になり、課題に対して会議やミーティングを通じてどのように改善していくかを話し合い、メンバー1人ひとりが主体的に組織改善に取り組んでいます。
評価への組み込みと効果
また、管理者や課長(サービス提供責任者)は自分のチームのエンゲージメントスコアが評価と連動しています。売上や利用者数などと同じように評価されます。そのため、毎月のスコアが公開されると、課題に対して原因を把握し、改善に向けて主体的に取り組んでいます。
弊社では介護職の離職理由である1位の「人間関係」と2位「理念戦略」のスコアについても非常に高いスコアをキープしています。
入社前に組織の状況を確認
ゴールデンケア稲毛をオープンした当初は、ルールや基準、研修制度やフォロー体制も今に比べてほとんど整っていませんでした。
しかし、そのような状況でも人を採用しなければ、体制を整えることはできないため、積極的に採用活動をしていました。
ありがたいことに大手の介護事業所から転職してくる方もいましたが、入社すると「え?これもないのですか?」「前の会社ではこれもあったのですが?」というように入社前と入社後のギャップが大きく、辞めていく人も少なくありませんでした。
そこで、面接時にサーベイのスコアを開示して現在の組織の課題を伝え、どのような人に来てもらいたいのかを明確に伝えることにしました。「今、会社のルールを作っている最中で、一緒にどのようなルールが必要か考えてくれる人にはやりがいを感じていただけると思います」と伝えました。
面接時にサーベイのスコアを確認することで、人間関係や理念・戦略に対する現在の組織の状況を理解してもらえます。
すると、面接の時点で辞退する人や、「そういうことを望んでいます」と共感してくれる人が出てきて、以前のような早期離職が減ったと感じています。
介護職のエンゲージメントの重要性
2023年から上場企業に対してエンゲージメントスコアなどの人的資本の情報開示が義務化され、売上や利益などと同じように公表されています。
上場企業でなくても、IT業界などではエンゲージメントサーベイを導入している企業が多いですが、小規模事業者が多く、IT化が遅れている介護業界では現在(2024年)、エンゲージメントサーベイを行っている企業はほとんどいないのではないでしょうか?
人間関係に問題がある、会社の理念や運営に対する不満などが離職理由の上位に挙がったり、ストレスがかかりやすく休みが取りにくい介護業界だからこそ、従業員エンゲージメントが重要であると考えています。
弊社では2021年のオープン当初からエンゲージメントサーベイを導入し、日々改善活動を行っています。
ゴールデンフィールズでは千葉県千葉市で訪問介護事業所を3店舗運営していて、一緒に働く仲間を募集しています!
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