春の食べもの
2024.2.24(土)
少し寒いけれど薄手のコートで出てきて、陽射しのあたたかさを感じる。
久しぶりに版画教室へ行き、ひたすら彫る。
先生は教え方がすごく上手くて、いつも尊敬する。細く長く通いたい場所。木の肌に彫刻刀でたどっていくと彫りやすい角度や力加減があって、だんだん楽しくなってくる。2時間近く自分のペースで彫りを楽しむ。
そして無心に彫ったせいで、空腹…
お昼からゆっくりできる日なので、海の方へ行く。前回じゃこと玄米のチャーハンを食べた時、野菜がはっきりと美味しくて、また食べたいとずっと思っていた須磨海浜公園近くの若宮食堂さんへ。
迷わず今日はチャーハンを。
上に青菜の野菜がのっていて、今日は菜の花。
菜の花が混ぜてもある。
菜の花は好きでよく食べているので、これはとても食べたくて。他のメニューも美味しそうで、次の楽しみにとっておく。余白を持って次は行こう。
出来上がりまでを待っているあいだに、すでに良い香りなので…もう美味しいと思う。美味しさを待つことの確信があって、扉からの風が少し気持ち良かったり、バス待ちののんびりした感じなども春だと思わせた。もう春なのだ。
ここのところ落ち着かない日々だったのがひと段落したので、自分を労う食べものを今日は食べようと思っていた。身体のメンテナンス、心の休息を心がけられるのは、いちばんは自分なのだ。料理は家でする方なのだけど、どうしても忙しいと睡眠優先になる。そうすると、生活の満足度バロメーターが下がりかけるから、何かしら作り置いたりをできるだけしようと思っている。でも理想と現実のちがいはあるし、ままならないこともある。だからこそ、美味しいものを食べる時間はだいじ。
出来上がりをさっそくいただく。
やっぱり美味しくて、意識がくっきりするというか冴えてくる。美味しいものには力がある。細胞に春がきた感じ。菜の花が2種類入っていて、それぞれに味わいがあって春だ。
美味しいものをゆっくり味わう。
それから抹茶も飲んだりして、ぐっと休みを満喫した。今日から春ですね。
【今日の一首】
忘れたり忘れなかつたりチャーハンの菜の花のいろ春の記憶の