ご近所の数々

画像1 ふらふらと町を歩いていると、あちこちに「数」が落ちている。ちゃんと役に立っている「数」もあれば、もはや意味を失っているような「数」もある。意味を失っても、なお美しくそこにある、そんな「数」が大好きです。
画像2 【 001. まずは、「1」。「1」らしくない「1」だけど。】 ただの白い帯にしか見えませんけど、「1」なんです。もっと、「1」らしい「1」も拾ってあるんですけど、このたたずまいが、なんだか、好きなんです。ジャリジャリしたところに、ちょっと下膨れの「1」。左すみの物体が「ゼロ」に見えるのも、味わい深し。
画像3 【 002. 「2」の残骸。割り切れない思いで横たわってる。】 まず、「2」の字体に、ほれぼれします。グリンと丸みがついているところの筆致が素晴らしい。そしてまた、バリンと割れた様がたまりません。グリンときて、バリン。いやぁ、実になんとも、いい「2」だなぁ。
画像4 【 003. 「3」です。お陰様で、万事、丸く収まりました。】 きちんと、きれいに収まってますね。まだ新品に近い「3」なので、くっきりとしていますが、時を経ると、これが、しだいに、かすれていく。数の痕跡をとどめるのみ、といった風情になったときが楽しみな「3」であります。
画像5 【 004. 頭上に、数の気配が。そこは「4」の棲み家なり。】 某月某日。コンクリートの森。薄闇をゆるゆる歩く。おや、フォーフォーと、かすかに聞こえる、あの鳴き声は、「4」ではないか。うむ、そうだ、たしかに「4」に違いないと、見上げてみれば、やはり、そこに…。
画像6 【 005. あ、「5」が落ちている。こんな感じ、いい感じ。】 まずは、いいかげんな筆跡が、いい。びんと引かれた白線も、いい。何か意味があって書きつけられたはずですが、たぶん、もう役目は終えたのでしょう。余生をゆったりと楽しむ「5」。雑草が、がさがさと、風に揺れておりました。
画像7 【 006. 輪廻転生。蘇っても蘇っても「6」は「6」なり。】 「6」の後に見えるモロモロっとしたもの。ただの汚れのようですが、「6」の残骸なんです。何がどうあっても、この場は絶対「6」なんだという、その筋の強い意志を感じますね。
画像8 【 007. 諸行無常。さて、いつまで、「7」でいられるか。】 まだ、「7」に見えますね。かろうじて。単なる道の汚れになる寸前です。ラッキー7と言えども、万物のはしくれ、諸行無常の摂理にはさからえません。
画像9 【 008. 「8」と申します。裏表なくが信条でございます。】 この「8」は、裏の「8」。「6」と「7」を見れば、わかりますね。裏表がないというのは、すがすがしくて、いいものです。ちょっと、お馬鹿さんな感じもしますけど…。
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