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好きこそものの上手なれ

退職して二週間ほど経った。ストレスから解放されるまでにしばらく時間がかかり、平常心を取り戻したとたんに暇になった。わかってたけど。
仕事をしていた時から「辞めたら英語」「辞めたら英語...」と唱えており、その時が来たら英会話学校に行こうと思っていた。

が、絶賛非常事態宣言中であるがために学校が開いていない。じゃあオンライン英会話だ!と探してみるも、ここでコミュ障&気にしいが邪魔をしてお試しすらできない。同じ言語を話す日本人同士でさえ最初のうちは緊張するのに「初対面の」「外国人」と「英語で話す」なんてもってのほか。しかも対面ですらない。Wi-Fiが途中で切れたら...とか、先生の英語がめっちゃなまってたら...とか考えたらどんどん怖くなったので、勇気を出そうと初心者がオンライン英会話にチャレンジするYouTubeをひたすら見た。

ここまで棚に上げていた私自身の英語力だが、むだに海外に住んでいるために耳はちょっといい。が、全く話すことができない。
このタイプがやっかいなのは、何となく言っていることがわかるがゆえ、自分も話せる気がしているところで、まさに私がそうだ。

オンライン英会話の動画を見ると、先生が明るく元気にゆっくり話しかけるも、生徒さん側からは簡単な単語の羅列にしか出て来ず「あー...これ...先生にぜんぜん伝わってないよ...」となぜか自分のことのように心が痛んだ。例えば私だったらどう答えるだろうか...と考えてみたらわかった。

「これ、私がやっても同じことになる、だってぜんぜん文章が出てこない」

これはショックだった。
なんとなく聞こえているからもっと話せるだろうと思っていたけど全然違った。これではおそらくオンライン英会話をやっても全く意味がないと気がついた。しかも、なんとなく、オンライン英会話さえやれば話せるようになるんじゃないかと思っていた自分にも気がついた。これは大ショックだ。
さらに別の動画で日本にいながらにして英語が話せるようになった人の話を聞いたら、その人いわく「インプット7割、アウトプット3割、インプットなきアウトプットはなし」とのこと。

そりゃそうだ。目が覚めた。そんなことは当たり前だ。文法も単語も知らなければ言葉になんてできるわけがない。「青」という言葉を知らなくては空を見ても何も言えないのだ。

話したいのであれば、口を英語に慣らす必要がある。有名な「シャドーイング」という方法があるが、3秒で挫折。まだそこまでのレベルですらなかった。道のり長し...じゃあ音読だ!とYouTubeで音読の素材を探して聞いてみるも、恋愛ドラマかディズニーしかない。両方ともまっっっっっっっったく興味のないジャンルである。私の興味はやはり「食」にしかないという気づきもここで得ることができた。


もはやここまでかと思われたがはっと気がついた。
そうだ、Netflixがあるじゃないか。
字幕の言語が選べるし、料理のチャンネルも盛りだくさん!(ここで急にものすごく楽しくなってきた)

映画「シェフ 三つ星フードトラック始めました」は大好きで自分のiPhoneに入れていつでも見られるようにしてある。映像を見ないまでも、音楽の代わりに音声を聞いていることもあるくらいだ。
やっとみつけた!わたしの希望!

この映画で監督と主演を務めた、めっちゃかっこいいジョン・ファヴローがNetflixでオリジナルの番組をやっている。これまためっちゃかっこいいシェフのロイ・チョイとタッグを組んでひたすらに料理を作る番組だ。

「これを!わたしの英語学習の教材とする!」はい、決定。

方法としては、
1、日本語字幕で見る
2、英語字幕で見て、わからない単語や言い回しを書き出し、調べる。
3、意味がわかった上で口に出してみる。
というような流れで行こうと思う。

全てをMac上で完結させるべくBearというメモアプリをダウンロードし、それこそ1センテンスごとに動画を止めて読んでみて、知らない言葉を書き出している。

ちなみにエピソード1の一話目から始めているけど、小一時間経って3分ぶんしか進んでいない。

大丈夫。無職だから時間はたっぷりあるし、何と言ってもめっちゃ楽しいから。

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