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高卒認定試験ー受験科目の選び方と勉強の仕方1/3ー

高等学校卒業程度認定試験って知ってますか?

高等学校卒業程度認定試験(長い・・・)って知っていますか?高校を卒業していなくても、同等の力があると証明してくれる試験です。

この試験を通していれば、高校を卒業していなくても大学入試を受けることができます。

ですが、名前は聞いたことがあるかもしれませんが、内容を知っている人はあまりいないのではないでしょうか。特に、受験科目の選び方と勉強の仕方についてはアドバイスを受けられる場も少ないように思います。

そもそも受験科目は何?

さて、受験科目を整理していきましょう。先に言っておきます。若干複雑です。特に理社の受験科目は間違えると大変です。

ではご案内しますねー。

受験科目は最低5教科8科目

受験科目は最低5教科8科目です。これは最低なので、最大だと5教科10科目になります。これ、要注意なんです。最短で合格したい人にとっては、8科目の勉強で納めたいですよね。ところが、選択を間違えると10科目になってしまいます。

高等学校卒業程度認定試験 試験科目・合格要件・出題範囲
https://www.mext.go.jp/content/20210329-mxt_syogai02-01339.pdf

必須科目のうち、国語・数学・英語の話

必須科目の内、国語・数学・英語の3科目については選択の余地はありません。とりあえずやるしかありません。以下の3科目については学習が必要であることを覚えておいてください。

  • 国語:国語総合(古文・漢文含む)

  • 数学:数学Ⅰ

  • 英語:コミュニケーション英語Ⅰ

ちょっとめんどくさい、社会の選択方法ー地歴ー

明確に学習しなければならない国・数・英と違い、社会は選択科目が絡んできます。ちょっと面倒くさいです。そんでもって、ミスると1科目受験科目が増えます。

社会は、地理歴史と公民の二つに大きく分けられます。そして、地理歴史の場合は、①世界史Aまたは世界史Bから1科目。②日本史A・日本史B・地理A・地理Bから1科目が必要です。

さて、このA科目とB科目の違いは何でしょうか?簡単に言うと学習範囲の違いです。

日本史Aと日本史Bの差で確認してみましょう。

日本史Aの学習範囲
・歴史と生活
・近代日本の形成と19世紀の世界
・近代日本の歩みと国際関係
・第二次世界大戦後の日本と世界

日本史Bの学習範囲
・歴史の考察
・原子・古代の社会・文化と東アジア
・中世の社会・文化と東アジア
・金世の社会・文化と国際関係
・近代日本の形成とアジア
・両世界大戦期の日本と世界
・第二次世界大戦後の日本と世界

いかがでしょうか?だいぶ差があります。ここで、「量が少ないほうがいいじゃん!A科目にしよう!」と単純に考えてしまうのはおすすめしません。特に、高卒認定合格後に大学受験を控えている方にとっては、A科目は実際の大学受験で使用できない場合があるからです。

大学受験を視野に入れるのであれば、大学入試で使用する地歴の科目はB科目の勉強を。使わない科目はA科目の勉強をすると無駄がありません。最終的に自分が必要になる科目を理解したうえで、選択しましょう。

※大学入試では、地歴で1科目、公民で1科目の組み合わせがほとんどです。仮に日本史+現代社会の組み合わせで大学入試を受けるとしたら、高卒認定試験では【世界史A+日本史B+現代社会】の組み合わせにすると無駄がありません。

ちょっとめんどくさい、社会の選択方法ー公民ー

さてさて、地歴に続いて、公民の選択方法です。
公民では、現代社会1科目でいくか、倫理と政経の2科目を受験するか、どちらかが必要です。

私の教室では基本的に現代社会をおススメしています。なぜかというと、現代社会が比較的簡単だからです。

高卒認定試験での出題傾向(現代社会)
・グラフ、資料の読み取り(60%~70%)
・国語力があれば突破可能な文章読解(10%~20%)
・知識問題(10%~20%)

そこまで暗記に力を入れなくても、合格ラインを超えやすいんです。というわけで、現代社会1科目受験をおススメします。

ちょっと長くなったので、本日はここまで。明日は理科の選択方法をお届けしますー。


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