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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
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766人/8381、メディア批判を批判する、『岬の兄妹』~407日目

 再再宣言25日目。※184日連続投稿
 都内新規感染766人/8381、都基準重症者73人(-8)。死亡15人(累計1984人)

 (18日)建設アスベスト集団訴訟、原告団が国と和解。菅首相が原告団代表と面会し、謝罪。
 俳優田村正和死去(4月)、享年77。
 愛知県知事リコール、運動団体事務局長ら4人を署名偽造で逮捕。
 “紀州のドン・ファン”資産家殺人事件、元妻を殺人罪などで起訴。
 ※追加 星野源&新垣結衣が結婚、『逃げ恥』SPがきっかけ。 

 雨だ、ああ、動けない。ああ、食べて寝てしまった、太る。

接種予約システム不備確認のメディアに批判は変

 ワクチン接種予約システムが不備で、どんな番号を入力してもできてしまうというニュース。実際に架空の番号を入れてみるなどした(確認後にキャンセルしている)AERAdot.(朝日新聞出版)、毎日新聞に対し、防衛相が抗議すると言ってみたり、安部前首相が「極めて悪質な妨害愉快犯と言える」とツイートしたりしているとか。

 いやいやいや、確認するでしょう、普通。メディアは。それが仕事。報道を仕事としない人が遊び半分でやっては絶対にいけないと思うし、そこは明確に区別すべきで、そのためのメディアだ。
 それを報道することで真似した愉快犯が増えるという論理かもしれないが、そんなことを言ったら、政府に都合の悪いことは何も報道するな、という論理がまかりとおることになる。それは、ダメ。
 ミスを報道するために、確認作業を「代理としてメディアが行う」ことで、多くの真面目な人がその作業を行わない。一部の悪い輩がやる可能性は確かにあるが。そのために、報道を自己抑制してはいけない。大本営発表を待つだけのメディアはいらない。
 そもそも、事件報道は「手口」紹介、自殺報道は誘発につながるという見方もある。それでも報道は節度を持って「ある程度」される。

権力で、権力監視機能を縛ってはいけない

 メディアは、公的機関や法体制の不備を指摘するための権力監視機能がその存在意義の第一。なんでもかんでもとはいかないが、「異常」を発見するためには、真面目な小心者の枠をはみ出す必要もある。
 どんな番号でも予約できるのを確認後、すぐにキャンセルしたのなら、メディアの行動範囲ではないか。そこは、仕事として報道に携わるものの取材活動の範囲であると思う。暴走というレベルに至っているとは感じない。特別扱いかもしれないが、そこはやはり市井のユーチューバーやブロガーとは異なる存在であることをはっきりしておかないと。
 権力で、権力監視機能を縛ってはならない。

 また、抗議する、というのは政府の仕事の一つだろうから。。そこは、互いにけん制しあう立場なので、ばんばんやってくれ。権力とメディアが戦うのは、悪いことではない。大臣は立場上、そういうこともあるだろう。
 しかし、体調が戻ったという、某元首相がつぶやいているのであれば、それなら、第一線で身を削って仕事してくれ、と思う。おまゆう。
 ま、プーの自分の書き込みもいい加減だが、ね。おまゆう(でも、これまできちんと納税しているよ)。

『岬の兄妹』、何もできない自分

 アマプラで、映画『岬の兄妹』(2019)を観る。監督・脚本は、片山慎三(ポン・ジュノ作品の助監督を務めていた)。
 ※ネタバレあり。
 前に、予告編を見て気になっていた。
 自閉症(知的障害?)の妹に売春させる、失業中の足の悪い兄。

 観る前から、自分には何もできないのだ、とわかっていた。昨日観て、自分の日常から遠いと思った『百円の恋』を身近に感じてしまったほど。それでも、戦争だらけの国の映像を見れば、この映画も身近に感じるのか。

女衒の気持ちを想像する日

 金がなく、家賃も払えず電気を止められ、ホームレスに残飯を奪われるありさまで、必死に買春客を探す兄。女衒の気持ちを想像する日が自分の人生で来るなど、思ってもいなかった。しかし、女衒であり、兄なのだ。
 よろこびを知った妹を「幸せにしてあげられないか」と、かすかな期待を抱え、動く。周囲から見れば愚かだ。しかし、動く。
 そんな人間を、どこか報道の隅で知っても、他人事にしかとらえられない自分がいて、この映画を見た後も他人事なんだろうが、でも、一瞬、女衒の気持ちを感じ取ろうとした自分がいた。

 生活保護や障害年金を受け取れるはずでリアルさがない、という声も一部にある。
 しかし、世の中には、そうした支援策があるという情報を入手できない、情報が目の前にあってもその意味を理解できない、情報を仮に入手できても動けない、あるいは、動きたくない人たちが一定数いる。一方的に「弱者」と決めつけるのもなんだし、残念ながら「弱者」を武器にする人もいたりする。
 メディアや広報で流した情報を受け取って判断して「適切に」動く人、動ける人は、世の中の人たちの一部でしかない。

「仕事」「生きがい」

 仕事と仕事以外を分けて考えることをするか、しないか。
 仕事は飯のタネで、嫌々やっている場合も多いが、同時に生きがいになることもある。それは、セックスワーカー(セックスを仕事にする人)でも割合は不明だがおそらく同様の状況があり、しかし、それでも「法的に(道義的に?)やばい仕事」と頭の隅で多少なりとも認識しているかどうか、か。

 セックスが何か知らずとも、快感あるいは不快感を得ることはできる。。

 まあ、混乱してきた。この辺にしておこう。

「演技力」を素直に感じる

 知らない役者さんばかりだったので、「演技力」を素直に感じることができた、気がする。顔を知ってる役者だと、先入観に左右される。「人気」「知名度」も実力のうちだが、うまい下手と感じるかどうかは別。

 皆さまのご健康を。

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