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フェルシール:アービターズマーク(Nintendo Switch)

フェルシール:アービターズマークは2021年01月に日本語版が発売されたゲームだ。

対応機種はPlayStation4、ニンテンドーSwitch、PC。
わたしはSwitchでプレイした。

クォータービューのタクティカルRPGで「タクティクスオウガみたいなやつ」といえば、想像しやすいだろう。

コンシューマ機で久々にエンディングまでたどり着いたゲームのため、詳しくレビューしていく。

ストーリー

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ストーリーは1本道で、特に分岐などはない。

イモ-タルと呼ばれる7人の英雄が秩序を保っている世界で、主人公のカイリーは、イモ-タルの代理人であるアービターという職についている。

簡単にいうと警察のようなもので、トラブルがあった場合、それを解決するのが仕事だ。

ある日、イモ-タルの1人が退任を発表し、後継者が必要となる。

後継者候補は烙印者と呼ばれ、世界各地を巡礼しなければならない。主人公のカイリーも、この烙印者に選ばれて仲間と共に世界中を旅することになる。

他にメインキャラクターとして、いつも飄々としているライナーや、カイリーを尊敬しているアナディンなどがいる。

ゲームの難易度

ゲームの難易度はカジュアルからベリーハードまで5段階ある。

・カジュアル
・ビギナー
・ベテラン
・ハード
・ベリーハード

難易度によって敵のレベルが変わったり、ステータスに補正がかかったりする。

わたしは最初、ベテランで始めたのだが、序盤からバンバンやられてしまったので、ビギナーに変更した。

クラスシステム・アビリティ

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ゲーム中には多数のクラス(職業)が登場する。また、クラスごとにさまざまなアビリティを持っている。

戦闘をクリアするとAPがたまっていき、それを消費することでアビリティが習得できる。アビリティには獲得できるルートが決まっているため、レベルが低いものから習得していく。

アビリティを習得するたびに、そのクラスのレベルがあがる。

複数のクラスのレベルが一定以上になることで、新しいクラスが増えていく。

クラス変更は自由で、戦闘ごとに変えてもいい。
ただし、クラスごとに装備できる武器の種類が異なるため注意が必要。

さらにサブクラスも設定可能で、メインクラス以外のアビリティも使用できるようになる。

その他にもパッシブアビリティは習得したものを自由にカスタマイズ可能なため、自由度は高い。

アイテム

アイテムのシステムはかなり変わっている。

アイテムは戦闘終了時に一定数まで自動で補充される。そのため、店で買うことがない。全ユニット共有で誰でも使うことができる。

RPGでよくある「もったいないから、とりあえず残しておく」といった心遣いも不要だ。

アイテムは素材を集めることで生産できるようになる。

そうすると使える種類が増えたり、効果が強力になったり、個数が増えたりする。

ちなみに素材を集めると武器や防具などの装備品やガジェットといったものも生産できる。

ガジェットは攻撃から回復までいろいろできるアイテムで、ガジェット使いのクラスになると使うことができる。

戦闘システム

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戦闘はタクティクスオウガやファイナルファンタジータクティクスでお馴染みのクォータービューだ。

敵味方が交互になっているわけではなく、素早さの順に行動していく。

向きや高さの概念もあり、たとえ隣にいても高低差があると武器によっては攻撃が届かない。

攻撃する際は、どのくらいのダメージを与えるか、命中率はどのくらいかが表示されるため、見通しが立てやすい。特殊効果により、命中率が0%になっていることもあるため、見逃さないようにしたい。

もちろん、属性や状態異常といったお馴染みの要素もしっかりある。

1回クリアしたところは、後から「パトロール」としてまた戦闘することができる。これでレベル上げが可能だ。

戦闘でしまうと負傷してしまい、次の戦闘でステータスがダウンしてしまう。負傷はそのメンバーをつれずに戦闘することで回復するため、メインキャラだけでなく、サブキャラクターもしっかり育てておく必要がある。

キャラクター

メインキャラクター以外は、すべてギルドで雇うことになる。

ギルドでは細かくエディットが可能で、名前はもちろん、肌の色や顔、服装、ポートレイトなど自由に設定できる。外見はいつでも変更可能なので、実際に使ってみてしっくりこなかったら、後で変えることができる。

お金(課金ではなくゲーム中の)さえかければ、高レベルでスタートさせられるため、ゲーム後半になっても新たなキャラクターを実戦に投入することができる。

こういうのでいいんだよ

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ストーリーは一本道だし、特に劇的な展開があるわけでもない。
(個人的にはキャラクターの台詞回しが好きだが)

システムとして斬新なところもない。

戦闘をして、アビリティを習得して、クラスを変更して、装備を強化して、また戦闘をしての繰り返しである。

演出もだいぶ簡素だ。

ただ、細部まで丁寧にこだわって作られているため、とても遊びやすい。

戦闘をクリアするたびにアビリティが増えていくため、モチベーションも保ちやすい。

歯ごたえもちょうどよく、ちゃんとレベル上げをしておかないと、ストーリーで全滅することもある。しかし、パトロールを何度かしたり、クラスやアビリティを調整すれば、しっかりクリアできる。

じっくり腰を据えてシミュレーションRPGを遊びたい人にオススメしたい。

ちなみに新しいクラスが増えたり、モンスターが仲間にできるDLCも出ているため、長く楽しむことができる。


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