春の足音に耳を澄まして、五勝手屋通信〜3月号〜

2023年3月3日 17:24

こんにちは。今日3月3日はひなまつり。何歳になってもひな祭りはウキウキしてしまいます。ようやく春の足音が聞こえて来るようになりました。

\今月のお菓子🍡/

今月のお菓子は「春」を感じられるラインナップ。上生菓子の魅力は季節を感じられること。そしてもう一つ、地域の歴史や文化に触れられることです。同じ日本でもこんなにも文化が違うんだ。そんなふうに違う地域を知るきっかけになってもらえたら嬉しいです。そんなわけで今月のお菓子はこちら。

ぷっくりした姿が布袋さまに似ていることから【ホテイウオ】の名がありますが、こちらでは【ごっこ】の名で通っています。年明けから3月頃まで南北海道の食卓を彩ります。

夕焼け色の空を、目的地へ向け飛んでいく飛行機。3月は、別れと旅立ち、はじまりの季節。期待と応援、そして切なさ。春の想いをお菓子にしました。

“菜の花畑に入日薄れ見わたす山の端霞ふかし” 春の夕暮れを歌う【朧月夜】。霞のかかる里山の風景の中で、無数の菜の花が揺れています。道明寺製。

暑からず寒からずの気候から睡眠がはかどる春。今日も心地よく眠っていたら、桜の花びらがふわり、しっぽに舞い落ちて。うららかな季節の風景を練り切りにしました。

春一番ではなく、雨一番。雨一番とは立春の過ぎたあとに、初めて雪が混じらずに降る雨のこと。南北海道から始まって、少しずつ北上していきます。錦玉寒が雨、白い東雲寒をみぞれに見立てました。

日本橋三越本店『第77回全国銘菓展』が開催中！
毎春恒例、日本橋三越本店の『全国銘菓展』に出店しています。今回は、未来への架け橋「虹」をテーマにした和菓子が全国から勢揃い。

五勝手屋からも輝くような虹色を錦玉羹に閉じ込めた、ジュエリーのような棹菓子『プリズム』をお持ちいたします。

また、期間中、一回のお買いもので税込1,500円以上お買いあげいただいたお客さまに、「御菓印」を1枚プレゼントさせていただきますので、この機会にぜひお立ち寄りください。

会期　2023年3月1日（水）〜 3月6日（月）※最終日は午後6時終了
場所　日本橋三越本店本館７階催物会場
主催　全国銘産菓子工業協同組合
URL　詳細はこちらをご覧ください

ひと月にひとつ、おかしづくりや五勝手屋のこと、江差町の風土記などを綴る連載、一月一話。2月は北海道ならではの文化「たば風」についてのお話。和菓子時間のお供にお読みください。

そして、3月は別れの季節。さみしい季節でもありますが、きっと新しい、素敵な出会いが待っているはずです。

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春の足音に耳を澄まして、だんだんと近づく春を感じながら、ゆったりした時間をお過ごしください。あなたにとって素敵でおいしい一ヶ月となりますように。