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371人/2084件、灰色の脳細胞が覚醒・夜の空港譚~304日目

 再宣言38日目。
 都内新規感染371人/2084件、65歳以上127人。8日連続500人を下回る。都基準重症者103人(前日比1人減)。

昨夜の震度6強は、10年前の震災の余震

 昨夜の震度6強(M7.3)は、10年前の東日本大震災の余震であるという。何かが語り掛けてくるのか。いや、宇宙から見れば、ちっぽけなちっぽけな地球の中で、ちっぽけな人間たちがほんの一瞬生きていると再確認した。

 けがされた方も大勢いらっしゃる。快復をお祈りする。停電もかなり戸数にわたる。揺れが来ただけでどきっとされた方もいらっしゃるだろう。ご平穏な時間を過ごされますよう。

コロナが他と違うのは

 コロナ新規感染者が抑制傾向にあり、「経済回せ、死者は例年より少ない」という声が出ているようでもあるが、しかし、医療現場はまだ戦争、戦場なのだろう。
 報道で知る範囲だが、医療従事者は自らの感染する危険がありながら、防護服を着て治療や看護にあたっていらっしゃるのだろう。家族にうつさないために家に帰れない人もいるのだろう。
 そこが違う。

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「灰色の脳細胞」が覚醒、ポアロになれる?

 さて、音のことで、自らの「灰色の脳細胞」が目まぐるしく動き出している。「灰色の脳細胞」とは、アガサ・クリスティの小説に出てくる名探偵エルキュール・ポアロが繰り返し、自分の脳みそのことを指していう決まり台詞だ。少し、嫌みなくらいに。インテリっぽく。
 そもそも、ポアロになりたかったのだ。前に書いた。
 236人、ポアロになりたかった、でこぼこな人生~140日目(2020/08/26)

 本当は少し早い“隠居”をしばらく過ごすはずだった。コロナ禍で外出自粛もつまらないながら、快適なわが家、であったのだ。
 しかし、音が平穏を壊した

 最初は、「そんなネガティブなことが自分に襲いかかるはずはない」と思い、なんでもない、なんでもない、と自分に言い聞かせた。
 次に、とりあえず、一般的に伝えるべき人に伝えた。
 しかし、改善しない。
 自力で、あるいは金かけて専門家入れて、解決に向かうしかない。

 ふん、仕事ができてしまったぞ。そして、しばらくのんびりしていた灰色の脳細胞が動き出したのである。

 本当は、ポアロにならず、穏便に済ませたかった。しかし、収まらないのだから、ポアロになるしかない。

異国の空港で、一瞬の“恐怖”と闘った夜

 人間、追い込まれると必死になる。
 以前、ある旅程をほぼ終え、異国の空港に夜10時ごろ到着。カウンターで日本への乗り継ぎ便のチケットを出したら、カタカタ機械を叩いて「お前の座席はない」(英語)と、担当女性に素っ気なく言われたことがある(だいたいこういう担当の外国の人は、日本人に比べて大変素っ気ない)。

 それまで交通をアテンドしてくれた人とも空港の外で別れてしまい(ほぼその場だけのアテンド)、たったひとり。異国の夜の空港。本来は、日本に帰る飛行機(乗り継ぎ便だが)に乗れば、もうほぼ安全・安心の世界に入る直前で。 
 え?え? リインカーネーションじゃなくて、リコンファーム(予約の再確認)はしたはず。え?え? なに、夜10時に、人気の少ない異国の空港で。こんな治安もよくないところで。混乱、恐怖。恐怖。

わーわー片言の英語で主張し、なんとか“生還”

 一瞬の混乱の後、本能的に、カウンターの女性に向かって、片言の英語で「私は絶対に日本に帰らなければならない!!!!」とかなんとか、わーわー強く迫っていた、と記憶する。shouldとか、mustとか、have toとか連発して、I must go back to Japan!みたいな。
 ……何度か言うと、相手が「本当にお前は日本に帰らなければいけないのか?」と聞いた(必死なので聞き取れる)。こっちは意気込んで「そうだ、そうだ、have to!なんとかかんとか」と目を見て強く言う。

 すると、その女性が再度カタカタと機械を叩き、「your ticket」、ほい。出てきた。なんじゃ、こりゃ。ものすごい安心感。あー主張したもん勝ちなのだな。

 分かる人にはすぐわかると思うが、オーバーブッキングが起きていた、日本への乗継便の方に。座席を上回って予約をとること。日本の航空会社ではめったにないが、海外ではよくあるらしい。なので、リコンファームするのだが、それでも。
 その異国の夜、無事飛行機に乗って(確か満席ではなかったと記憶している)某空港まで飛び、そこから次の日本便に乗り換えるため、空港内で待っていると、「オーバーブッキングです。座席を譲ってくれた人には、素敵なホテル一泊無料」みたいなアナウンス。日本便なので、確か日本人CAも出てきて日本語でも言って回る。日本便なので周囲は日本人が多いが、誰も反応しない。そんなこと言ったってねえ、もう仕事始まっちゃうし。そう、盆休みとか冬休みとかを利用していたと思う。

 異国の夜、自分がゲットした座席は、別の誰かを追い出したのかもしれない。しかし、それは自分の権利だ。仁義なき戦い。

 つまり、必死になると、動いた、という事例。

必死でも動けない時もある

 自分は人間関係が苦手なので整理して、減らして、ごろごろ徒然草を気取ろうとした。しかし、必死になると、昔々の人脈探して、じたばた、かっこ悪かろうがなんだろうが、動くのである。

 一応、一般的な人が手に入れられる情報を、手に入れる術は知っている。 そういうことを、他人事の段階で、他の人に「こんな情報があるよ」と告げたことは何度かある。
 一般的な人が手に入れられる情報を、手に入れる術を知らない人が世の中にいる。自治体の広報はそもそも読まれないが、メディアの情報にも触れず、助けてくれる知人もいない人がいて、そういう人がそれでも行きそうな場所に連絡先が置かれていたりする。
 スマホで検索すればわかるじゃん、がわからない人もいるのだ。

 で、情報を手に入れた後、動けない、動きたくない、こともある。
 今回、自分も時々そうなる。ネガティブなことで動きたくないのだ、しかし動かないと、目前のネガティブな状況が変わらない。
 
音は、静かな時もあり、「我慢できるのではないか」と思い込みたい気持ちもある、面倒は避けたいので。
 比べてみると、先に書いた、異国の夜の空港は、今そこで放り出されたら、命を失うんじゃないかくらいの危険を瞬時に察知し、面倒くさいなど考える暇もなく、動くしかなかった。瞬発的反応。

 だから、よく自宅で亡くなられている方のケースで、「なぜ公的支援などを求めなかったか」と言われることがあるが、
 第一に情報の入手方法を知らなかった、情報があることも知らず。
 第二に知ったとしても(精神的、身体的に)動けない・動きたくない、
だったのでは、と勝手に思う。

「ひきこもり」「逃避」は一時的にはいいこともあるけど、ある期間を過ぎたら動くようにしないと、動くこと自体がおっくうになる。

 さあ、戦うか。あ、今日は日曜、明日から本格的に動こう。
 自分の灰色の脳細胞を、甘く見られてたまるものか。
 
もしかして………このnoteは放置されたままになるかもしれない。コロナ以前に、なんということだ。そうならないよう、ほかの灰色の脳細胞にも動いてもらうよう動くのだが、金がかかりそう。いやはや。

 とにかく、灰色の脳細胞は覚醒した。眠らせたいなら、そう動け。

 皆さまのご健康を。


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