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日記:きっぷの忘れものと体癖

駅のトイレで,小便器の上の手荷物用の棚に,きっぷが置いてあった.
忘れものなら,持ち主は困ったことだろう.
しかし,なぜきっぷを棚の上において,しかもそれを忘れてしまったのだろう?

世の中には,きっぷをしょっちゅう無くしてしまう人がいる.
それを障害として捉えた言葉が,ADHD である.

ADHD〖attention deficit hyperactivity disorder〗
注意欠陥多動性障害。発達障害の一。小児期に出現する,注意力散漫と多動を特徴とする症候群。

松村明 編:『大辞林 4.0』,(三省堂,2019).

超高校級のADHD:加藤純一もそのひとりだ.
本人は,「オレ別に ADHD じゃない.オレはちょっとこだわり強いぐらい」といいつつ,「きっぷ人生でなくさなかったことがない」ので,いつも誰かに持ってもらっていたそうだ.

彼は体癖素質のひとつとして捻れ型をもっており,話をもる癖:虚言癖があるため,本当のところは本人にも分からないかもしれないが,ふだんの配信をみていても納得できるエピソードだ.

ADHD は,体癖論でいう閉型9種体癖と酷似している.
9種は本能型で,サッと集注し,それがズーッと続くという点に最大の特徴がある.
集中しすぎてまわりが見えなくなる ADHD は,おそらく9種のある人をさす言葉だろう.

私にも若干,思いあたる節がある.
たとえば,買い物リストがスマホで見られるのに,ひとたびスーパーに入ると買い物に集注してしまい,きまって会計中にメモの存在を思い出す.
今日もこれが起きて,買い忘れをした.

とはいえ,体癖とは無意識にあらわれる癖だから,自分の体癖を客観視することは非常に難しい.
ただ私は,9種よりも上下型1種体癖の方が濃いから,加藤純一ほどの ADHD ではないだろうと,自分では思っている.

配信者は,ADHD の割合がとびぬけて高いように思う.
彼らはよく社会不適合者と自虐しているが,彼らに非はまったくない.
単に,前後型5種体癖がつくりあげた現代社会が,閉型9種体癖に適合していないだけだ.
それに,社会に出なくていい配信業という天職につけたのだから幸せだろう.

そもそも,体癖を発見した野口晴哉は,9種は人間の原型だとしている.
したがって,原始人はみな ADHD であったが,農耕革命によって分業がすすみ,現在のような12種類の体癖にわかれたものと推察される.

加藤純一は,ADHD が短所だとは毛ほども思っておらず,
「それもまたさ,可愛げがあるじゃん(◡^‿^◡)」
と自己肯定している.
これは,彼のなかに,そんな9種を好きになる体癖が複合しているからだろう.

ADHD を気にするも気にしないも,その人の複合体癖の割合による.
したがって,「そんなの気にするな」というのは無責任だ.
しかし,それは体癖という宿命であって,努力して克服できるようなものではないのだと気づくために,体癖を勉強するのは非常によい手段だと思う.


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