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ラブライブ! スーパースター!! Liella! First LoveLive! Tour~Starlines~感想まとめその②

感想その②です。
披露された曲について、セットリストに沿って感想を並べていきます。その①はこちら。


OP映像

各メンバー紹介の映像。
アニメから抜粋された画像を使った紹介ですが、スーパースターらしく、各メンバーの紹介が終わるたびに夜空にひとつずつ星が灯っていく演出が素敵でした。

これは普通にアイドルのライブで一般的なのでしょうが、各メンバー紹介でそれぞれのイメージカラーのブレードが会場を染め上げるのが綺麗だなあと感動していました。

流れ星が日本地図の上を走って、会場のある都道府県に滑っていきます(この演出も盛り上がるんだこれが)。このタイミングでキャストがステージ上(まだ暗転したまま)に登場、ここからライブスタートです。


START!! True Dreams(Liella!)

本ライブのスタートを飾るアニメOP曲。文句なしに盛り上がる曲で、観客のテンションを「最初からマックス」に持っていってくれます。
歴代ラブライブOPの中でも個人的に随一のお気に入り、曲もダンスも大好きなので、ライブで観た時の喜びもひとしお。

衣装についても、アニメから3次元に立体化した時の違和感が全然なく、現行Liella!の中で一番好き。シンプルにカッコいい、魅力的。

だから僕らは鳴らすんだ!(Liella!)

「START!! True Dreams」のカップリング。クラップがふんだんに盛り込まれた、まさにライブで盛り上がるために作られたんじゃないかと言っても全く過言でない一曲。

曲の開始前とラスサビ前の原曲におけるキャラ台詞の箇所にはコール&レスポンスが差し込まれます。コロナ禍で観客が声を出せない状況ですが、クラップなら存分に反応できるのが嬉しい。きっとこういう点も考えて作られた曲なのだと思います。
コーレスは各公演(都市?)ごとにメンバーが交代しているようですが、どのメンバーも淀みなくやっているのが凄い。練習したんだろうなあ……

1番の終わりに、観客のクラップに合わせて各メンバーが1人ずつ披露するダンスもあり、これもグッド。観客もライブに「参加する」感覚ができていくのが素晴らしい。

原曲からそうですが、可可をややフィーチャーしたものになっていて、ダンスもリーちゃんセンターで〆。やっぱり可可にはピースサインが似合いますね(キャラ絵の立ちポーズもそうですし)。

MC①

最初のMC。
主に各都市についての各メンバーからのコメントと自己紹介。

未来予報ハレルヤ!(Liella!)

1話挿入歌のかのんセンター曲。実質かのんのソロ曲と言っても過言ではないほどの曲で、伊達ちゃんの力強い歌唱力が遺憾無く発揮される名曲。

アニメ映像ではかのんちゃんが踊っている周りで各メンバーもそれぞれ動いたり踊ったりしている構図でした。ライブではそれがセットを使って立体的に表現されていたのが印象的。ステージのセンターで伊達ちゃんがパフォーマンスしつつ、ステージ上の立体セットで他メンバーが踊る構図になっています。

オチサビ前、アニメPVでの各メンバーのカットインについては、ダンスでも基本的にそれが再現されているのですが、ちぃちゃんが踏んでいた謎ステップ(かわいい)については、なこちゃんのかっこいいダンスにアレンジされてました。まあそりゃそうかと思う反面、ちょっとだけ寂しい。

GOING UP(澁谷かのん)

元はLiella!全員で歌う曲ですが、ライブではかのんソロVer.に変更。
こういう普段の構成と違う演奏は、いかにもライブならではって感じで非常に好みです。

ダンスは他の曲に比べてやや抑えめですが(それでも十分激しいですが)、サビでの伊達ちゃんの力強く拳を突き上げる振りはかなり盛り上がりました。小さい体からパワフルな声が彼女の強みの一つだと思いますが、ソロだとそれがより強調されてカッコいい。

かのんソロですが、イントロでは各メンバーに一人ずつスポットライトが当たって小パフォーマンスをする時間があります。ラストの東京追加公演DAY2では、推しであるペイちゃんがスマホで自撮りをする所作をしつつ「大好きだよ」と口パクしていました。死にました。

1.2.3!(澁谷かのん、唐可可、嵐千砂都)

未来予報ハレルヤ/Tiny Starsのカップリング。

サビの「One,two,three!」もリズムに合わせてブレードを振るのが楽しいし、「ジャンプ!」に合わせるのも(実際にジャンプは難しいですが)よき。こういうカップリング曲がライブではバッチリ盛り上がるの、良いですね

ややちぃちゃんをフィーチャーしたパフォーマンスになっていて、最後もなこちゃんのアップで〆。ラストはやや残響というか、少し落ち着いた余韻が残るのも特徴的で、なこちゃんのキリッとしたキメ顔のフィニッシュと合わせてなかなか印象に残る曲でした。

アニメダイジェスト映像①(2〜3話)

幕間として流されるアニメ本編のダイジェスト映像。本ライブはアニメの流れに沿っているので、幕間としてだけではなく、ストーリーの節目に披露されてきたシングル曲への気分を高めることもできる良い演出。もしかしたらラブライブシリーズのライブでは定番なのかもしれませんが、最初に考えた人すごい。

個人的にアニメ1〜3話は本当に文句なしに神だったなと思っているので、それを見返すことができるのはシンプルに嬉しい。それにもちろん、序盤の山場・Tiny Stars披露に向けて気分がグングン高まっていくのがわかりました

他のダイジェスト映像に比べてここが秀逸なのは、「すみれが電源を落とす→会場が真っ暗に→不安に震えるクーカー→ちぃちゃんが主導して会場にブレードの明かりが灯る」という流れで現実のライブ会場もクーカー色のブレードに染められるところ。アニメと現実がリンクするのが本当にゾクゾクします。まるで私たち観客がクーカーの2人を勇気づけることができているようで、不思議な充足感に満たされます。いや、ここは本当にすごかった。


Tiny Stars(澁谷かのん、唐可可)

「これったらこれー!」からシームレスに始まるアニメ3話挿入歌。

アニメ3話といえば、リアタイではオリンピックの影響で2~3話の間が空いたこともあり、無限とも思えた1&2話視聴の繰り返しの末、たどり着いたエピソード。それがあの神展開で、そのクライマックスを飾るのがこの「Tiny Stars」だったということもあり、個人的にはかなり好きな曲です。

もちろんアニメのダンスをガチガチに再現しているのですが、二人が手を合わせて歌うところでは伊達ちゃんとリーちゃんに身長差があるのがリアルならではという感じで尊いですね。

ステージの上階からスタートというのは(少なくともこのライブでは)なかなか珍しいですが、これも3話のステージを実際に見ているような気分になれて最高です。幕間映像と合わせて、このライブで最も没入できた時間と言っていいと思います。

曲のPVを再現して用意された衣装は、その曲以外にも数曲使われているのですが(主にその曲のカップリング等)、「Tiny Stars」の衣装はかなり凝っていそうな割にこの曲1曲にしか使われません。少しもったいない気もしますが、2人分しかないからしょうがないのかもしれません。他の曲に使おうとしても、クーカーのペア固定になってしまうので……

バイバイしちゃえば!?(嵐千砂都、平安名すみれ)

「Tiny Stars」のややしっとりとした余韻が残る会場に響く軽快なイントロ。「常夏☆サンシャイン」のカップリングだけあって、会場の空気がガラッと変わります。

ちぃちゃんとすみれという、なかなか珍しいペアでの曲。メタ的に言えばクーカーの二人の衣装着替え時間を作るための組合せなのでしょうが、曲の雰囲気に二人のキャラがよく合っています。「GOING UP」でも触れましたが、こういうライブならではの組合せでのパフォーマンスは今後も見てみたいです。今回は1stライブだしアニメ準拠だしということで基本的には原曲に沿ったものになったのだと思いますが。

この曲もライブでかなり好きになった曲。歌も良いし、何よりサビの振りがブレードで真似しやすいのも一体感があって楽しい。なこちゃん本人も「振りに合わせてくれるのが嬉しい」とMCで言及してくれたこともありました。


HOT PASSION!!(Sunny Passion)

アニメでのライバル枠、Sunny Passionのパフォーマンス。
東京追加公演のみのゲスト出演です。
出演はもちろん知っていましたが、ライブに夢中になっていて「あれ、常夏こないな」と思っていたところに登場、普通に驚いてしまいました。

2人という少人数でありながら、ダンスは複雑で激しく、見ごたえがありました。20曲以上を披露するLiella!とは異なり、パフォーマンスは1曲のみですが、その分その1曲をバチバチに磨き上げた感じが伝わってきてとても良かったですね(鬼○の刃でいう善○の霹○一閃的なイメージ)。

DAY1・2で曲順が少しだけ異なっています。
DAY1では「バイバイしちゃえば!?」が終わって暗転したステージに登場してパフォーマンス、曲の終わりに

「この後は皆さんお待ちかねの?」
「私たちが今一番注目している」
『結ヶ丘女子 スクールアイドル!どうぞ!!』

の声と共に退場、「常夏☆サンシャイン」が始まります。
これ、アニメ6話の神津島ライブを再現している感じがあってとても好きでした。「Liella!」と呼ばないのも細かくて良いですね。

DAY2では「常夏☆サンシャイン」の後に披露。
上記のようなMCはなくなりましたが、曲の入りにエレクトロというのでしょうか、カッコいいイントロ演出がついていてクールでした。
個人的には、曲順はDAY1がアニメと繋がっていて好み、イントロはDAY2の凝り方が好み、といった感じでした。2ndライブでもゲスト出演が決まっているので、次はどうなるかとても楽しみです。

常夏☆サンシャイン(澁谷かのん、唐可可、嵐千砂都、平安名すみれ)

暗転したステージに鳴る波の音。神津島でのライブを再現した演出が良いですね。

もうライブ未参加の私でも、ブチ上がることが分かり切っていた名曲。「バイバイしちゃえば!?」も盛り上がる曲ではありますが、そこから更に一段ギアが上がる感じがあります。この次が「リエラのうた」でしっとりと落ち着くので、その前の前半トップギアの盛り上がりです。サビのブレード振りもまあ楽しい。サビ終わりのダダダダッダダダダッのところも良いですね(伝われ)。

そして常夏の衣装、意外と自分の好みでした。アニメを見てる感じだと、現実に持って来ると違和感が強くなるのかな、と思っていたのですが、実際見てみるととてもいい感じです。色合いはカラフルですが、服の作り?があまりゴテゴテしていないのが良いのかもしれません。

そして何よりこの曲の見どころは、ラスサビ前のちぃちゃん(なこちゃん)のダンスですね。この曲以外にもキレッキレのダンスを見せてくれるのですが、やっぱりセンター曲というだけあってここが一番記憶に残ります。普段のゆるふわな感じからのキレキレダンスが最高にカッコいい。

ラストの「スマイリン・ライブ」ところ、普通が「ラーーー」くらいだとすると、「ラーーーーーー」くらいになる公演が何回かありました(自分の知る限りでは、大阪・宮城DAY2・東京追加DAY2)。演奏も止まってなこちゃんの歌声だけが響く演出がマジ鳥肌です。

強いて不満点はあるかと言われれば、この曲には幕間のアニメ映像がないことですね。もちろんライブ全体の構成や時間を考えてのことだと思うので文句というほどではないのですが、少し寂しい。アニメ本編ではちぃちゃんの加入と共にかのちぃのクライマックスでしたから。

リエラのうた

アニメ本編後に放映されていた「リエラのうた」から3曲ピックアップして。1曲1曲振り返ることはしませんが、この一つのコーナーというか企画というか、これについては振り返りたい。非常に有意義だったなと思います。

まずは、言葉としては誤解を生みそうですが、ライブの中の箸休め的要素として。盛り上がる曲が多いのは喜ばしいですが、さすがにそういう曲ばかりだと疲れてしまいます。幕間ではないので座ることはしませんが、ゆったりとブレードを振ってキャストの美しい歌声と踊り(ダンスというよりは踊りと言いたい)を味わうことができるあの空気感は、このライブに必要なものだったと思います

そして、キャストのパフォーマンス時間を均等に近づけるためのものとして。
具体的には、ライブがアニメ準拠である以上、恋(なぎちゃん)の出番が絶対的に少なくなってしまっています。反対に、かのん(伊達ちゃん)はほぼ出ずっぱり。可可・ちぃちゃん・すみれはその間といったところでしょうか。
リエラのうたがあったところで恋(なぎちゃん)の出番が圧倒的に増えることはさすがにないのですが、リエラのうたが始まって最初に登場するなぎちゃんには、満を持してという印象と衣装の雰囲気も相まって、何だか神々しさも感じてしまったものです。

あとは、やっぱりリエラのうたのアニメ映像は反則級に可愛いですね。本当に本当に「可愛い」以外の感想が出てこない。衣装も良い意味でアニメ感が薄くて個人的には大変好みです。このコーナーでしか着られないものなのが非常にもったいない。

なんだか幻想的でぼうっとする、夢見心地な気分になれる時間でした。


アニメダイジェスト映像②(7〜8話)

生徒会長選の始まりから、全校集会での恋へのWish Song衣装の手渡しまでのダイジェスト。

2~3話と違い、アニメの展開にやや思うところがあったのと、やっぱり生徒会長選挙編は展開的にも(恋がかなり暴走していたときなので)見ていて少ししんどい。推しのすみれの出馬関連がカットされていたのは、少し悲しくもありますがまあしょうがないかな、という印象です(あれもある種すみれの黒歴史なので……笑)。

しかしだからこそ、ここでためてためてからの「瞬きの先に」「Wish Song」のカタルシスはなかなか。恋に衣装が渡されたシーンから「瞬きの先に」で恋含め皆が衣装を着て登場するのはアツいです。

瞬きの先に(Liella!)

流れ的には自然なのですが、初めて見たときは「あ、Wish Songより瞬きの先にがくるのか」と意外に思ったのを覚えています。何も考えずに見てたな、自分……

歌う配分で言うとほぼ恋以外の4人が占めているのですが、これはこの時点では恋がまだLiella!に加入していないのでしょうがないでしょう。確かに、いきなり「Wish Song」にいくよりも、「瞬きの先に」を経由することで恋が加入する流れが滑らかになった気がします。ここはアニメ本編よりもライブ楽曲が入ることでより自然になる、ライブがアニメを補完するような、良い効果だなあと思います。

そして「僕もきっと」でスポットライトが当たって登場するなぎちゃんには鳥肌が立ちまくりました。からの、この曲最大の見せ場であるなぎちゃんのソロダンス。クラシックバレエの経験者であるという個性を活かして、ステージを駆け巡ります。「これ、ラブライブ見に来てるんだよね……?」と違和感を持つことすらなく、ひたすらに魅入られます。

どうしても恋の出番が少ないという状況で、これだけの印象を残すのは本当にすごい。歌う量は圧倒的に少ないはずなのに、これは恋がセンターの曲になっていて、会場も恋カラーに染まっていました。それだけのパフォーマンスの持つ力をひしひしと感じる楽曲だったと思います。これもこのライブで好きになったなあ。


Wish Song(Liella!)

いよいよ本格的に恋が加入しての5人の(アニメ時系列では)初めての楽曲。やっとここまで来たか……と感動もひとしお。

もちろんこの曲に限ったことではないんですが、ライブのカメラワークが本当にうまいんですよね。「五線譜の上~」でかのんを横切っていくアングルが忠実に再現されているのが大好き。

「君にはもう涙は似合わないよ」「君にはそう笑顔が一番だよ」のところでメンバーみんながなぎちゃんを囲んで歌っていたり、伊達ちゃんがなぎちゃんに笑いかけながら歌っているのが本当に尊い

盛り上がりで言うと個人的には「Tiny Stars」の方が好みなのですが、大団円感というか、静かな感動があるのは「Wish Song」だと思います。


MC②

前半の終わり、後半戦の開始を告げるMC。
最初は「もう4分の3くらいきてない?」と思ったんですが、アンコールも含めると大体半分くらいなんですね。


ノンフィクション!!(Liella!)

ステージが暗転、ペイちゃんに緑のスポットライトが当たって「ギャラクシー!」からの楽曲スタート。すみれのセンター曲ということで、会場のブレードもすみれカラーに染まります。すみれ&ペイちゃん推しの私にとってはここからの2曲が確変タイムです。最高。

バチっと決まるダンス、クールなラップの合間に差し込まれるペイちゃんの大人な表情……マジで毎回悶え死んでいた記憶しかないです。ヤバい。
オチサビ前のCメロに入るタイミングで差し込まれるペイちゃんの投げキッスで毎回「アッ……」と絶命していました。

惜しむらくは、アニメ映像がある楽曲の中で唯一、専用のライブ衣装がないこと。尺の都合等、いろいろ事情があるのでしょうが、そこは少しだけ残念かも。とはいえ、Wish Songの衣装も全く変ではなく合っています。が、カウントダウンライブの「START!! True Dreams」衣装がより合っている気がしました。ライブ衣装については、ふわっと広がるタイプのミニスカートよりも長めの方が個人的には好みなので。カッコいいダンスに合わせて翻るスカートもバッチリ映えてました。

さて、1番はアニメ10話のライブ映像を再現したものになっています。言うまでもなく再現度がえぐい。公式からDance Practice動画がYoutubeに上がってましたが、ステージで見るとまた迫力が段違いですね。

アニメのダンスももちろん大好きですが、2番以降も良いです。
まずは「派手にきめるわチャールストン」の伊達ちゃんのステップ。カメラワークも毎回こだわってます。Cメロのダンスもすごい。バレエやフィギュアを連想させる、ペイちゃんのソロパフォーマンスが目を引きます。優雅さとカッコよさを兼ね備えたダンスと、合間合間に挟み込まれるペイちゃんの表情に心を奪われました。ほんとにすごい。
最後の「新しいドア開こう」の声の伸びも聴き惚れます。

しかしこの楽曲の最大の強みは、後に続く「Day1」とのコンボにあるでしょう。


Day1(Liella!)

「ノンフィクション!!」の終わりからそのまま続いて「Day1」へ。

そこまでは可愛い、セクシーな感じの表情を見せていたペイちゃんが、「Day1」が始まるとスッとクールな表情になって少し上を向き、綺麗に通った鼻筋が強調されるようになる瞬間が本当にすごい。盛り上がりを引き継ぎつつも、別の曲なのだという印象がしっかりついています。

しかしこの曲、ライブでここまで化けるとは。元から好きだったのですが、「今回のライブで好きになった曲」ランキングを作るとしたら文句なしの1位になる曲です。
何と言ってもサビの盛り上がり方、会場の一体感が尋常ではない。キャストの突き上げる拳に合わせて会場の全員がブレードを振る際の熱量は、このライブで一番と言ってしまっていいでしょう。

そこからのサビ終わり「物語を始めよう」でビシッとブレードが止まり、キャストに向かってゆっくりと下げられていくあの一連の流れが気持ちよくてたまらない。ライブの力を最高に感じる一曲でした。


Dream Rainbow(Liella!)

暗転したステージの中央に当てられたスポットライト。
そこにまず伊達ちゃん、なこちゃん、りーちゃんの順でかけよって手をつなぎ、ペイちゃんとなぎちゃんも続いて5人が横一列で並んで楽曲スタート。

前曲「Day1」での圧倒的な盛り上がり、「動」の雰囲気から一転、アカペラからの「静」のスタート。この高低差、メリハリが「Dream Raibow」の良さをより引き立てているように思います。

サビになればしっかりと盛り上がり、「ノンフィクション」「Day1」が明確にすみれセンターの曲であったのに対しこの曲は全員でひとつ、グループとして歌っている感が強く、その曲順から来るギャップもいいですね。ラスサビ前のダンスもひとりずつ踊っていくので。

キャラクターどうしが歌詞の中でお互いに影響を与え合っているさまをダンスでも表現していて非常に尊いです。
最後のかのんの「行けるよ だって君がいっしょだから」の歌詞が沁みるのですが、そこからかのんソロの「私のsymphony」へと流れていくのがまさにアニメの流れを踏襲していてすごい。曲順しっかり考えられてるなあと思います。


私のsymphony(Liella!)

前曲「Dream Raibow」の後奏が始まるとすぐ、メンバーが伊達ちゃんの背中を少し突き放すように、一歩先へ押し出します。メンバーが袖にはけていって、かのんちゃんだけがステージに残る……これはアニメ11話の再現なのですが、このとき真っ先に袖にはけていくのがちぃちゃん。かのんちゃんのことを一番に考えて心を鬼にして背中を押すという、ここまで含めてアニメの再現をしているわけで、ここ、非常に凝っています。アニメ愛を感じる。

本ライブはアニメ準拠ということで、各所にアニメを再現した演出があります。上記の部分は特に本編映像等を活用していないので地味ではあるのですが、「ただアニメ映像を流すだけではない」「細かい動きでキャラの心情を描いている」という点で、一番気に入っている演出です。
皆から突き放されて、周りに誰もいないことにきづいたかのんちゃんが、心を決めて歌い出す。いや~良いです、これ。

もちろん1番はアニメ11話のかのんソロVer.なんですが、アニメ本編を思い出しつつ、伊達ちゃんの高い歌唱力を堪能することができます。マリーゴールド一色に染められた会場がかのんちゃんを応援するように揺れているのも美しい

サビに入ったあたりで、袖から見守る他のメンバーを見ることができます。そこからのサビ終わりでメンバー合流。真っ先に駆け寄るのはもちろんちぃちゃんという、ここも最高ですね。
最終公演の宮城DAY2ではなこちゃんの駆け寄り方・抱き着き方により感情がこもっている感じがしました。伊達ちゃんの反応も他の公演とは違った気がしましたね。最高です。

しっとりと聴かせる1番から一転、振りも含めて盛り上がる2番も良いです。この「1番かのんソロ→2番で全員」というライブバージョンが音源でぜひとも欲しい……


アニメダイジェスト映像③(11~12話)

地区予選の結果発表~Starlight Prologueの歌い出しまでのダイジェスト。

Liellaの予選突破がサニパからのメッセージで分かる場面ではちゃんと会場から拍手が起こります。それは順当なのですが、その後の「ステージが無いぃぃ」「ひどい、ひどすぎる、こんな仕打ち」からの「あ“ん”ま“り”な“ん”し“ゃ”な“い”??」でなぜか拍手が起こります。ここの拍手、何回観ても笑ってしまいます。伊達ちゃんの迫真の演技に拍手。ラジオで本人も「力入れた」と公言してましたからね。

そしてライブ特有で良いなあと思ったのは、12/25の福井公演DAY1にて、アニメ映像内で東京予選のライブ日程が12/25と発表された際に大きな拍手が起きたことです。このライブならではのシンクロ感、たまりません。


Starlight Prologue(Liella!)

「私たちは、結ヶ丘女子高等学校スクールアイドル、Liella!です!」からスタート。これが、アニメ内の東京予選での観客に向けた挨拶と、現実のライブ会場の観客に向けた挨拶の二つが溶け合うようになっていて見事。アニメと現実をシームレスにつなぐ演出が最後まで光ります

ステージ奥もクリスマスツリーのイルミネーションが灯り、いよいよクライマックスという雰囲気を演出します。
そして何より印象に残るのが、会場のブレード。アニメ本編のライブシーンを再現するために、客席の配置に合わせて色分けがされているのです。これは公式が推奨したわけでも何でもなく、ファンが自主的に行ったもの。

現地会場に行くと、入口に会場の席配置と色分けの図を載せたプラカードを持っている人(これももちろんスタッフではなくファン)がいて、入場時間の間ずっと立っていました(さすがに交代しているようでしたが)。
自分の座席番号から担当色を検索できるアプリを自作するほどの情熱を持ちつつ、呼びかけ方も「一緒に最終回の演出を再現しませんか?」という柔らかいスタンスなのもよかったです。ファンって本当にすごい……

たまにふと客席を振り返ると、綺麗に色分けされた光の海が広がっていて、思わず息をのんだものです。キャストの皆さんも初見の群馬DAY1ではびっくりされていて、企画した人はファン冥利に尽きるだろうなと思います。初めてのアイドルライブ参戦でしたが、キャストとファンが一緒に作り上げていくライブ空間の真髄を垣間見た気がします。


MC③

主に全体を通した観客(ファン)への感謝とライブの総括。
Starlight Prologueの光の海は、きっとステージの上から何回観ても胸がいっぱいになるのだろうなと思います(企画に乗っかっただけのファンが言うのはあれかもしれませんが)。


未来は風のように(Liella!)

穏やかなイントロに沿った優しい手拍子とともに始まる、アニメED曲。

アニメ映像の各キャラの動きに合わせて、ひとりずつ歌います。メンバーが合流しているところの振りも再現されているのが相変わらず細かくて良い。1番はステージの高台で5人横並びで歌いますが、これなかなか珍しいですね。

2番のサビはキャストがどこからともなく取り出したスカーフに合わせてブレードを振るのが楽しかった記憶。ステージ上を動きながらもジャケットの静止画像に合わせたポーズを決めるのはさすが。

アニメEDとしてこの曲大好きだったので、ライブの一応のエンディング、一端の区切りとして非常に様になってるなと思います。


エンディング①

キャストが手を振りつつ袖に退場。
とはいえアンコール前提の構成なので、ここはかなりあっさりと。


プロジェクトヒストリー映像

アンコール前に流れる幕間の映像。
「ラブライブ! スーパースター!!」のプロジェクト開始からの軌跡を紹介する5分余りの映像ですが、これを差し込んでくるのは非常にニクい。

一般公募の伊達ちゃん・なぎちゃんのオーディション映像も流れ、そこからの5人そろってのスタート、ツアーへの意気込みなどが語られます。こんなんファンが好きに決まってるやん……何回観てもしんみりと、しかし静かにオタク心が燃えます。

アンコールって、基本的には嬉しいシステムのはずなんですが、観客側はずっと拍手を続けるのがしんどかったり、「どうせアンコール前提だから何もしなくても出てくるんでしょ」とか思ってしまったりしてダレてしまいがちです。そうなるとアーティスト側も良い気持ちはしないだろうということもあるわけで。悪循環ですね。

しかし、このプロジェクトヒストリー映像は、それらに対するほぼ完璧な対策になっているんじゃないかなと思います。アンコールの拍手をするのは映像が流れるまでの短い間なのでダレたりしませんし、観客側も映像を見ながら一休みできる。キャストの方々が衣装の準備をするまでの時間を稼ぐこともできますし、これも良い手法だよなあと思います。考えた人すごい。

映像の最後に、各都市の会場の映像とキャストコメントが入るのが細やかですが素晴らしい。


アンコール

始まりは君の空(Liella!)

Liella!の記念すべきデビューシングル。
リリイベは見ていなかったので(ニワカオタク)、このライブがパフォーマンスの初見でしたが、言うまでもなく素晴らしいです。

アンコールでデビュー曲というのもなかなか熱くていい。もともとこの曲が好きなので、シンプルに聴けて嬉しいと思えます。「手をつないでいれば怖くない」で実際に5人が手を繋いでいるのがまた尊い。10都市20公演という、デビューしたてにしては重過ぎる試練を、5人皆で手を取って乗り切っていっているんだというのが伝わってきます。ラジオかどこかで「手をつないでも怖い時はある」と言っていたのは笑いましたが。

ラスサビ前のジャケットを放る振りも良いですね。あれ、客席に入らないようにするのが地味に難しそうですがやっぱりかなり練習したんでしょうか。

 

Dancing Heart La-Pa-Pa-Pa! (Liella!)

「始まりは君の空」のカップリング曲。「Dreaming Energy」との選択で、1都市2公演のうちのどちらかがこれ、どちらかが「Dreaming Energy」となります。本ライブはこれまでのLiella!の全曲を網羅してくれていますが、リエラのうたを除けばここが唯一例外となるところ。「始まりは君の空」のリリイベで披露されていた曲ですから、時間の都合もあってそうなったのでしょうか。

これもアップテンポで盛り上がる曲ですが、「Dreaming Energy」が王道方面であるのに対し、こちらはややぶっ飛んだ、アイドルの曲らしい尖ったポップさが光る曲。素面で冷静に聴くと「いやラパパってなんやねん」となってしまいそうですが、ライブではめちゃくちゃ盛り上がって楽しいです。ラパパ最高

この曲はこのツアーにおいて、ライブ開始の直前にかかる曲としてもお馴染み。毎公演この曲がかかると「いよいよ」感が出てきてそういう意味でも非常に盛り上がる、お世話になっている曲です。そういう意味では毎公演必ず聴ける曲ではあるんですね。


Dreaming Energy(Liella!)

「Dancing Heart La-Pa-Pa-Pa!」と同じく「始まりは君の空」のカップリングで、2曲から選択して各公演で1曲ずつ披露される曲。

王道に盛り上がる曲でとても好きです。「Wow wow wow Dreaming」のところもブレードが捗りますし、それとは対照的に静かなメロディもあるところがメリハリがあっていいですね。

「夢」という言葉はLiella!のキーワードのようで様々な曲に見られますが、それがタイトルに表れる最初の曲。「Dreaming」と「Energy」の親和性が高くて個人的に好きなタイトルです。Liella!のバキバキのパワフルでエネルギッシュなパフォーマンスにとても合っていると思います。


MC④

アンコールを迎えて、改めてのMC。
ここが〆のMCになります。

ファンへの感謝、メンバーへの感謝……これだけバチバチに仕上がったパフォーマンスを見ていると忘れてしまうそうですが、これが彼女たちの初めてのツアー、初めての有観客ライブ。そんな現在ならではの初々しいメンバーの感情が伝わってきます。


この街でいまキミと(Liella!)

結ヶ丘で出会った仲間のことを歌っているようにも見えて、これもライブのため、都市を回るライブツアーのために作られたのではないかというほどに、このライブにマッチした一曲。カップリングでありながら、ライブのエンディングにはこれ以上ない曲だと思えます。

更に言うなら、東京のような大都市よりも地方で聴く方が気分が盛り上がる気がします。「この街」という言葉の実感を、より感じるからでしょうか。

「どんなときも踊るように交差点こえていけ」でメンバーがステージ上をすれ違いながら歩く振りがありますが、これが派手ではないもののすごい。それぞれが迷いなく、ぶつかったりすることもなくするすると歩いていく絵がとても素敵です。

また「この街で」会いたいと思わせてくれる曲です。次回以降のライブでもどこかで会いたいな。


エンディング②

ここが本当のエンディング。
メンバーがステージを左右の端まで歩きながら、観客に手を振ってくれます。比較的小さめのハコとはいっても2・3階までびっしりと人が入っていますが、時間をかけて隅々まで視線を飛ばしてくれるのがとても嬉しい。

最後はマイクを通さずに、伊達ちゃんの「今日は本当に本当に!」に続いて「ありがとうございました!!」の声と共に皆さんが頭を下げます。ここで生声というのは、皆さんの生の感情が伝わってくる気がして胸が熱くなります。客席からも拍手が鳴りやみません。口惜しそうに手を振りながら舞台裏にはけていく5人を見送りながら、毎回「本当に良いライブだったな」と思えました。

アンコール(宮城公演 DAY2)

ツアーの千秋楽、宮城公演DAY2はアンコールのセトリがガラッと変わります。

Tiny Stars(弾き語りVer.)(澁谷かのん、唐可可)

いつもなら「始まりは君の空」が始まるはずのステージは暗転したまま。そこに差すひとすじのスポットライトの向こうに、現れる人影。そこには……

恐らく公演を見ていた全ラブライバーの度肝を抜いたであろう演出。

10都市19公演全てがほぼセトリが固定だったということを逆手にとって、最後の最後でとんでもないことをしてくれました。私は有料生配信で観ていたのですが、もう声が出てしまいました。すごすぎる。

しかも「ちょっとでもかのんちゃんに近づきたい」という気持ちで伊達ちゃんが自分で言い出したらしい。あんたって人は……
そして後から合流してきたなこちゃんの方が先に泣き始めるという展開。「たくさん練習してた」「がんばれって気持ちが届けばと思ってた」なこちゃん、あんたって人も……


MC④

今回の弾き語りに至った経緯、そして伊達ちゃんのかのんちゃんへの想いが語られ、それを契機として他メンバーもそれぞれの担当キャラへの想いを語ります。内容は「その①~総括&キャストの方への所感」に書いたので省きますが、これが本当に素晴らしかった。

キャラへの愛・思い入れは私の想定をはるかに超えていて、皆さんの想いの強さをひしひしと感じました。Liella!を好きになって本当に良かったと思えた。


この街でいまキミと(Liella!)

曲としては通常のアンコールと同じですが、衣装が結ヶ丘の制服になっています。私はこちらの方が好み。

曲の雰囲気として制服の方が合っていると思えるのと、個人的に結ヶ丘の制服は何だか自然で現実になじんでいる気がしてそれでいて可愛くて大変好みだからです。結ヶ丘の周りで、彼女たちが住んでいる「この街」で歌っているような情景が浮かびます。地方都市、私たちが住んでいる街に来てくれた、という曲の解釈だけでなく、彼女たちの日常に寄り添う歌詞として読み取ることができるのもこの曲の良いところ。


Departure(Liella!)

「終わりは始まり」という伊達ちゃんの言葉と共に始まる最後の曲。
「始まりは君の空かな?」と思ったのですが、Departureは予想していなかった。けれど、その言葉にぴったりの曲だったと思います。

最後のMCでキャストの皆さんの想いを知った後だったので、余計に曲が染みます。繰り返される「旅に出よう」、そしてラストの「僕らはいくよ 咲かせにいくよ」という言葉たちが、Liella!だけでなく、キャストの皆さんも祝福しているようです。ブレードを振り、曲が終わった後も拍手を絶やさない私たち観客も、きっとみんな同じ気持ちだったと思います。

 

エンディング②

会場の端から端まで手を振ってくれるという大まかな流れは同じですが、最後の伊達ちゃんのセリフが「本日は本当に本当に本ッ当に、ありがとうございました!!!」に変わっていました。

本当に、ありがとう……


アンコール(東京追加公演)

始まりは君の空(Liella!)

Dreaming Energy(Liella!)

アンコール最初のセトリはこれまでの公演と同様。

直前の幕間、プロジェクトヒストリー映像の最後がリアルタイムの舞台裏で撮られたキャストからのメッセージに変わっており、「それでは聴いてください、『始まりは君の空』」で曲に移行する演出になっています。ライブ感がたまらない。


Shooting Voice!!(Liella!)

DAY1のトリ。
普通に「この街でいまキミと」がくると思ってたのでかなりビックリしました。カウントダウンライブが初披露?だったと思うので、単独ライブで早速見れることの嬉しさはかなり大きい

改めて見ても、ブレードを振るのを忘れてしまうくらい、ダンスがバチバチに激しくてすごいです。曲の入りがアカペラからのキレキレダンス、高低差が付きすぎて振り回される感じが好き

DAY2では「始まりは君の空」に続いてアンコール2曲目として披露。これもサプライズでした。じゃあトリはどうなるんだ?と思っていたら……


LIVE with a smile!(Liella!)

DAY2のトリはまさかまさかのこの曲。
いや、予想はよく考えたらできたのでしょうが、自分は声出ました。マジか。直前のMCで強調された「次会う時まで笑顔で」の言葉で想像できた人もいるかもしれません。私はできませんでした。

3校合同の曲をLiella!単独にアレンジ。もともとLiella!の曲だった「Shooting Voice!!」とは違い、専用に練習が必要だったはずです。ほんとすごいなあ……

「カウントダウンライブのための曲」から「次のLiella!ライブまで笑顔で過ごすことを歌う曲」という印象に化けたのも鳥肌でした。最高のエンディングです。


最後に

はい。
ということでつらつらと振り返ってきた「ラブライブ!スーパースター!! Liella! First LoveLive! Tour ~Starlines~」ですが、もう本当に最高のツアーでしたね。それ以外の言葉が見つかりません。

ラブライブのライブは初参戦だったのですが、これまで日本のどこかでこんなとんでもない試みが繰返されてきたというのが衝撃です。そしてこれまで繰り返されてきた偉大な先人たちに負けないくらい、Liella!のパフォーマンスは本当に素晴らしかったのだろうと、自信をもって言えます。本当に本当に本当に、ありがとうございました。これからも、応援しようと思います。2ndライブ楽しみ。


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