剣聖 観劇レポ

※私が感じた事を日記のように記すだけのレポ✎*。あくまでも個人感想
ネタバレあり
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7.1(土)

私は推しでありリスペクトしている山路和弘さんの舞台「剣聖」を観劇した。私は今までずっと2次元を追って来た為3次元の舞台を観劇するのは初めての事。と言っても専門学校時代は色んな観劇を観て来たが、自分がこれ行きたい!推しに会いに行こう!と観劇したのはこれが初めてである。2次元の推しがライブをするという事も無く現地参戦は初の試み。ドキドキとワクワクが溢れていた。
その為、私はどんな服で行くか悩んでいた。ガチ恋しているキャラのライブ(映画)を観る時はキャラのイメージカラーのロリ服を着てペンライトとうちわを持って観る。推しに会う為、映画やコラボカフェに行く時は推しと自分の関係性が出る服(例えば推しが教師的位置ならば自分は学生なので制服のような服)で会いに行く。
だが、3次元の推しに会いに行く時に2次元と同じ思考でいいのか?この思考は違うのではないか?そんな思いがグルグルと頭を巡った。悩んだ結果、最終的に自分が1番可愛くて今着たいものを着ればいい!という事になり私はセーラー服で観劇に行った。

PM.12:00
現地に到着。開場は13:30
早く着きすぎた。上京して3ヶ月ちょっとな私は東京メトロに乗った事が無かった(と言うか方向音痴)為、迷子になり時間に間に合わなかったら行けないと思い予定より家を少し出た。そして迷子にならず駅のホームにも無事に着きトントン拍子でサンモールスタジオに着いた。その為、早く着きすぎた。
開場には時間がたっぷりありどうしようかと思っていると、グッズ販売をしていたので私はグッズ販売の列に並んだ。
グッズはブロマイドと宮本武蔵(山路さん)のアクスタを購入。その後開場待ちの列にて待機。


PM.12:30
いよいよ開場の時間となり劇場内へ開場待ちの列が進んで行く。(今思うと、列に並んで待機していた時も劇場内に入る時もセーラー服の私は目立っただろうなと思う。)
劇場内へ入るだけで何故か私は緊張していたが、スタッフの方々も明るくて緊張がスーッと解れ私は自然と笑顔で会釈をしていた。
劇場内へと進み席に着く。舞台から少し遠い席だった。舞台上を観てまだ始まっていないが、此処で武蔵と伊織が物語を紡ぐんだと思うと剣聖の世界へと足を1歩踏み入れてる感覚になった。


PM.13:00
いよいよ開演となった。
会場の明かりは消え虫の音が心地よく響く。次に明かりが着いた時、舞台上に宮本武蔵が居た。
私は何時もアニメやナレーション、ドラマなど画面上でしか山路さんを見たことが無かった。だが今日はそこに居る。同じ空間に居る。山路さんが目の前に居る…声も姿も、演技も息づかいも何もかも…生で拝んでいる…!それだけで私は幸せで涙が溢れた。

そして私は一瞬にして目を奪われた。舞台に居るのは山路さんいや────宮本武蔵だ。会った事もないがそこに居るのは間違いなく宮本武蔵だと思った。宮本武蔵と宮本伊織がそこに居る───

観劇している自分も同じ世界に居るかのように剣聖の世界に惹き込まれて鳥肌が立った…
観ると言うよりは追体験してるかのよう。自分は宮本武蔵の近くにある何か(空気だったり家具だったり)であり、傍で武蔵と伊織を観ているような感覚
肌で匂いを感じ共に宮本武蔵の生涯を見届けた。そんな感じ


これがプロの演劇。熱量、息づかい、人格や些細な動作全てにおいて役そのもの。圧倒された。同時に尊敬している人と共演したいその思いと夢が更に大きくなった。


座ったまま寝ている姿が可愛かった。
伊織に文を託し柳生但馬守宗矩と果し合いを待ち望んでいた武蔵が楽しそうに日記を記している姿が可愛かった。
お酒を飲んでいる姿が可愛かった。
伊織に言われ禁酒した武蔵が尊かった。
武蔵が剣術指南役に志願し、受かったと祝い酒を飲んで酔って帰ってきた時に伊織とじゃれ合う武蔵が可愛かった。

カッコよくもありそして少し恐怖を覚える宮本武蔵だが、その中に可愛さや子供っぽいところが垣間見えるのがなんとも言えぬ尊さ…🤦‍♀️💓

殺陣がカッコ良かった…剣さばき、構えそして動作…美しかった…

山路さんの声が好き。特に笑い声。笑ったあの声が特に好き

最後に"死にとうない"っと言うセリフで涙が止まらない。



私が剣聖で学んだ事は生き様。
宮本武蔵は名を上げ好敵手が居なくなった中、柳生但馬守宗矩と決闘する事を執念として生きていた。
生きる事に執念は必要な事なのかもしれない。執念の無い人間はある意味居ないかもしれない。どんな人間にも何かしら小さくても執念というものは持っていると思う。
人が生きる事は、誰かの為だったり、自分の為だったり…趣味の為、やりたい事、夢を叶える為…色々とある。
宮本武蔵は時代が遅すぎた。"運に見放された男"
だが、その生き様は壮絶であり切ないものだと言うことを知った。
現代ではよく"自分が生まれてくるのは遅すぎたから認められない"など口にする者が居るがそんな軽いものでは無い。

宮本武蔵は確かに強かった。だが、それ故に何処かで驕っていた部分もあったのだろう。強者故に好敵手に出会えない。そして時代はもう果たし合いの時代ではなくなり、宮本武蔵という名を知っている者も居なくなりつつある中、武蔵の強さは健在。が、酒により性根を腐らせていた。
だが武蔵の中にある何かだけは光っていた。
1人の親として彼なりの愛し方。

どんなに強く偉大な人物でも死とは恐ろしいもの
死を恐れぬ者はなど居ないであろう

生とは?
生きる事は?
答えが出ない問ではあるが、人間の最大の問だ。
そう私は思った。

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