真鶴生活、半年ちょっと

こんにちは。
真鶴に引越したブログを書いてから、あっという間に半年以上が経ちました。

昨日、真鶴について研究している方にインタビューをしてもらいました。色々とお話するなかで、何もかもが新鮮で「非日常」だった生活が、すでにだんだんと日常になりつつあるんだな、と気づきました。

新しい町に引っ越して1年目の気持ちってすぐに褪せていってしまうだろうな…。この感情になにか価値があるのかはわからないけれど、今しか味わえない貴重なものだから、少しずつ言葉にしておこうと思います。

「真鶴に引越してどう？」と聞いてもらうことがありますが、「最高です！！！！！！！！！！」と即答しています。真鶴に引っ越してきてよかった。生活習慣が変わり、価値観がアップデートされ、大切にしたいことが見えてきた。色々な側面で変化しているのだろうと思います。

この記事では、そういった変化や今やっていること、これからやりたいことなどを記しておきます。

生活について

まず、生活は大きく変わりました。「生活する」ってこんなに時間がかかるんですね（笑）。

飲食デリバリーの対象外の地域なので自炊することが圧倒的に増えました。何より地元の新鮮な魚や野菜、果物が手に入るのが最高です。「今日の食材、全部真鶴産じゃん」ってなることもあります。

友人も増えました。自分の両親と同じくらいの年齢の友人もいます。友人というか親戚というか、不思議な距離感。すごく感覚的だけど「なにかに引っ張られてこの地に集っているんだな」と思うことも多くて。びっくりするような共通点があったり、一気に打ち解けて一瞬で深い話ができたり…。ここで出会う人たちとは「不思議だなあ」と思うことが多いです（全く言語化できてない😂）。

町に出れば誰かしらに出会い、笑って手を振りあう。健康的だなと思います。

海と山に囲まれている町を散歩するのもとても気持ちがいいし、季節の移り変わりを感じながら「ああ、幸せだなあ」と思うことが増えました。都会でも季節を感じていたと思っていたけど、町に広がる草花、木々、海、空を見て「春ってこんなに色んな色があったんだ」「夏の"緑"ってこんなに種類があったんだ」と感動しています。

仕事について

仕事は相変わらずフリーランスで、企業の組織開発に関連する業務や、メディアのPM・編集などをやっていましたが、実はこの半年で色々な仕事から離れさせてもらっています。正直、今の仕事量はそれほど多くないです。

今思えば、都会にいたころは、忙しくしていないと落ち着かなかったように思います。こっちではお店などを営む自営業の知り合いも増えて、色々な働き方を選ぶ姿に影響を受けています。

コロナが流行する前から海外で働いたりワーケーションをしたり…と比較的自由に働いてきましたが、最近はさらに「余白」を作ろうとしています。そうすると、やりたいことがむくむくと浮かんできたり、新しいご縁があったりするんですよね。

仕事内容も色々手をつけていたところから、できるだけ組織関連のお仕事に集中させていっています。

そんな背景で、大好きだけど業務委託契約を終了させてもらった会社さんから、なんと素敵なお中元をいただいて感動…。自分の都合で辞めることになりましたが、何かしらの形でまたご一緒できたら嬉しいな…。

私の都合で先月契約終了させてもらったTimeTreeさんから、お中元をいただきびっくり…！

CEO含めご一緒した方々の手書きのメッセージまでついていて、本当に感動しました🥺

大好きな会社さんなので、これからも勝手に応援します🌿 pic.twitter.com/xSclUa3rks

— マリノ五木田梨絵 (@gokitarie) August 20, 2021

というわけで今はバリバリと働いているわけではないですが、大切にしたい価値観が合う会社さんの組織作りに関わって、楽しくやらせてもらっています！

町で始めた活動「LIBER（リベル）」

仕事ではないですが、町での取り組みも少しずつ動いています。
パートナーと一緒に、リベルという名前で活動を始めました。

Instagramに載せた文章

＼ LIBER（リベル）始動 ／
これから、ViviとRieで「LIBER（リベル）」として活動をしていきます！

LIBERはラテン語で、LIBERTYの語源。LIBERTYは「自由」。「自」分の意思で行動の理「由」を持つ、との意味を持って訳されたという説があるようです。

自らの意思で自分の人生の選択をし、自分らしく生きる。自分にとっての「自由」を見出し、解放する。そんな活動をしていきたいなと思っています。

また、LIBERはラテン語で「本」。二人とも本は好きですし、本もまた自分の世界を広げて選択肢を増やし「自由」を体現するために欠かせないもの。本を通じた活動もしていく予定です。

LIBERは会社でも事業でもないですし、私たちも何かの答えを持っているわけではありません。活動を通じて自分たち自身も様々なトピックについて考え続けられるような場を作っていきたいです。

具体的には、下に挙げるような「やれそうなこと」に「キーワード」をかけあわせて、色々な活動をしていく予定です。

やれそうなこと
読書会、朗読会、哲学対話、講演・授業、相談会、イベント、フリーペーパー作成

キーワード
#言語 #バイリンガリズム #翻訳 #日本語 #フランス語 #本 #異文化 #ナショナリティ #差別 #社会 #哲学 #ジェンダー #LGBTQ #トランスジェンダー #自分らしさ

人と集まりにくい世の中なので、まだクローズドなイベントを2回やっただけなのですが…(´；ω；｀)秋からまた、無理せず様子を見ながらできることをやっていきたいと思います。

集う、学び場を作りたい

そこから派生して、最近は「大学のようなもの」を作れないかを考えています。町の人たちがゆるく集って、自分が興味関心のあるテーマを探究したり、社会について学んだり、なにかプロジェクトを始動させたり…といった場があったら楽しそう。

何より自分自身が、大学を卒業して仕事を始めてからの方がむしろ学びたい欲が強くなったなと思っていて。大学や大学院に行ったり留学するのもいいのですが、もう少し自由度高く、大人が（もちろん子どもも）学び続けられる場があったら理想だなと思っています。

私の興味関心は国籍やジェンダー、言語学（広い）やバイリンガリズムあたりがメインなので、その探究もしていきたいし、社会で起きている様々なことを学び続けたい。社会を一瞬で大きく変えることは難しくても、まず「無知」を自覚して学ぶこと、そこから自分が変わることを通して、自分が身を置く環境に少しずつ変化を起こしていきたい。

…なんてことを考えていますが、とにかく自分たちの知的好奇心が満たされる場を作れたら幸せだなとシンプルに思うので、考えていこうと思います！

そのうちこの町でも何かしら仕事ができたらなと思っていますが、このLIBERの取り組みはビジネスにするつもりはありません。趣味です！笑 
楽しくゆっくりとやっていきます。​

🌻🌻🌻

こんな感じで、最初の半年は本当に楽しく幸せに過ぎていきました。

この先も、自分なりのスピードで、焦らずご縁やタイミングを大切にしながら、やりたいこと・できることを進めていきたいなと思います。