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こたつ通信 壱

昨日こたつを出してしまった。
早い…もうちょっと耐えようと思ったのに。
人生で一度手放したこたつ。寒さに辛抱できず、一昨年再びこたつをお迎えし、それからというもの…冬が来たアイテムとして可愛がっている。

2023.11.16(木)
しごとばの暖房は12月1日にならないと入らない…
リノリウムの床からの冷気を感じ、寒くて途方にくれていた。なぜ、温度で決めないのだろうか…すこぶる皆のやる気が寒さによって低下している。

さむ。さむくて、書類を見ながらフリーズしていて、同僚と「仕方ないね…寒いから」と言い合った。

しかし、うちの部署は来客が来るのだ…
外からのお客様。ということで、事務方と折衝したら、エアコンはつけてよいということになった。
うちの部署だけ先行なので、なにやら申し訳ないような気もしつつ、風邪をひくと仕事にならないと思い直し、寒さを回避した。

それでも部屋から一歩出ると、廊下はほぼ外と変わらない温度…鍛えられる。

さて、この時期に丸山真男『「である」ことと「する」こと』というのをしごとで読む…今朝も読んだ。

一読して民主主義や憲法、制度の話が出てくるので、とっつきにくそうなのだが、例をまじえて説明してみると、わりと読める。考えるヒントがある。

今日は自由の回。
噛み砕くと、「自由」というのは、その状態が何もしなくてもあるのではなく、行使することで保たれるという。つまり、自由であろうとする…「する」によって。

ひとりで喋ってみても、面白くないので、若者に

「「自由」とは?」と質問してみたところ、

「追い立てられないこと?」という答えが来たので、

「ぼーっとすることとか?」と聞いたら、うんうんと頷いていた。

若者、時期的に追い立てられているのもあって、なかなかの返答ぶりだった。広がりのある返答ぶり。こちらは、こないだの海辺でもらったリーフレットの内容が頭をよぎったので先の返しになった。

何かに縛られたりすることなく、自分で選んだりすることができて、ぼーっとする。

朝イチから、何か普遍的な空気が部屋に広がったのだった…

夏に『日本国憲法と夜の星』というのを読んでいたので、前回この文章を扱った時よりも深くコミットできている気がしている。ふだんの読書がしごとにも良き影響をもたらしてくれている。

この若者の返答と合わせて考えてみると、そうあろうとすることは、ゆっくりと自分のテンポで生きるということなのだろう。
と、つらつら思いながら寒い廊下を歩いた。

あと、バイアスの話やガザの話や、こたつの話などもしたりして、雑談もうまくのった1時間だった。

しごととプライベートの読書がつながることが最近は面白い。まあ、読むことに明確な境があるわけではないけれど…

夕方、雨が降り出した。
雨が降ると季節がまた進んでいく。

先週、親友との忘年会の店も予約したし、すでに終わりかけている今年を感じつつ、こたつにいる。

こたつは、毎日何時間…と決めないと、延々と楽しんでしまうエンターテイメント家具…

冬のアイテム、次は土鍋が欲しいです。湯豆腐…。