見出し画像

10人体制になったでんぱ組.incの新曲「プリンセスでんぱパワー!シャインオン!」が最高だという話

みなさん、でんぱ組.incというアイドルグループはご存知でしょうか。

武道館でのライブやワールドツアーを行うほど人気のアイドルグループです。

歌ってる曲としては、でんでんぱっしょんとかサクラあっぱれーしょんとかW.W.Dとかちゅるりちゅるりらとかが有名なのではと思います。

でんぱ組.incの歴史を簡単に説明しますね(私は比較的新参者なので、デビュー当時のものはWikipediaを参考にしてます)。
2010年にメジャーデビューし、デビュー時は古川みりんさん(みりんちゃん)、小和田あかりさん、相沢梨紗さん(りさちー)、夢眠ねむさん(ねむきゅん)の4人で、その後に成瀬瑛美さん(えいたそ)、跡部みぅさんが加入、小和田あかりさんが卒業して5人となり、2011年の年末に跡部みぅさんが卒業、最上もがさん(もがちゃん)、藤咲彩音さん(ピンキー)が加入して6人となり、しばらくの間(約6年ほど)は6人で活動していました。そして、2017年にはもがちゃんが脱退して5人、その年の年末には鹿目凛さん(ぺろりん)と根本凪さん(ねもちゃん)が加入して7人、2019年始にねむきゅんが卒業して6人に戻り、そして2021年2月にえいたそが卒業して5人になる、かと思いきや、愛川こずえさん、天沢璃人さん、小鳩りあさん、空野青空さん、高咲陽菜さんが加入し、いっきに人数が増え10人体制になりました。

2021年2月16日に行われたえいたその卒業ライブで初めて10人体制の新メンバーと新曲が披露され、その新曲が良過ぎたので、長いこと何も書いておらず過去の投稿も削除してほぼ凍結状態だったnoteに感想を書き殴ろうと思います。
私は2016年末ごろからでんぱ組.incを聴き始め、2017年末(ねもぺろ加入時)から少しずつライブやイベントに行くようになった比較的新しめのファンで、ぺろりん寄りの箱推しです。
そのため、ここに書いてあることに間違いがある可能性がありますが、あくまで私個人の感想であることをご了承いただければと思います。

YouTubeで公開されてる映像↓


えいたそ卒業ライブ生配信で初めてこの曲を聴いたときは、戸惑いが大きすぎてあまり耳に入ってこなかったというのが正直な感想でした。

えいたそが名目上の最後の曲を歌い終えて捌けていって、「アンコール何するのかな〜」と思いながら待っていると、メンバーのみなさんが楽屋かどこかで話してる(という設定の)声が流れてきました。
そこで、「巨大なプレゼント(箱だったっけ?)が置かれてる」というのが聞こえてきて、ピンキーともがちゃんが加入時にプレゼントボックスから出てくる映像を咄嗟に思い浮かべた私は、新メンバーかな?という予想をしましたが、その箱の数が「5個」と聞き、「え、5個!? ……5個!?」と混乱しているうちに、舞台上に10人が登場し、気づいたら歌い始めていました。

10人のパフォーマンスを見ながら、ミーム(meme tokyo.)のRITOくんみたいなかっこいい子がいるな(本人でした)、歌声が特徴的な赤リボンの可愛らしい子がいるな(空野青空さんでした)、金髪が似合う歌が上手な子がいるな(小鳩りあさんでした)、キレキレのダンスを踊る表情が豊かな子がいるな(愛川こずえさんでした)、すごく天真爛漫な天性のアイドルみたいな子がいるな(高咲陽菜さんでした)と思いながらも、「10人……10人!? どういうこと!?!?!?」という困惑であまり曲が耳に入らず、一緒にライブを鑑賞してた知人と終わったあと感想を話してたとき、「あーなんかミュージカルっぽかったっすねー」という言葉しか出てこなかったのを覚えてます…すみません。

しかし、そのあとアーカイブでライブを見返し、さらに先日YouTubeで公開された歌詞付きの映像を見て、「めっちゃ神曲じゃんこれ!!!!!」となり、何度も何度も繰り返し見ています。

この曲は大きく分けて3部構成になってます。
はじめは、新メンバーが、「夢が叶った! お姫様になった!」と、おとぎ話のハッピーエンドで流れてきそうな曲を歌い上げます。
夢が叶ってよかったね! めでたしめでたし! と、普通ならここで終わってしまいそうですが、「さあ、始まり!」というみりんちゃんの合図をきっかけに曲調がガラリと変わり、夢が叶っただけでハッピーエンド??? んなわけないっしょ!!! といった気概の既存メンバーが、甘くない現実を突きつけます。このときの「夢が叶った?はい!おめでとう!」と煽るねもちゃんが好きすぎてずっと見てられますね。
プリンセスの生活は甘くないし、ただ待ってても幸せになれるわけじゃないから、てめえの手で幸せを掴み取れ! と厳しくも温かいメッセージを伝えたあと、最後は、全員が笑顔で、ハッピーエンドのその先の、夢と希望を謳いあげます。
ここで、最初と同じ曲調(テンポは速い)で似たような歌詞を歌うのですが印象が全く変わってくる。ハッピーエンドになったからと言って、自動的に幸せになるわけじゃない。その先で、自分で幸せを掴み取るんだ。そして、自分だけじゃなく、みんなで幸せになるんだ! というメッセージをでんぱ組.incのみなさんから受け取った気がして、最高にエモい気分になりました。

初めは

「王子様が幸せにしてくれる」 夢が叶う
嬉しくって らららんらん

だったのが、中盤で

「王子様が幸せにしてくれる」 そんなの幻想!
幸せなんてものはね、むしゃりむしゃり掴み取れやてめえの手で

となり、最後は

王子様を幸せにしてあげる! そおれお覚悟

という歌詞の移り変わりが良いなぁと思いました。

でんぱ組.incはポジティブな曲が多いですが、それがどれも無理をしているようにも綺麗事にも聴こえないのが不思議だなぁと毎回思います。
実際に、これってどうなの? 本当にそうなの? と思うような歌詞でも、でんぱ組.incが歌うとなぜか納得させられるというか、しっくりくるというか。
例えば、「わたしたちは家族でしょ」って言葉は個人的には(あくまで個人的には)、あまり良い意味には捉えられないんですが、でもでんぱ組.incが「我々はすでにファミリー」「だってでんぱ組.incはファミリーでしょ!」って言うと、なんだかすごく嬉しくなるし元気が出てくる。
自分の身に起こった嫌なことが他人のものと比べられて大したことないって言われるのはムカつくけど、でんぱ組.incに「地球じゃヤバめなことだって 宇宙じゃテキトーに処理する案件よ」と言われたら、確かに自分の悩みなんて大したことねーなと思えてくる。
ただの盲目なオタクなんかな? いや、違うと信じてる。

余談ですが、先日「哀愁しんでれら」という映画を見まして、その映画は「ハッピーエンドのその先の転落」を描いた作品(転落はあくまで私の見方です)で、それでちょっとメンタルがやられていたこともあり、その反動(?)でこの曲にかなり救われた部分もあったかもしれません(笑)
いや、というか、ハッピーエンドのその先であんな地獄を見せられた後なのに、この曲を聴いてポジティブになれるって、すごい曲の力だなと思います。
あ、ちょっと誤解を生みそうな書き方をしてしまいましたが、哀愁しんでれらはストーリーはちょっとつらいものの、細部まで作り込まれててリピートのしがいがある素晴らしい映画でした。これは俺たちの物語なので是非ご覧ください。


話を元に戻しますと、この曲は、でんぱ組.incが新体制でやっていくことのみなさんの覚悟の曲であり、それと同時に、ファンに対しても「大丈夫」と語りかけてくるような曲でもありました。

例えば、最古参メンバーであるみりんちゃんとりさちーが2人で「変わることは変わらないためだから もう恐れない」と歌っていた場面(号泣でしたね)。
「二転三転四転したって 脈々と受け継がれしプライド」「100万光年先もここでお茶しましょう エターナルでんぱプリンセス」という歌詞。
変わらないではいられない世の中で、変わらない「でんぱ組.inc」を残していくために、どんどん新しく変化していく。そして、何年先でも、ファンにとって変わらない場所であり続けるよと、そう言ってくれているような気がしました。
「変わることを恐れない」という歌詞は、さまざまな変遷を目の当たりにして、いろんな葛藤があって、そんな中ででんぱ組.incを守ってきたみりんちゃんとりさちーがたどり着いた境地なのかなと。だから、あの2人が、2人で歌うことに意味があると感じました。

この曲の作詞作曲をされたヒャダインさんをはじめとするクリエイターのみなさま、並々ならぬ決意のもと、大きな決断をされた運営のみなさま、そして10人体制でのステージは初めてにも関わらず、ここまで胸を打つパフォーマンスをしたをメンバーのみなさま(最初あんまり耳に入らなかったと言ったのは忘れてください)、でんぱ組.incの歴史やらイズムやらがギュッと詰まった初披露ステージを見せてくださり、本当にありがとうございました。

この曲で、体制が変わっても私たちのでんぱ組.incが続いていくことは確信できましたが、やはり我々ファンは「歌割りどうなっちゃうの?」というのは心配でしょう。10人になったら、歌割りも、振りも、ガラリと変わると思います。
私も、正直「せっかく増えてきたぺろりんの歌割り減っちゃったら悲しいなぁ」と思ってしまいましたが、でも10人のFuture Diverを改めて見直して、歌割りを奪うとか奪われるとか、そういうことではなく、歌割りを「共有している」んだなと感じました(上手く伝えられずすみません……)。誰がどこを歌ってもそれはでんぱ組.incの楽曲であり、パフォーマンスです。それはメンバーの代わりが効くとかそういう意味ではありません。このパートは◯◯じゃないとだめだ!ではなく、誰がどこを歌ってもいいし、誰がどこを歌ってもその人の個性がきちんと発揮されるのがでんぱ組.incの楽曲だと思いました。人数が増えても、一人一人の見せ場が減るわけではなく、最初から最後まで、全てが推しの見せ場だと思います。目が10個ないと追いつけないから大変なことになりそうですね、これから…。
あと、えいたそが卒業するということで、えいたその明るく元気な唯一無二の歌声がでんぱ組.incの曲からなくなってしまうのはすごく悲しく、どうなっちゃうんだろうと心配でしたが、この体制となったことでその心配も払拭されました。10人の個性が、でんぱ組.incの楽曲を支えてくれると思います!

深夜に勢いでつらつらと書いたので伝わりづらい駄文になってしまいましたが、結局言いたかったことは、10人体制のでんぱ組.incが最高で、今後が非常に楽しみだということです!
でんぱ組.incと、夢の先の夢を、夢じゃ終わらない未来を見れることを楽しみに、これからも彼らを応援していきたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?