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笛美さんのコメントを読んで思うこと

今日はなかなか書きづらいですが先日コメントを出されたフェミニスト『笛美』さんの言葉が改めて非常に重みがあったので共有させていただきます。


フェミニズムとは

フェミニズムとは、女性解放思想、およびこの思想に基づく社会運動の総称である。政治制度、文化慣習、社会動向などのもとに生じる性別による格差や性差別に影響されず、男女が平等な権利を行使できる社会の実現を目的とする思想または運動である。

Wikipedia:「フェミニズム」より抜粋

あまり意識して生活してきていませんでしたが、マルチ商法の課題解決に取り組むようになって、改めて意識せざるを得ないのがジェンダー問題。マルチ商法の課題の裏側には間違いなくジェンダー問題があります
私のアンケート調査・インタビュー調査でも、会員に女性が多いことを見聞きします。本課題に関して周りに話すときにも女性の反応は桁違いに良いです。それだけ勧誘された経験が多いということだと思います。

最近でこそ『投資マルチ』などと言われるマルチ商法が多く出てきていますが、長年はびこるマルチ商法の商材はアムウェイ社、ニュースキン社、ドテラ社に象徴されるように化粧品・健康食品・日用品など女性が好む製品が多いです。

笛美さん

広告業界で働かれる中で感じたジェンダー格差と、それを作り上げた背景には社会の構造があったんだと気づき声を上げ、『ぜんぶ運命だったんかい』を執筆されました。感想はまだ今度改めて。

Instagram・Xを中心に継続的に発信されておりましたが、直近で新規の依頼受付をお休みされることを発表しています。

今回そのような中でも本の重版出版が決まり、コメントを出されてまた改めてすごい文章だと思いましたので残します。

『ぜんぶ運命だったんかい』の重版に伴うコメント

詳細はこちら。

記事の中で響いた箇所を記載します。

1.女性の苦しみ

パパ活するほど追い込まれていたり、育児しない旦那に悩んだり、日本女性の睡眠時間が世界一短かったとしても、自分の苦しみの原因に多くの女性のみなさんが気づいてない。

旧統一教会問題を皮切りにこのようなコメントを残されました。まさしくそうだと思います。
統一教会も信者は女性が多いそうです。マルチ商法が商業カルトと呼ばれていること、前述したマルチ会員に女性が多いことからも、マルチ商法とカルト宗教の問題はジェンダー観点からも類似した課題に見えます。
こうした女性の苦しみに対して、マルチ商法、すなわちネットワークビジネスの世界は魅力にあふれてうつるのでしょう。

  • キラキラとしたリーダー会員

  • 自分の想いや辛さに共感してくれる仲間

  • 子どもの健康・家族の健康のためにも良さそうな商品

  • すき間時間を使って家計の足しにできるかもしれない

そして全く稼げなかったり、稼げたとしてもお金を使い果たすまでコキ使われる。気づいたときには周りの友人や家族まで失ってしまう
しかしながら、気づいて辞めない限り、ネットワークビジネス会員であり続けながら家族含めて幸せに暮らすことはほとんどできないと言ってもいい。
会員になってから家庭崩壊までが、まるで運命のように作り上げられるネットワークビジネスの世界に、私は声を上げたい。

2.活動疲れ

社会問題についてコミットしても、お金がもうかったり、賞がもらえたり、自分の履歴書や会社の業績に名前を残すことはありません。
(中略)
その流れの中にずっと立ち続けられる人を私は尊敬します。でも疲れるんですよね。激流の中にずっと立ち続けるのは。日々のことで精一杯な気持ちが分かるからこそ、そういう人にも届くコミュニケーションを、やっぱり私は作っていきたいです。

笛美さんの想いを・苦しみを計り知ることはできません。
ただ、活動を続ける身として課題が見えている自分と発信し続ける大変さとの両立は本当に難しいと感じます。

類似した取り組みをされて、本を執筆された後に活動を辞められたズュータンさんを思い出します。

ズュータンさんはインタビューさせていただいたとき、仲間がいないと仰られていました。たった一人で課題に向き合い続けることは、どんな方でも難しいのだと思います。

笛美さん、本業も忙しい中、ゆっくりと休まれて下さい。

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