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【新型肺炎】イタリアが武漢化・・・絶望的な状況を現地医師が語る…日本が教訓にすべきこととは

「感染した同僚の中には家族も感染しており、一部の家族はすでに生死を彷徨(さまよ)っています。だから忍耐強くあってほしい。劇場、博物館、ジムに行ってはならないのです。あなたが絶命させてしまう恐れのあるお年寄りを守るために少しだけ我慢して下さい」

「私たちは自分自身を役立てようとしています。あなたも同じことをすべきです。数十人の人々の生死に影響を与えます。あなたと一緒に、さらに多くの人に。このメッセージを共有してください。イタリア全土を襲っていることから」

新型肺炎について2月の途中まで多くの記事を書いていました。
日本でも蔓延し、個人で何かできるフェーズが終わったと思い、ペンを置きました。
しかし、3月に入り様々な情報も増え、パンデミック(世界的な大流行)となりました。
一方、日本のネットニュースでは、新型肺炎について報道が減っています。

正直、情報があふれすぎ、興味を失う方も出ているのでしょう。
動画などでも個人で情報を発信する人は減ってきている印象です。
陰謀論や終末論的なものは増えているかもしれません。
日本でも重要な局面はこれからやってくると思います。
知識と意識が高い人が増えれば、何らかの影響はあると感じます。
自分もまた、時折ですがペンを取るつもりです。

3/12 イタリアと日本の感染者と死者

日本/620/(死者15人/クルーズ7人)
イタリア/12,462/(死者827人)

イタリアではアウトブレイク(集団感染)していおり、武漢のような状況になっていることが明らかになっています。

「感染者1万149人、死者631人に達し、10日から全国的に個人の移動制限を発動したイタリアが悲鳴」

すでにイタリアでは重症患者に必要な人工呼吸器が不足し、舛添さんが言うような事態が発生しています。
イタリアは財政を緊縮するため、過去に相当多くの医療施設を削減していることも影響しているようです。

以下はイタリア北部ミラノ近郊ベルガモにある病院の集中治療室(ICU)で働くダニエル・マッキーニ医師の言葉です。

「今ここで起きている全ての急激な変化は病院に超現実的な沈黙と空虚をもたらしました。私たちはまだそれを理解していません。」
「状況は劇的という他ありません。他に言葉が思い浮かびません。文字通り戦争が勃発し、戦闘は昼夜を通して続いています。もう、この新型コロナウイルスを悪質なインフルエンザだというのは止めましょう

自分が新型肺炎に強い興味を持ったのは、メディアでは報道されないような内容の動画を見たことです。つまり、武漢の人の医療従事者の動画です。
イタリアの医師が言うように、日常が突然劇的に変わり、絶望している表情をみました。
一方でなお、医療従事者として患者の助けになるよう、有用な情報を発しようとする姿に感銘を覚えたからでもあります。

「ボードにある患者は全てレッドになっています。全て両肺に間質性肺炎を起こしていると診断されています」
入院患者は掛け算で増えています。1日に15~20人の患者が同じ理由で入院してくるのです。PCR検査の結果は全て陽性です。緊急救命室は崩壊しつつあります」

日本では検査することが医療崩壊を招くと言っていますが…本当なのでしょうか。確かにやみくもに不安な人が検査に殺到することはまずいということはわかります。
しかし、高熱が続くなど検査を必要とする人も検査できていないのが現状です。後からわかって結果的に感染を広げている人も多く見受けます。
はっきりいえるのは検査をするから医療崩壊を招くのではなく、感染者が増えるから医療崩壊を招いているのです。
だから、検査しなければ感染者も増えない・・・という日本村のロジックは、違和感を感じぜずにはいられません。日本では検査されずに亡くなっている人も出ています。
日本は相当の重症者でないと検査されないので、放置されている人が感染を広げてしまう事例も起きています。これは、感染拡大の予防につながるのでしょうか…

話を戻します。

「もはや外科医も、泌尿器科医も、整形外科医もありません。私たちは今や単なる医者に過ぎません」
「スタッフは疲れ果てています」
「全員を救うことができないので目に涙を浮かべている看護師(もいます)」
「社会生活は中断されています。家族に感染することを恐れて家族と会うこともありません。プロトコルを守っているにもかかわらず、私たちの同僚の何人かは感染しています

このような状況は武漢の医療現場で見られたことと全く同様です。
武漢の場合はあまりの数の多さで絶望的な状況になり、医療従事者が泣き叫ぶ映像もあります。
実際、3000人以上の医療従事者が感染したと記憶しています。

イタリアでは「インフルエンザみたいなもの」という楽観論があったようです。日本と同じです。

「ロンバルディア州はイタリアで最も発展した地域であり、非常に優れた医療があります。私はイタリア、イギリス、オーストラリアで働いてきました。これが第三世界で起きていることと勘違いしないで下さい」
「全ての日常的な医療活動を停止し、現在、外傷や脳卒中などの他の全ての急患を処理していません。深刻な呼吸障害を起こしている患者が数百人もいて、その多くはリザーバー(付き酸素)マスクを使うことができません」
65歳以上の患者、基礎疾患のある若者でさえ診察を受けていません。人工呼吸器を着けていないのではなく、診察すら受けてられていないのです。スタッフはできる限り働いていますが、病気になり始め、感情的に圧倒されています」

医療崩壊が起きていることがわかります。

「感染した同僚の中には家族も感染しており、一部の家族はすでに生死を彷徨(さまよ)っています。だから忍耐強くあってほしい。劇場、博物館、ジムに行ってはならないのです。あなたが絶命させてしまう恐れのあるお年寄りを守るために少しだけ我慢して下さい」

「私たちは自分自身を役立てようとしています。あなたも同じことをすべきです。数十人の人々の生死に影響を与えます。あなたと一緒に、さらに多くの人に。このメッセージを共有してください。イタリア全土を襲っていることから」

世界一の高齢者の国である日本は、この言葉に耳を傾けるべきです。
愛知の高齢者施設では集団感染が起きて、複数の人が亡くなりました。
他人事ではないのです。1人1人が誰かの命にかかわってしまう…そういう認識を持たないと、いけないのではと思いました。


歴史は戦国時代、三国志、太平洋戦争に興味があり、今は現代の政治の在り方に疑問を持ちます。サポートいただいた場合は、本などを購入して、少しでも有用な何かをお伝えできるよう努めたいと思います。ご支援よろしくお願いいたします。