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行政書士試験合格講座 民法の概要 > 民法とは・契約と私的自治の原則 #1

第1節 民法とは

(1) 私法の一般法としての民法
 民法は「個人と個人の間で紛争が発生した場合に、これをどのように解決するかという基準を与える法律」です。このように、「一般私人どうしの関係を規律する法律」を私法といい、民法は、この私法に含まれます。
 私法には、民法の他にも商法や会社法などがあるが、商法や会社法は、「一般私人どうしの関係を規律する」といっても、その適用領域は商人や会社関係に限られます。それに対して、民法はその適用領域が限定されておらず、一般私人どうしの関係全般を規律します。つまり、商法や会社法は私法の領域のうち特定の領域のみをカバーするのに対して、民法は私法の領域の全体をカバーしています。このことから、「民法は私法の一般法」と呼ばれます。

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