未来をコントロールできるという幻想を捨てよ
キミに問おう。
10年前のキミは、今のキミになることを予測できていたか?
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5年前のキミは、今のキミになることを予測できていたか?
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1年前のキミは、今のキミになることを予測できていたか?
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1ヶ月前のキミは、今のキミになることを予測できていたか?
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1週間前のキミは、今のキミになることを予測できていたか?
最後、
昨日のキミは、今日のキミになることを予測できていたのか?
答えはきっと、否だ。
何故か、
人は未来の自分がどうなっているかと予測するよりも、今の自分はどうしたいのかを優先して考えるからである。
どう成りたいか、よりも
どうしたいか、と考える。
そしてどうなるのか、
短絡的思考になり、未来に繋がる行動、
未来の成りたい自分になれないのである。
将棋の歩兵は、進めば進むほど強くなる。
ある程度進んだ時、捨て駒は金に変わる。
前を向いて進もう、
ある程度進まなければ、金にはなれず、
後ろに下がるも、選択肢を増やすことすらもできないのである。
未来をコントロール、制御することはできない。幻想である。
根拠のない空想である。
とりとめのない想像である。
何故か、
貴方がコントロールできるのは、今この瞬間のみ、だからである。
貴方が生きているのは、過去でも未来でもなく、今この瞬間である。
つまり、生きているのは今しかなく、何かを変えることができるのも今しかないのである。
本当か?
では、自分にこう質問してみて欲しい。
どうしたら、過去が変わるだろうか?
変わるはずもない、過去はもう確定したものであり、貴方は過去に生きているのではなく、今に生きているのだから。
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どうしたら、未来が変わるだろうか?
変わるはずもない、未来はまだ未確定だけれども、
貴方は未来に生きているのではなく、今に生きているのだから。
けれど、こんな意見もあるかもしれない。
プロ野球選手に成りたいと、野球の練習を頑張って、
プロ野球選手になった人は確かに、未来を変えているんじゃないですか?
みたいな疑問だ。
結論から言えば、それは錯覚である。
未来が変わっているかのように見える、思える、考えられるだけだ。
何故ならば、変える力を持つのは、過去でも未来でもなく、
今にしか存在しないからだ。
未来を変えることができるから、未来が変わるわけではない。
現在を変えることができるから、未来が変わるのだ。
変わる力は、今にしか存在しないものだ。
未来の自分を変えているんじゃない、今の自分を変えるから、
未来の自分が変わったように見えるだけだ。
成りたいものは、今の自分の頭の中にある知識や経験で錬金される。
それは、今の自分が成りたいものであり、
未来の自分が成りたいものではない。
知識や経験が増えると、より良いものが錬金できるようになる。
そして、自分の成りたいものが変わってくる。気が変わる。
そうして、未来の結果も変わる。
その結果を誰が予測できるだろうか。
全ての人間を数値化できれば、予測できるかもしれないが、
恐らくすごく難解な事だと思う。
それに、これからの未来を予測でき、知った瞬間、きっとその人の行動は変わり、また新しい未来が出来上がるから、結局は、予測不可能だと思う。
可能性を知ることはできるかもしれないけれど、
全部を予測したところで、人は嫌な出来事には立ち向かおうとする習性がある故、きっと決まった未来をぶち壊すだろう。
そうして、築かれたものを運命と呼ぶ。
だから、つまるところ、何を伝えたいのか。
将来の夢とか、未来にどうなってたいとか、
考えなくても、分からなくてもいい。
それよりも、今の自分はどう成りたいのかを考え、理解しよう。
どうしたいのか、よりも、どう成りたいのか、だ。
結局、
過去、未来のキミには、変わる力はない。
今のキミにしか、キミを変えることはできない。
今のキミのその気持ちが、キミを変える原動力になる。
キミはどう成りたい。
願わくば、キミの未来に黄金を。
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