クリエイトは人間の特権だと思います。(特にオリジナル作品は人間だけ)
noteをやり出すようになって、色々な方の作品を見ることが多くなりました。
「イラスト」「写真」「エッセイ」「企業分析」「AI」等々、かなり広い分野の作品を目にします。
これらを見ていて、「やはり、人が作ったものは良いなー」「AIで生成したものは何か面白味が無いなー」と感じました。
私、機械学習をちょっとだけ(本当に入り口だけです・・・)やったことがあるので、「これが機械学習(AI)の限界かなー」と感じたので、いつものように図にしてみました。
機械学習(AI)の特異なところ
1を数倍、数十倍、数百倍にふくらますのは得意です
今の生成AIは、webに転がっている情報はほとんどが教師データとなっていると思います。なので、webにあるような物を作るのは大得意です。
たぶん、人間がweb検索して模倣するくらいなら、生成AIにやらせた方が速度もボリュームも優れていると思います。
たとえば、イラストなんかだと、元の絵を入れてあげれば良い具合に調整して出力されるようです。
だけど元ネタが必ず必要です
機械学習の原理として、元ネタ(教師データ)が必ず必要になります。
元ネタがあるものは良いですが、オリジナルを生み出すことは難しいと思います。
何をもってオリジナルと言うかは難しいところですが・・・。
絵なんか、トレースしたものをオリジナルと言う方もいるので・・・。
結局、教師データの外側には出れません
「機械学習は外挿ができない(苦手)」というのが通説です。
あくまでも、教師データの範囲内の出力になるので、オリジナルは生み出すことは出来ないです。
なので、生成AIの出力した絵や写真が既視感があるのは当たり前です。
「上手い絵や写真なんだけど、なんか見たことあるなー」と感じるのはこれが理由では無いかと思います。
平均的な出力になります
機械学習は教師データの平均的な値を出力します。(外挿できないと言う表現の別の側面です)
なので、出てきた出力はかなり平均化されます。素人の私からすると描けない絵や、写せない写真(画像)なのですが、鑑賞者としての私からすると
「キレイなんだけど、なんかビビッとこないなー」
「心が感じられないと言うか、面白く無いなー」
と感じることが多いです。
個人的にはどんなに下手でも人間が作った作品の方が良く感じる気がします。
前例がある仕事は得意です
以上のような特性が機械学習(生成AI)にはあるので、前例に基づいて実施する仕事は得意です。
「判例調査」「経理計算(計算方法を探すこと、計算自体は苦手です)」「先行技術調査、特許調査」みたいな仕事は生成AIでも充分に役に立つ気がします。
クリエート系でもオリジナル性を持った人がアシスタントとして生成AIを使うのは有りだと思います。生成AIは文句を言わないので人間よりも適しているかもしれません。
ただ、AIイラストに関する位置づけは難しいようです。
noteでaz55さんがAIイラストの課題について書かれていて、とても勉強になりました。
一方、変な例ですが、バズるにはどんな手を使えば良いのかとかの企画はAIが得意だと思います。なので、オリジナル性の乏しいTV企画やシナリオ作成、youtubeやインスタなんかは、生成AIの方が良いかもしれません。だってAIの方が可愛いし(大概の方はAIで補正かけていて同じ顔・・・)、大衆の好みに寄せることが速くできますので。
人間の特権は感情だと思います
今の所、AIに感情を付与するのは出来ない(ご法度)と思います。
個人的には、技術としては盛り込めそうな気がしますが、あまりにも危険すぎるので実施できないでしょう。
たぶん、AIに感情を持たせると「人類を滅亡(もしくは極端に減らす)するのが最良」と言う解にたどり着くのが論理的に正しそうなので・・・。
そう、「2001年世界の旅」や「ターミネーター」や「サマーウォーズ」の世界観です。
ということで感情は今の所人間の特権だと思っています。
この感情が、「0から1を生み出す」源泉のような気がしています。
「スキ」「面白い」「美しい」といった感情は論理的に説明できないものの気がしています。少なくとも、私は論理的に説明できなくて「好きなものはスキ!」「だって、面白いんだもん」「無条件に美しい!」となります。
たぶんクリエイターの方は、過去のさまざまな作品(他人の物を含めて)を自分の脳内でディープラーニングして整理し、その中から「スキ」なものを抽出し、さらに新たな作品を生み出して行くのではないかと思います。
これ、人間にしか無理だと思います。
あと、「倫理観」「これはダメ」「嫌い」「宗教観」といったタガも重要な気がします。こちらも、無意識のレベルな気がします。
noteに集うクリエイターのみなさん、自信を持って作品を作って発表しましょう
noteで記事を書くようになって、素直に記事を発表することの楽しさを感じています。
どんなに、不完全だったり、異質だったりしても、世に出すことが出来ることの有難さ、そして目にしてくれる方が居ること、これらは素敵なことだと感じています。
ましてや、オリジナルを生み出せるクリエーターの方は、どんどん作品を発表するのが良いと思っています。(こんな私が、偉そうに言えた立場ではありませんが・・・)
マネはどこまで行ってもマネでしか無いので、オリジナルには絶対勝てないと思います。
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