見出し画像

この世で、あなたのことをいちばん愛しているのは誰ですか?

はじめてこの質問に出会ったのは、
ちょうど一年前のこと。

考え込み…
「パパ?ではなさそう…
おかあさん?
いや、子どもたちかなぁ??」
と思考を巡らせる。

と、そこで!

「”自分”と答えられない人はヨギーではない!」
と、CITTA手帳の青木千草さん。


グルングルングルンドッカーン!
衝撃が走る。

その日私は、
ヨガ哲学なるものに出会ったのでした。

そこから、「自分を好きになる」をテーマに
一年間過ごしてきました。
そちらの経緯はさておき…。


年始の挨拶&母の誕生日祝いをかねて、
お正月に実家に帰省。

私は4人兄弟の末っ子。
母とは幼少期から中学・高校にかけて、
いろいろとすったもんだありました。

「母親という存在としてはすき!
だけど、ひとりの女性としてはきらい!」
なんて、クソ生意気に複雑な想いを抱えていたのです。

☑︎世間体を気にしすぎる。
☑︎自分の意見がなくて、すぐ人に流される。
☑︎忘れっぽい。
☑︎何をきいても「覚えてない」と、思い出の共有がひとつもできない…。
☑︎経済的に不自由で、父親の顔色を伺ってばかり
☑︎固定概念が強い
☑︎お金がない!が口癖
☑︎褒めてくれない
…etc

4人兄弟で話す時、母のことをよく
「かわいそうだ」と表現していた。

自分を押し殺して我慢我慢我慢…
人の顔色ばかり伺って我慢我慢我慢…
渡る世間は鬼ばかりのさつきより、
忍耐強くて、家族のために自分を犠牲にするのが
わたしの中での母親像だった。

そんな母のイメージが、今日という日を境に
がらっと変わった。

それは、ひとつの質問がきっかけ。
「一番すきな人は誰ですか?」

母の答えは、
「自分」だった。

素敵じゃん!
アヒムサじゃん!
ヨギーじゃん!

母には母の、
生き方がある。
考えがある。
哲学がある。
芯がある。

勝手にわたしの固定概念や価値観を
ペタペタ貼り付けていてごめんね。

68歳になった母を前に、
はじめて心から誇らしく感じた。

ありがとう。
ありがとう。

心の底から、そう感じた。
晴々しいきもち。

過去は変わるって、
捉え方が変わると、
過去が変わるってことばを、
ふと思い出した。

口に出して、本人には伝えられなかった
ありがとう。

今の気持ちを、残しておこう。

私も3人の子をもち、
1年前のこと、
2年前のこと、
子育てに必死だった頃の記憶が思い出せない。

目の前の私たちに夢中で、
必死に向き合ってくれていた母の残像が、
今では私の中に蘇る。

ありがとう。
ありがとう。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?