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CES2024レポート

今回は先日初めて参加したCES2024のレポートです。


CESとは

アメリカネバダ州ラスベガスで開催される電子機器の見本市。テレビや洗濯機などの家電や、ARグラス、自動車などなど各メーカーの様々なものが展示されています。1995年から年1回、ラスベガスで開催されています。

セスではなく、本来はシーイーエスと呼ぶのだそう。セスセス呼んでましたが。

CES 2024の概要はこちら。

  • 開催日程:2024年1⽉9⽇〜12⽇

  • 出展企業数:4300社以上(スタートアップが1400社) ※昨年:3200社

  • 参加者数:13.5万⼈以上 ※昨年:12万⼈

展示内容

自動車関連

自動車関連展示

やはり自動車関連の展示が多くありました。
中でも目を引いたのはXPENG(シャオペン)社のFlying car。街中に空飛ぶ車が溶け込んでいる映像が、近未来を想像させるもので非常に目につきました。
技術面での実現性や安定性など、実際に実用化までするとなると課題は大丈夫かなどはあります。

自動車メーカーはもちろんのこと、家電メーカー、クラウド事業者、通信事業者、などなど、主要各社は自動車関連の展示を行っているところがほとんどでした。

AI機能搭載についても多く説明されていました。昨今話題の生成AIをパートナー企業のものを導入したり自社の独自のものを導入したものもありましたが、AI機能の一つという印象。アシスタント用途などがメインでしょうか。

生成AIは自動車や家電にどう載せる、CES 2024で見えた大手メーカーの選択 | 日経クロステック(xTECH) (nikkei.com)

自動車のみならず、クボタ・JohnDeere・ヒョンデなどの農業機械や建設機械の展示もあり、そこで自動運転/遠隔制御などの話がありました。

大河原克行のNewsInsight(266) 「命を支えるプラットフォーマー」目指す、スマートアグリ新時代へ向かうクボタの今 | マイナビニュース (mynavi.jp)

XR/メタバース

XR/メタバースで目立ったのはXREAL社のARグラス。商談用スペースではハンドトラッキング対応のARグラスを試着している様子が見えました。

他もそうですが、小型化・軽量化が進んでいます。映像も非常に高精細で、違和感はどんどん少なくなっていました。

XR/メタバース/ホログラム関連展示

国別ブース

メイン会場とは別のVenetianには韓国・ドイツ・カナダなどの国別ブースもありました。
国を挙げて展示を盛り上げようとする様子が見えました。こういうところで力の入れようが分かるのかも知れません。

フィリピンのブースもあり、今年初めてCESに出展したとのことでした。半導体関連会社などこじんまりしたものでしたが、フィリピンに少しばかり関与した身として嬉しいです。

PH Delegates to CES 2024 Get Insights from Bay Area, Silicon Valley Companies - Philippine Consulate General in San Francisco (pcgsanfrancisco.org)

その他感じたこと

前年まで参加していないので、あまり比較ができないのですが下記を感じました。

①韓国企業の台頭

これはニュースでも取り上げられています。出展企業数やイノベーションアワードの国別集計結果を見ると、韓国企業が非常に多いことが分かります。
会場は数か所に分かれ非常に広いのですが、すれ違う人も韓国人が多かった気がします。LG・Samsung・ヒョンデ(現代)は当然のことながら、国別ブースの韓国ブースもそうでしたし、勢いを感じました。

②サステナビリティへの取り組みPR

Samsungは動線の一番初めはClimate actionでした。炭素排出量のNet zeroを2050年に達成する旨の展示から始まりました。Panasonicもそのような展示が主でした。

動線の作り方や、単なる家電展示ではないところも垣間見えました。

③Consumer Electronics Show

正式には上記呼び名は使ってほしくないのだそうですが、CESのネーミングの元です。ネーミングを使ってほしくない理由は不明ですが、Consumer向けと呼べるものがどこまで効果があるのかは不明瞭だからかなと想像します。
メインの会場でも、Sony, Panasonicなどの家電メーカーの展示がありました。各社独自色は出しつつも、ディスプレイ・洗濯機・冷蔵庫・スマホなど、正直家電量販店のような感じでした。ディスプレイもLGの透過型や各社が展示した湾曲型ディスプレイ。薄型・高精細・没入感などがテーマですがどうでしょうか。それよりは自動車や建機などの展示の方がインパクトがあったしお客さまも集まっている印象を受けました。

ちなみに、Awardを受賞したものでも、AIを使ってあなたの理想の味に近づけるコーヒーマシンなども。まぁあってもいいかもしれないけど、どのぐらいのボリュームで買ってもらえるのだろうか。Samsungのクローゼットの脱臭・殺菌機能とかも。いる??

④4日フルで見るのが良い

何よりも日数が少なかった。会場は主にLVCC, Venetianと分かれ、LVCCはNorth, South, East, West。会場外にもGoogle, Walmart, BMW, クボタなどの展示もありました。

会場間はシャトルバスなどが通っていますが何せ広すぎる。フルで参加した同僚は、ひたすら2日間は全ての通路をざっと見て目星をつけ、残り2日間でじっくり再度見るといった回り方をしていました。
私は1.5日しか見る暇がなく、全く見切れませんでした。ある程度事前に目星をつけていたものの、それでもいっぱいいっぱいでした。





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