見出し画像

いつもの道・いつもの樹

6年前に、ご近所の河川敷に佇んでいるエノキの大樹を、一年間定点観測してみたことがあるのですが、この週末、久しぶりに行ってみると、伐採されて、切り株になっていました。在りし日をしのんで、2011年のブログから二つの記事を転載します。

さようなら。その節は、ありがとう。

-------------------------------------------------

【いつもの道・いつもの樹】ー 春から梅雨へ

2011年06月22日

いつも雑草を眺めて歩いている、ご近所の散歩道。その傍らに、たくさんの樹が佇んでいるのですが、道行く人は、とくに気にとめる様子もありません。このへんに生えている樹は、いわば「巨大な雑草」のようなもんだなぁと、つねづね思ったりしています。

そのうちの1本をてきとうに選んで、この春から1年間、眺めてみることにしました。
いつもの道の、坂の上に立っている、高さ15メートルほどの「巨大な雑草」です。

2011.3.13

3月に見かけたときは、まだ、裸でした。
坂をのぼりきったところで、
風に吹かれている様子が気持ちよさそうだったので、
この樹を眺めてみることに決めました。

2011.4.10

2011.4.16

2011.4.30

2011.5.4

4月は週末ごとに、雑草パトロールで
この道を歩いていたのですが、新緑がどんどん芽吹いていきました。
緑につつまれると、姿のよさが際立ちますね。

この後、仕事がにわかに忙しくなり、
次に会えた時、季節はもう梅雨になっていました。

2011.6.12

しばらく見ないうちに、葉の緑が深さをましていて、
4月よりも、ちょっと「おとなの樹」になった感じ。
近寄って、葉のようすをじっくり眺めて、あとで図鑑で確認したところ、
この樹が「エノキ」であることを知りました。

2011.6.12

2011.6.20

雑草とはだいぶお近づきになったのですが、樹のことはよく分かりません。
これから少しずつ、親しくなっていこうと思います。

----------------------------------------------------------------

樹も草もしずかにて梅雨はじまりぬ   日野草城

 

  

【いつもの道・いつもの樹】ー 夏から冬へ

2011年12月29日

6月22日に「【いつもの道・いつもの樹】ー 春から梅雨へ」というタイトルで、いつもの散歩道に佇む「巨大な雑草」のことについて書きましたが、その後もずっと、ふらふらと土手の上を歩いては、その樹を眺めていました。いつもの道に、いつもの樹がある。その幸せ、のようなものをかみしめながら。

2011.6.25

2011.6.25

2011.7.31

2011.8.28

2011.9.10

2011.10.24

2011.11.26

2011.12.4

2011.12.4

2011.12.4

2011.12.11

2011.12.17

2011.12.23

2011.12.23

2011.12.23

-------------------------------------------------------------------------

今日の日の空を支えて冬木立ち   星野立子

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?