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湿原と蛇行河川

釧路湿原国立公園は日本最大の湿原と壮大な蛇行河川、そしてそれを育む森からなる。国の特別天然記念物のタンチョウをはじめ、代表的なものではエゾシカ、日本最大の淡水魚であるイトウなど、多くの動植物の貴重な生息地となっている。その価値が国際的に認められ、昭和55年に日本で最初のラムサール条約登録湿地となり、7年後の昭和62年には国立公園に指定された。展望台や木道などが随所に整備され、湿原の自然を楽しむことができる。

湿原の東側にある細岡展望台を訪れた。国道を曲がり、片側1車線の道を走る。線路が並行して走っており、踏切を2回越える。この線路は湿原内を釧路川に沿って走るJR釧網本線で、夏期は見どころになると通常よりゆっくり走る「くしろ湿原ノロッコ号」、冬期は蒸気機関車が牽引する「SL冬の湿原号」が運行される。道はだんだん細くなり、舗装が切れて砂利道になった。右手に釧路川がゆっくり流れている。ダムのない釧路川は、全国のカヌーイストにとって憧れのツーリングコースらしい。

駐車場に到着し、展望台まで10分ほどの徒歩になる。展望台を訪れる多くの人とすれ違う。展望台で写真を撮った。手つかずの広大な景観はこの地の何よりの魅力だろう。

総合案内と売店のあるビジターラウンジに寄ってから帰路についた。
途中に「釧路湿原駅」がある。観光で停車する駅のようで、付近に住宅もないので生活に使われてはいないようだ。ちょうど一日に数本の電車のひとつが来て、二十人くらいの人たちが乗りこんでいた。

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